いつの間にか、口に出すことをためらうようになりました。言えないけれど手放せない、夢や目標にもう一度踏み出すきっかけは、有言実行している人の姿にあるのかもしれません。
エシカルブランド「EDAYA」の新たな挑戦
2012年にフィリピン・山岳地方(コーディリエラ地方)の竹を使い、伝統楽器をモチーフにしたジュエリーの製作・販売を開始。今年で3周年を迎えるエシカルブランド「EDAYA(エダヤ)」。
そんなエダヤが、これまでの挑戦と学びの軌跡を詰め込んだ「エッセイ&作品集(CD付)」の出版に向け、クラウドファンディングに挑戦しているそうです(プロジェクトの支援は8/31まで)。
エダヤのこれまでの取り組み
ブランド運営と並行して、フィリピンの村々を調査に訪れたり、伝統音楽をお年寄りから子どもたちに伝える機会を作ったり。また、フィリピンの地方と日本の地方とのつながりを模索するために日本全国を歩きまわったり。
ほかにも、定期的に音楽や写真、映像、インスタレーション展示やイベントなど、「芸術」を通しさまざまな切り口で、現地の人々の生活や思い、エダヤのメッセージを発信してきました。
「エッセイ&作品集(CD 付)」は、そんなこれまでの活動を経て「本当に大切なものを次世代へつなげていくことを目指した、作品づくりやプロジェクトを行う集団」となっていったエダヤのストーリーを、まるごと知ることができる1冊になる予定です。
山下さんとエドガーバナサン氏が奏でる音楽もCDに収録される。
3つでこそ表現できるエダヤの姿
エダヤの幅広い活動の裏には、個性的なプロボノやインターンメンバーの存在があります。一人ひとりの意見が色濃く反映されるエダヤは、「組織」と呼ぶより「チーム」と呼ぶほうがしっくりくるほど。そのユニークなチームの形を知ることができるだけでも、「早くエッセイを読みたい!」という気持ちになります。
3年間のさまざまな挑戦で得た学びや気づき、さらにエダヤのメンバーも登場するエッセイに、エダヤが生み出した作品集。そして、共同発起人のエドガーバナサン氏監修の伝統的な竹楽器のサウンドからコンテンポラリーまでを1枚にとじこめたCD。この3つが揃ってこそ、エダヤが表現できるのだと思います。
山下さんとお話をすると、抽象的だった考えが形を成し、モヤモヤが晴れていきます。たくさんの方が、山下さんの経験をもとに紡がれる力強い言葉に出逢い、一歩を踏み出すきっかけとなりますように。
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