元祖カナダ産にもさまざまな種類が
ウィキペディアによると、純粋なメープルシロップはカナダ産のものが知られており、世界に流通しているのは主にケベック州産とのこと。しかしなんと日本の埼玉県秩父市、山形県金山町などでも生産されているようで、まだいただいたことはないのですが、国産のメープルシロップがどんな味なのか想像するとワクワクします。
メープルシロップの専門店「カナダライフ」では、厳格な品質管理を行うカナダでのグレード付けを紹介。メインで収穫されるサトウカエデのほかにも、味の個性と品質が異なる様々なカエデの樹種があり、その収穫時期によっても値段が違ってくるのが興味深いです。特に高価な「エキストラライト(=一番搾り)」は、パンケーキやワッフルに最適のこと。「ライト」であればフレンチトーストやデザート、朝食のシリアルにかけても美味しいのだそう。さらに一般的なグレードの「ミディアム」はコーヒーや紅茶にも合うそうで、甘味料として様々な使い方ができ、料理の幅が広がりそうです。
さまざまなグレード法がある
ドイツのビオ専門スーパー「ALNATURA」のサイトによると、ドイツでは上記のグレード法とはまた違い、グレードAとCのみが存在するとのこと。基準が非常にシンプルなので、用途・品質・値段などにより消費者は購入しやすいというメリットがあります。
グレードAは明るめのキレイな琥珀色をしており、なめらかな味とのこと。採取シーズンのはじまりの2週間に採られ、高い糖分を含む、良質なものを指します。対してグレードCは、採取シーズン後半にかけて採られたものを指します。後半になると糖分が低くなるため、この頃に採取されたものは甘さを品質基準に満たすため煮詰める必要があるそう。煮詰めるから、色が濃くなるのですね。できるだけ良質でおいしいものを選ぶ際には明るい色を選ぶこと、と覚えておくと簡単な判断基準になりそうです。
食欲の秋においしくなる栗やカボチャ、サツマイモなどとも相性のよいメープルシロップ。それらを使ったお菓子や料理で季節を味わいたいです。
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