そこでドイツを中心にヨーロッパで今注目されているのが「グリーン・コーヒー」なんです。
100%植物性のグリーン・コーヒー
「グリーン・コーヒー」とは、生豆と呼ばれるローストされる前の豆のこと。緑色というより、ちょっと白がかったコーヒー豆です。
主流なのはそれらの生豆を錠剤にしたり、抽出液をカプセルにしたりといったもので、いわゆるダイエット補助食品に加工されたもの。
ちなみに生豆をパウダー状にしてティーバックに入れていただく、かなり薄い抹茶のような、その名のとおりの「グリーンコーヒー」もあります。
体形を維持するのが難しくなってくる30代前後の女性でも手軽に続けられ、危険な薬やダイエット茶ではなくできるだけ体に負担をかけないオーガニックのものを選択したい。かつ値段も納得するものが欲しい(100gあたり約8ユーロ)。
私と同じように、そんなことを考える女性たちが増えたことがきっかけで、徐々に人気に火がついたようです。
キーワードは「クロロゲン酸」
従来ならば、コーヒー豆を煎る過程においてどうしても減ってしまうクロロゲン酸。
抗酸化作用を持つポリフェノールの1種とされ、食後の血糖値上昇や食欲そのものを抑える効果があり、生豆にはとくに多く含まれているのだそう。
2012年アメリカ・ペンシルベニアのスクラントン大学で行われたジョー・ビンソン氏の研究によると、少量でも肥満患者に効果的に威力を発揮。食事内容をまったく変えず、6週間におよそ2キロの減量に成功したのだとか。
ストレスをまったく抱えなかったため、ヨーヨーのように体重が前後することがなかったことが一番の大きな特徴です。
またローストされた通常の豆よりずっとカフェインが少ないことを理由に、体形維持を図る目的で通常のカフェからグリーン・コーヒーに置き換える人もいます。
ただしコーヒーの味はまったくしないので、嗜好を求めるのであれば期待はできません。
アメリカからやってきた手軽なトレンド、グリーン・コーヒー。
ただ、摂りすぎると下痢になるなどのデメリットもあるそうなので、「植物性だから」と飛びつかず、まずは生活習慣を見直し、そのうえで取り入れていきたいと思っています。
image via Shutterstock