太りにくくやせやすいからだになる「ボクシング効果」
私が注目したのは「リズミック・ボクシング」。
これにはほかにもいくつかのシリーズがありますが、はじめて5分ほどでからだの芯からポカポカしだし、ひと通り終わる30分後には額から汗がポトリと落ちるほど。背中にもじっとりと汗をかいています。
毎朝つづけることで、朝の目覚めもすっきり。疲れすぎずにその後も仕事ができるちょうどよい運動量で、これをはじめてからいくつかの目に見える効果が得られています。
たとえば体重自体に変化はないものの、腹筋が割れ、縦線が二本入ってからだが多少「しぼられた」感じがあります。基礎代謝もあがり一日中からだがポカポカ。あたたかいドリンクなどを飲んで一時的にからだをあたためるのとはちがい、からだの奥からジワリを感じることができ、手のひらがずっとあたたかいのです。
このように自宅で行うシャドーボクシングがダイエットに効くといわれる理由は、「ボクシング効果」のおかげ。
有酸素運動と無酸素運動を複合的に行うことで、ストレス発散・メンタルを強くする・集中力を養うのだそう。筋トレ以上に広範囲の筋肉を鍛えて、負担をかけすぎずに、筋肉・腱を強化し体脂肪を効果的に燃焼するなどの多くの効果をもたらします。
そして体力もつくために、さまざまな年齢層にもおすすめ。動画ではしぼられたからだでエクササイズをする女性も参加しており、細いだけでないうつくしいからだは、筋肉がきちんとついていると感じます。
「心身一如」、精神的に強くなる
個人的に思うボクシングの魅力は「心身一如」。精神的に満たされ、自分のからだの変化に毎日真剣に向きあうことがますます楽しくなってきます。ポジティブなエネルギーが蓄えられるから、ほかのことにもよい影響を与えていると実感します。
運動することは脳の発達に大きく関わっていて、しいてはうつ病予防などにもなるのは周知のとおり。「からだの問題はこころを動かし、こころの問題はからだを動かせ」と一般的に言われるだけに、ヨガやピラティスとはまた違った運動をするのも意外と悪くなく、運動することそのものに大きな意味があるのだと改めて思いました。
運動と脳の関係について述べたベストセラー『脳を鍛えるには運動しかない』(日本放送出版協会)にもあるように、やはり人間は頭・からだ・精神すべてがひとつでつながっているのだと感じます。冬のどんより気分を吹きとばす、良い気分転換としてはじめてみてはいかがでしょうか。
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