ところが、残念なことに多くの人は読書習慣を持ちません。時に人は読書をしたくなるものですし、自宅でくつろぎながら読める本も数多くありますが、どうやら読書をするための時間を確保できないようなのです。この記事は、そんな人にこそ読んでいただきたいと思います。
1.読書は楽しく
当たり前のことを言うようですが、興味が持てる本を読むことで、読書をするモチベーションが保たれます。小説、動物、哲学、恋愛など、何でも好きなものをどうぞ。興味があるテーマの本に没頭すると、ワクワクしながら本を手に取ることができるようになります。
2.きっかけを作る
何か読書をし始めるきっかけを日常生活の中に作ることで読書を習慣づけましょう。たとえば、私は毎朝食事をする時に、読書をすることにしています。この場合は朝食が読書のきっかけになります。
同じことはどんな場合にでも応用できます。トイレに行く時、地下鉄に乗っている時、夕食を食べながら、寝る前に......。このように、きっかけとなる日常の習慣が「読書する時間だよ」と教えてくれるリマインダーの役割を果たすわけです。他のあらゆる習慣と同じように、慣れるまで少し時間がかかるかもしれませんが、やってみる価値はあります。
3.目標を持つ
「週に1冊読む」というような、はっきりした目標を設定する人もいますが、もちろんそこまできっちりする必要はありません。月に1冊から始めてもいいですし、2カ月に1冊でもいいのです。どのペースにするかは、あなた次第です。自分でできることなら何であれOKです。目標を設定してそれに向けてがんばると集中力が発揮され、目標達成に役立ちます。
4.説明責任を果たす相手を作る
読書の進捗状況に関する説明責任を果たす相手を持つと、より効果的に読書の習慣をつけることができます。たとえば一緒に読書をするパートナーを持つといいかもしれません。次に何を読むつもりかを、お互いに伝え合い、その約束が果たされたかということも、お互いに確認し合うのです。
立てた目標が達成できないことで自分だけが落ち込むのは大したことではありませんが、他人をがっかりさせるのは本質的に避けたいと思うものです。これが目標達成を早めるのに役立ちます。
他にできることとしては、近所の図書館(宝の山です!)で本を借りることです。返却期限があるので、それまでに借りた本を読んでしまわなくちゃ、という気持ちになるからです。
5.読めるときにいつでも読む
強い意志とモチベーションがあるなら、時間がある時はいつでも読書に使ってください。バスや地下鉄の中、昼休み、ジムにいる時でもいつでもです。後悔しないことは保障します。
6.とにかく始めてみる
読書を妨げているのが自分自身の心という場合もあります。するべき何かをしないことについて、人の心はあらゆる言い訳を考えつきます。まだベッドから出ていないとか、家を掃除していないとか、シャワーを浴びていないとか(おっと!)。こんな時は読書している場合じゃないんです。
この精神的な障壁を迂回するコツは、とにかく本を手に取って読むことです。行動を起こす時は、あまり考えすぎてはいけません。ただ行動するのみです。それが良い本なら、ひとたび読み始めると止まらなくなります。
7.本を常に手に届くところに置く
私はどこに行く時も常に本を持ち歩きますし、自宅にいる時はいつでも本が身近にあります。そうすることで、ソーシャル・メディアやテレビに時間を費やす代わりに、思い立った時にいつでも読書を始められるのです。
自分と本の位置が離れていると、本を読もうと決心してから実行するまでのプロセスに1つハードルが増えるので、結局読みそびれてしまいがちです。「あ、本は別の部屋にあるのか。じゃあ本の代わりにYouTubeで面白い動画でも見ることにしよう」という具合に、ちょっとした不便があっただけでも、人は簡単に自分への言い訳を考えついてしまうものなのです。本がそこにあれば、読んだのに。
8.自分自身のために使う時間を作る
30分早起きして何章か読もうと決心するにしても、毎晩ベッドに入ってから寝しなに本を読むにしても、1日のスケジュールの中に読書のための時間を作るのは、ぜひお勧めしたい方法です。「毎晩眠りにつく前に数分感読書をする」というのは、それ自体が強力な決意です。
9.気が散るものをなくす
ラップトップや電話の電源を切り、有料動画サービスも解約してしまいましょう。テレビよ、さようなら。
読書に集中してください。
10.読書のための場所を作る
読書をする気分になるベストな方法は読書のための場所を持つことです。あなたの場合はベッドかもしれませんし図書館かもしれません。自分だけの読書室を持つという贅沢を享受できる人もいるかもしれませんし、近所のコーヒーショップの隅っこがいい人もいるかもしれません。
結論
読書は努力が必要で身構えて取りかかるものだと考える人もいるかもしれませんが、本当は楽しくてやりがいのある余暇活動なのです。読書はボキャブラリーに深みと彩りを加え、人生の視野を広げ、他人の知恵と洞察によって私たちを啓発してくれます。
そして、読書をしなかったら決して学べなかったやり方で自分自身の存在について学ぶこともできるかもしれません。この記事が皆さんの人生の役に立ったらいいなと思っています。ぜひ読書を楽しんでくださいね。
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Christopher Tan(原文/訳:春野ユリ)
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