とらわれのない、無執着の姿勢
マインドフルネスとは、私たちの体内や心で体験される出来事一つ一つに、価値判断も反応もせず受け入れるような姿勢で意識を向け、この瞬間から次の瞬間へその意識を持続することです。マインドフルなあり方を学ぶにつれて、色々な出来事をとらわれのない無執着の姿勢で体験できるようになっていくので、ストレスや不安症、うつといった日常の苦しみにも対抗できるようになっていきます。
「MICBT INSTITUTE」より引用
仕事やプライベートでメールやSNSなどの情報に追われ、仕事や家事や遊びですら手につかなくなってきているストレスフルな落ち着きのない毎日の中で、ストレスに負けない自分になれるいい方法かもしれません。
「今・ここ」に心を満たすことを「マインドフルネス」な状態と言い、以下のような効用が期待できると言われています。
・ストレスが軽減され、仕事や作業の生産性が上がる
・感情に振り回されなくなり、判断やコミュニケーションがうまくいく
・アイディアが湧きやすくなり、創造力が高まる
・思いやりの気持ちが育ち、人間関係が円滑になる
マインドフルネスにチャレンジ
「今・ここ」に心を満たすとはどういうことか、渋谷のカルチャーワークスで朝活として「出勤前のマインドフルネス瞑想」を担当している人気講師のサトケン(佐藤研一)さんにその方法について聞いてみました。
自分の意識を「今の瞬間」に向けます。
例えば、呼吸の出入り、座っている椅子にかかる体の重み、歩いているときの足の裏の感覚、食事中に口の中で変化していく味や食感や香りに意識を向け、その最中にそれ以外のことに思考が及んだら、そっと受け入れ、また身体の感覚に意識を向けるというのを繰り返します。
これを習慣にして徐々に今の瞬間にいられる時間が長くなっていくと、瞑想状態と同じ感覚・効用が得られるようになります。
外を歩きながら、カフェや公園などお気に入りの場所で休憩中、ごはんをつくりながら、また食事中など、「今ならできるかも」と思うタイミングがあれば、いつでも、どこでも、数分からでも、そして1日何回でもいいのでとにかくやってみることが大切だそうです。
やってみたいけどいまいちイメージがつかめないという人は、一度瞑想講座に参加してコツをつかんでから習慣化してもいいかもしれません。
芸術の秋、味覚の秋、読書の秋など、五感の秋とも言える今の時期は、「今・ここ」を始めるにはぴったり。今までになく穏やかで心豊かな秋になりそうです。