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「どうせこの後は寝るだけだから」と夕食を軽めにする人は多いかもしれません。
とくにタンパク質の多い肉や魚のメニューは、サラダなどに比べるとカロリーが高め。夜より昼にとったほうが、カロリー消費という面ではいいのではと考えがちです。食欲が減退するこの時期はなおさらでしょう。
でも分子栄養学的に考えると、実はタンパク質は、昼よりも夜にこそ意識してとりたい栄養素といえそうです。
傷ついた組織を修復するのに必要なタンパク質その理由は、タンパク質は睡眠中に多く使われる栄養素だから。
成長ホルモンが睡眠中に多く分泌されていることはよく知られています。文字通り、子どもにとっては身体の発育のために使われますが、大人の場合は、体内の傷ついた部分を補修するためにはたらいています。ここで、いたんだ組織を元通りにするために必要な材料が、タンパク質なのです。
夕食で十分にタンパク質を摂っていないと、成長や修復といった作業がはかどらない。昔から人間は、夜にご馳走を食べる習慣を続けてきたが、これは栄養学的に見ても合理的な選択だったのである。
(『医学常識はウソだらけー分子生物学が明かす「生命の法則」ー』三石巌著/祥伝社P223より引用)
転んだりけがをしても翌朝にはうっすらかさぶたができている......。一度は経験したことがあると思いますが、これも成長ホルモンとタンパク質のなせる技。「美肌は睡眠中に作られる」というのも、タンパク質の存在あってこそ、なのです。
そのためにも夕食はしっかり取り入れたいところ。できれば卵やサンマ、豚肉などアミノ酸スコアが高めのものがおすすめです。
image via Shutterstock
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/08/048042dinner.html