パンツ派が急増。ランニングスカートの意外な落とし穴
そんななか気になったのが、ランニングスカート通称「ランスカ」が店頭に見当たらないこと。かわいく見せるランニングウェアとして一時期ブームになりましたが、もう流行っていないの？
ランニングウェアやシューズを販売しているアシックスのマーケティング統括部プロダクトマーチャンダイジング部の臼井聖児さんに話を聞いてみました。
ランニングスカートの意外な落とし穴
「アシックスでは2013年秋冬モデルを最後に定番商品を廃止しています。そもそも、ランニングタイツを履くときに、身体のラインがはっきり出るのに抵抗があるということで、それを隠すアイテムとしてランニングスカートの提案がありました。安心して履けるスタイルであることと、おしゃれに気をつかって走る女性が増えたことで、ランスカは一気に広がりを見せたのですが、走っていると『スカートが腰の位置で回る』など、スカートならではのデメリットが発生したんです」（臼井さん）
最近はニットやフレア調パンツがトレンド ライトジャケット、ショートパンツ、タイツ、ランニングシューズ／アシックス2015年発売秋冬モデル
なるほど。では、いまはどんなスタイルが人気なのでしょうか。
「ここおよそ10年でランニングウェアのバリエーションが増え、柄物のシャツやタイツ、ネオンカラーなど、さまざまなスタイルが登場しました。ただし、ここ2〜3年はシンプルなものを好む傾向が増えてきていると感じています。最近ではニット素材を使用したショートパンツや、シルエットがフレア調のパンツが、体型を隠しつつ、華やかで走りやすいアイテムとして主流になってきています。ランスカも絶滅はしていませんが、着用率は非常に低いですね」（臼井さん）
とはいえ、腰でくるくる回らないようにピンで留めたり、ウエストに挟んだり、上下がくっついたワンピースタイプのものを選んだりと、ランスカでも工夫して履いているという人も。もしこれから買うのであれば、ぜひこれらの意見も参考にしてみては。
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