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記事 43件
  • 【12万字・詰め合わせセット】中村頼永、呪われた鉄の爪、RIZIN議論、グレート小鹿、那須川天心…

    2017-08-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part43は大好評インタビュー12本、コラム7本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 
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    part42
    ◎これを読めば総合格闘技の成り立ちがわかる――!!「ヒクソンを日本に呼んだ男」中村頼永ロングインタビュー前後編!
    ・「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」……<シューティング黎明編>
    ・運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相……<ヒクソン来襲編>
    ◎斎藤文彦INTERVIEWS怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇◎「頑張った先にRIZINがあるとは、いまのところ思えない」…RIZINのモヤモヤは何なのか?■大沢ケンジ
    ◎「UFC日本大会に選手を貸してもいいくらいです!」/笹原圭一の「理想と現実の間のRIZINトーク」◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿◎佐伯繁DEEP代表インタビュー「何度もやめようと思ったけど、DEEPジュエルスを続けて本当によかった……」◎事情通Zの「プロレス 点と線」好調・新日本と全日本の交流/アイスリボン逮捕事件◎格闘技は世間とどう向きあえばいいのか■中井祐樹
    ◎堀口恭司「UFCに残留していたら、まだ1試合もしてなかったかもしれない……」
    ◎天才が敗北!? 那須川天心「車の免許を取ったんですが、仮免で2回も落ちてしまって……」
    ◎【RIZINバンタム級GP】石渡伸太郎「堀口選手がいなければ、出る価値はなかったかもしれない」
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed・あの人はいま……姿を消したMMAファイターの第2の人生・「ONEにはコナー・マクレガーはいらない」 UFC中国大会発表に先立ち、UFCとONEの広報戦争勃発!
    ・メイウェザー対マクレガー直前情報総まとめ
    ■ズンドコ・トラブル興行研究会・小島聡まさかの「四冠王者誕生」ズンドコ模様<漁師JJ・編>・あの伝統芸能が!? 史上最低の馬場vsブッチャー<小泉悦次・編>・どうにもできない肩書「格闘家」の犯罪報道について/高崎計三
    ・二階堂綾乃2人でできる! 楽しく疲れる運動!!/「プールに浮かぶようじゃ、まだ甘い。さあ、沈め!」…トレーニーが放つパワーワード!◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「怪死、自殺、大事故! 呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇」です!イラストレーター・アカツキ@buchosenさんによる昭和プロレスあるある4コマ漫画「味のプロレス」出張版付き!――今回のテーマは「鉄の爪エリック一家」についてお聞きします。鉄の爪5兄弟が長男(実際は次男)を除いて怪死しているというエピソードは、プロレスファンの心の引っかかってるんですね。
    フミ 鉄の爪一家を語るなら、まずその父親であるフリッツ・フォン・エリックの説明から始めないといけないですね。フリッツは第2次世界大戦後、1950年代のアメリカマットに登場したんですが、最初は“ナチスの亡霊”キャラクターだったんです。
    ――現代の倫理観からすれば、とてもできないギミックというか……。
    フミ 現在はナチスのことを肯定的に取り上げることはもちろんのこと、ナチスのシンボルマークだった鉤十字いわゆるハーケンクロイツはアメリカやヨーロッパではその使用が違法になっていますから。当時、グレート東郷ら日系人レスラーが敵国ジャパンの“悪い日本人”を演じていたのと同じように、観客はその“ナチの亡霊”にブーイングを送ってたんです。
    ――娯楽として成立してたんですね。
    フミ 戦争は1945年に終わって、50年代から70年代くらいまで“ナチの亡霊”がリング上を闊歩してたんですが、そのキャラはフリッツのオリジナルではないんです。オリジナルがカール・フォン・ヘスという人物で、“地獄の料理人”ハンス・シュミットを筆頭に、もうたくさんいたんです。カールとクルトのスタイガー兄弟、ストロハイム兄弟、バロン・フォン・ラシク、新日本プロレス創成期に猪木さんのライバルだったキラー・カール・クラップもそう。
    ――昔のプロレスでは定番キャラだった。
    フミ 正体はアメリカ人やカナダ人なんですが、ドイツ人をそれらしく演じていて、フリッツも本当はテキサス生まれのアメリカ人。本名はジャック・アドキッセン。194センチ125キロの巨体で、単なるナチキャラではなく、鉄の爪アイアンクローという必殺技で一世を風靡した超大型ヒールだったんです。
    ――実力派だったんですね。
    フミ フリッツはカナダのフットボールリーグでプレイしていたんですが、引退後はのちに自分のライバルとなる荒法師ジン・キニスキーと共にスチュ・ハートさんにプロレスを教わったんです。
    ――師匠はハート一家の名伯楽。カナダの地でプロレスに巡り合ったと。
    フミ デビューしたフリッツはドイツ人という設定で活躍し始めます。鉤十字のマークが付いたマントを羽織って、頭は軍人カット、ナチス親衛隊のようなアヒル歩きをする。お客さんからすれば「本当にドイツからやってきたんじゃないの……?」と思わせる迫力があったんです。
    ――あのアイアンクローという必殺技もフリッツのキャラにぴったりでしたね。
    フミ フリッツは手を広げると、親指と小指のあいだが30センチもあったと言われています。それくらい手が大きかったから、相手の顔を掴むと画的に強烈だったんんでしょうね。有名なパブリシティの写真では、エリックが相手の顔を掴んだ指と指のあいだから血が吹き出しているものがあって。
    ――ああ、鉄の爪の象徴的なシーン!
    フミ 1950年代当時はまだテレビはモノクロだったんですが、テレビの力によって第一次プロレスブームが起きるんです。そこでフリッツはギミックというよりは実力でスターになっていきます。バーン・ガニアを倒してAWA世界王者にもなってます。
    ――フリッツは日本プロレス時代に来日していますね。
    フミ 初来日は1967年。どういう年かというと、初来日したビートルズが日本武道館でコンサートをやったんです。外国人のミュージシャンとして初めてビートルズが武道館を使用しましたが、プロレスの武道館初進出はジャイアント馬場vsエリックなんです。
    ――鉄の爪はビートルズだった(笑)。
    フミ プロレスはそれまでも蔵前国技館などで興行はやってましたけど、当時の武道館進出は90年代でいえば東京ドームで初めて興行をやるくらいの大ニュース。大興行に見合う超大物を連れてこよう。それが鉄の爪エリックだったんです。その強敵を当時インターナショナル絶対王者、ジャイアント馬場が迎え撃つ。
    ――超大一番だったわけですね。
    フミ 当時は事前に映像でどんな選手かを確認する術はなかったですから、東スポやプロレス誌に載ったモノクロ写真数点だけでイマジネーションを膨らませていたんですね。フリッツの主な技はアイアンクローにストマッククロー(胃袋掴み)、そして馬のような足での蹴り。
    ――フリッツのビッグフットは強烈だったそうで。
    フミ 馬場さんとの試合でもやってみせたんですが、場外にいた馬場さんの顔をアイアンクローで掴んでトップロープをまたがせてリング中央まで引きずり込んだ、と。
    ――凄い!!(笑)。
    フミ トップレスラーに昇りつめたフリッツは、60年代前半には生まれ故郷テキサスに帰って、エド・マクレモアというNWA系のプロモーターから興行地盤を引き継ぎます。フリッツ自身がダラスのプロモーターになるんです。団体名はNWAビッグタイム・レスリング。
    ――フリッツはナチキャラのヒールでしたけど、地元ではどういう扱いだったんですか?
    フミ テキサスではアメリカ人であることをカミングアウトしてるんです。というのは、ジャック・アドキッセンはカレッジフットボールで地元ダラスでは有名な選手でしたから。ダラスに腰を落ち着かせたフリッツはプロモーターとしても成功して、1975年にはサム・マソニックのあとを受けてNWAの会長にも就任してるです。馬場さんとも仲が良くて、全日本プロレスのレスラーがダラスで試合をしてましたね。
    ――ここまでは順風満帆な人生ですが……。
    フミ 鉄の爪一家の悲劇のプロローグは1959年、昭和39年に起こります。フリッツがニューヨーク遠征中に長男ジャッキーくん6歳が、雨の日に家のそばで遊んでいたところ、高圧電流に触れて感電死してしまうんです。プロレス史では「鉄の爪5兄弟」と言われていますが、じつは6兄弟だったんですね。
     
  • 【12万字・詰め合わせセット】桜庭和志殿堂入り、朱里UFC、破壊王伝説、大矢剛功、メイウェザーvsマクレガー

    2017-07-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part42は大好評インタビュー13本、コラム11本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part42
    ◎UFC参戦! 朱里ロングインタビュー「チャンピオンになって、ASUKA選手とプロレスのリングで再会したいです」

    ◎マネジメントが語る朱里がMMAデビュー1年1ヵ月でUFCと契約できた裏側

    ◎衝撃の破壊王伝説!! 至近距離から見た橋本真也――橋本かずみ☓田山正雄レフェリー

    ◎一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    ◎魂のプロレス伝承! 大矢剛功インタビュー「新日本、SWS、FMW……辿り着いた北の大地」

    ◎アメリカボクシング界から見た「メイウェザーvsマクレガー」/杉浦大介

    ◎ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ■斎藤文彦INTERVIEWS⑯

    ◎UFC日本大会電撃参戦!パンクラスの若き怪物・阿部大治インタビュー

    ◎シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク活字版「佐々木憂流迦、UFCで勝って1000万円!!」

    ◎揺れない戦闘マシーン、所英男戦へ!!  堀口恭司インタビュー「試合の怖さってなくないですか?」

    ◎UWFインターの若手たちが目指した「理想の戦い」……■金原弘光

    ◎桜庭和志、UFC殿堂入り!!  歴史的スピーチを読もう!

    ◎オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・【これも必読!】プレゼンター、ドン・フライの桜庭和志紹介スピーチ全文翻訳【全文公開】

    ・FOXとの契約がまもなく終了するUFCは本当に大丈夫なのか

    ・メイウェザー対マクレガー情報総まとめ…勝敗の意味が薄れていく時代のキャラクター対決

    ・メイウェザー対マクレガー情報総まとめ② 〜みなさんご唱和ください 「ファック・メイウェザー!」

    ■ズンドコ・トラブル興行研究会

    アントニオ猪木が「整理」したスポーツ平和党<漁師JJ・編>

    新日本で「金返せ」コールが初めて起こった日…<小泉悦次・編>

    ■いまこそ振り返る「アントニオ猪木を守った」永田さん!!/ジャン斉藤のMahjong Martial Artas

    ■二階堂綾乃

    永田さんのG1前公開練習を振り返るゼア/あなたはどれくらい? プロレスグッズ装備率!!

    ■事情通Zのプロレス 点と線

    仰天!! UFCがフライ級部門を売却!?



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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――桜庭UFCホール・オブ・フェイム入り記念:プレゼンター、ドン・フライの桜庭紹介スピーチ全文翻訳!!
    ご承知のどおり、桜庭和志が2017年のUFCホール・オブ・フェイム、パイオニア部門を受賞した。表彰式は現地時間7月6日に行われ、桜庭の感動のスピーチはDropkickを始め、ネット上でも広く速報された。
    アメリカのこの手の授賞式ではよく見られることだが、受賞した本人を呼び込むためのプレゼンターという役が存在し、時には本人よりも長いスピーチをしたりする。今回桜庭を呼び込んだのは、昨年のUFCホール・オブ・フェイム、パイオニア部門受賞者、ドン・フライであった。そこで今回は、桜庭の露払いとして登場したフライが、いったい何を延々と語っていたのかを明らかにすることにしたい。
    *****
    (女性にエスコートされてフライ登壇)
    何だお前ら、幽霊でも見たような顔をしやがって(会場笑)。
    さっきバス・ルッテンが私の物まねをしていたが、見たこともないほど最低の出来(でき)だったな(会場笑)。
    何を笑ってやがる(会場笑)。
    このステージに戻って来られてうれしいよ。去年の7月、私はホール・オブ・フェイムに入れていただいた。しかしそれ以降の12か月はなかなかにきつかった。ちょっと説明させてくれ。
    まず、私は離婚した。それから、馬が死んだ。で、私は心臓麻痺(まひ)に襲われた。9月には、背骨に入れたチタンを入れ替える手術をした。そこからがすごかった。3週間の昏睡(こんすい)状態に陥り、目が覚めたらもうハロウィーンになっていた。体重が50パウンド(約23キロ)も落ちて、自分でも自分が誰なのかわからないほどやせ衰えた。洋服も全部買い換えた。
    まあ、今日は私の愚痴を聞かせている場合ではないんだ。今週はここラスベガスで、久しぶりに試合を楽しむつもりだしな。
    私が今日、ここに来たのには2つの理由がある。
    まず第1に、ミーシャ・テイトがフリーになったと聞いた(会場笑。客席のテイト苦笑)。これだけでも、カーボーイが街に駆けつけるには充分だ。ミーシャのDNAと、私のDNAが合体したら、どうなると思うね。なんてコンビネーションなんだ!(フライ、ガッツポーズ)。彼女の格闘技のスキルとハート、そして私のグッドルッキングな顔が合わさるんだぞ。彼女も私と同じくらいグッドルッキングだがな。
    キミらは何年か前に、ESPNマガジンに載ったミーシャの写真を見たか。あの、裸で宙を飛んでいるヤツだ。私はあれをスクリーンセーバーにしたいがために、初めてのパソコンを買ったんだ(会場笑)。
    (訳注:フライのいう写真とはこれのことと思われる)
    http://www.espn.com/espn/photos/gallery/_/id/9428872/image/37/miesha-tate-2013-body-issue-bodies-want-espn-magazine
    http://www.espn.com/espn/photos/gallery/_/id/9428872/image/38/miesha-tate-2013-body-issue-bodies-want-espn-magazine
    ミーシャ、長く続く関係がイヤなら、ちょうどいいぞ。何せ私は、いつ心臓麻痺(まひ)や昏睡(こんすい)状態になるのか、わからんのだからな(会場笑)。
    そして、アンクル・ドンがここにやってきたもう1つの理由、それは、MMAを見始めてまだ2〜3年の、せいぜいコナー・マクレガーしか知らないようなキミら若造を教育するためだ。そう、カズシ・サクラバサンの話をしに来たんだ(会場大歓声)。 
  • 【12万字・詰め合わせセット】ヤマケン激白、大槻ケンヂ、ミノワマン、北岡悟、船木誠勝の真実…

    2017-06-30 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part41は大好評インタビュー10本、コラム9本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part41
    ◎大槻ケンヂインタビュー
    鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか
    ◎2万字超えの激白!! 山本喧一ロングインタビュー
    「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」
    ◎格闘技という名の青春、完結編――
    「ミノワマン、家族と共に故郷パンクラスに帰る」の巻!!
    ◎RIZIN矢地祐介戦決定!北岡悟のギラギラインタビュー「俺のことをわかってるつもりでいるなよ?」
    ◎底が丸見えの底なし沼! 『船木誠勝の真実』が真実ではなかった件についての雑談/橋本宗洋
    ◎30代最後の大勝負!!
    所英男「戦いたくても夢叶わなかった人たちもいる。だから挑戦します!」
    ◎馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」
    斎藤文彦INTERVIEWS⑮
    ◎サイモン捨て身の攻撃!? 泥沼化する猪木vsIGFバトル■事情通Zのプロレス点と線
    ◎プロレスマスコミの御大が語る「プロレス取材の難しさ」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎ポーランドMMA人気爆発から見る国内興行のあり方/石井史彦
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed
    ・「近頃の若い選手はプロレスができていない!」インディシーン活況下の米国でも勃発、プロレス観世代抗争!
    ・僕はとても高いところまで翔び、太陽に翼を焼かれて落ちた:ミゲル・トーレス引退
    ・ソネン対シウバ、5年間の因縁総まとめ! 「ヴァンダレイが本当に出場するのか、まだ確信が持てない(ソネン)」
    ・“結局UFCに行かなかった男”――ヒョードルとUFCの10年愛憎劇総まとめ
    ・マクレガー対メイウェザーの最近の動向まとめ:UFCがコー・プロモーションに踏み出すことの意味
    ■ズンドコ・トラブル興行研究会
    ・「ディック・ザ・ブル&クラ・リソワスキー金網逃亡事件」
    ・何がやりたかったんだ「ジャイアント魔神&ニュー・ストロング魔神」
    ■二階堂綾乃
    ・彼氏をぶっ倒す方法!?
    ・減量をやめたのに痩せた? 減量に挑戦その後
    ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉『崖のふちプロレス』の宗教戦争に登場した大槻ケンヂインタビュー! 宗教を軸にプロレスの世界を語ってもらいました!<関連企画>・【検証「1984年のUWF」】船木誠勝「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」・『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル・「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」/『1984年のUWF』はサイテーの本!・『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態……■金原弘光――『崖のふちプロレス』の宗教戦争に登場した大槻さんの「プロレスに宗教ネタを持ってきちゃダメですよ」というシメの言葉に惹かれて取材に伺いました!
    大槻 出ちゃったんですよ、「崖のふちプロレス」。ボクはね、客席から女子プロレスを見ていたかったんですけど。
    ――『崖のふちプロレス』に引き寄せられていったんですね。
    大槻 仕掛け人は松本都選手ですけどね。あれはちょうど清水富美加騒動があったときで、都ちゃんがそこに乗ったわけですよ。彼女が天才すぎたからなのか、宗教戦争はあっという間に終わってしまったんですけども(笑)。
    ――もうちょっと続くのかなと思ってたんですけど。
    大槻 もっと引っ張ったら何かとてつもない何かが生まれたかもしれないですけど、彼女は天才すぎるので次はラップに移っちゃいましたから。宗教からラップですよ?(笑)。
    ――ハハハハハハハ。大槻さんがおっしゃるように「プロレスと宗教」の組み合わせは危険なんですが、最近ではUWFを巡る議論が宗教戦争の様相を呈していたり。
    大槻 ああ、『1984年のUWF』ね。
    ――『1984年のUWF』はお読みになったんですか?
    大槻 もちろん読みましたよ! この本の表紙のイラストを描いた寺田克也さんから「本をあげる」と言われたんですけど、先に買っちゃいました。いろんな意見を聞きましたけど、これは宗教的熱狂についての本ですよね。著者の柳澤健さんに一度だけお会いしたことがあるんですが、著作から想像できない物腰の柔らかい方で。『パックインミュージック』について書かれた本(『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代』)も面白く読んだんですけども。今回のUWF本に関して言えば、これは同じ意見の方も多いと思うんですが、前田日明、藤原喜明、佐山サトル……といった選手たちの話を聞かず、ターザン山本、堀辺正史の言葉をチョイスしたのがいかがなものかなと(笑)。
    ――ターザンや堀辺さんはとっても面白い2人ですけど、あの本の中では誰よりも信用できないですよね(笑)。
    大槻 まあ柳澤さんが前田さんに話を聞いてもね、「おまえはUWFのことを何もわかっとらん!!」って怒られるだけだからね(笑)。前田さんを取材しなかったことは仕方ないと思うんですけどね。
    ――それは凄く想像できる光景ですねぇ。
    大槻 もうひとつ。中井祐樹で締めくくるのは、いかんせん作為的ではなかろうか? ということは思いましたよね。本としてはメチャクチャ面白かったんですけど! やっぱりドキュメントやルポタージュと称されるものは、作ろうとした人の意図によって物語が流れていくものなんですよ。それは森達也さんもそう言ってますよね。
    ――ドキュメンタリーは嘘をつくってやつですね。森さんが撮った、佐村河内守さんを題材にした『FAKE』にも通底しているテーマでもあります。
    大槻 ちょっと話が外れるんですけど、マンガ家・田中圭一さんの『うつヌケ』という本がありまして。内田樹さんとか鬱病を経験した人の話が載っていて、そこにはボクも出てくるんですよ。
    ――『うつヌケ』はかなり売れてますね。
    大槻 かなり売れてます。そこからボクにも鬱に関する取材が来るようになりまして、じつは世の中には妙な『うつヌケ』プチバブルが訪れてるんですよ(笑)。
    ――『1984年のUWF』をきっかけに、どこもUWFを取り扱う状況と似てますね(笑)。
    大槻 ただ、ひとつふたつだけ受けてその手の取材を断ってるんです。というのはね、たしかに『うつヌケ』は良書だし、興味深いテーマではあるんだけど。UWF本と同じで、あれは田中さんが考えた鬱の抜け方のレクチャー本なんです。「こういうふうに鬱が抜けられるんだ!!」っていう田中さんの信念が描かれてて、きっとご本人がそれを自己確認したかったんだと思う。ボクをはじめとする登場人物をその信念……いや、信仰にハメ込もうとしている部分が少なからずある。たとえば代々木忠監督。
    ――AV監督ですね。
    大槻 代々木監督はスピリチュアルな方で、なんとお経を読み上げることで鬱を抜け出したと言ってるんです。でも、田中さんのマンガにはその言葉は出てくるんだけど、あまり話を広げないんです。代々木監督にはそこが一番重要だと思うんだけどね。
    ――田中さんの考えにはハマってないってことなんでしょうね。
    大槻 おそらく田中さんには自分の『うつヌケ』信仰があるから、そこに誘導したいんですよ。『ううつヌケ』はとっても面白い本だし、UWF本も面白いんだけど、やはりそこにディレクターの思いが入っちゃってるということなんですよね。ある意味UWF本の中井さんは、ボクであり代々木監督なんでしょうね。
    ――大槻さんの考える鬱も違うわけですね。
    大槻 ボクの『うつヌケ』の信念……信仰は田中さんとは違うから。なので『うつヌケ』プチバブルが起きているけど、鬱に関する取材を受けるのはやめておこうと。田中理論をボクは語れないから、ニーズに応えることはできない。でも、田中さんの本によって実際に鬱を抜ける人も多いと思いますけどね。柳沢さんのUWF本もすべて間違った歴史が書かれてるわけじゃないんですけど。
    ――だからこそ論争になるんでしょうね。
    大槻 これからUWF史は柳澤健史観が優勢になるかもしれない。最近のプロレス格闘技界には増田俊也史観も気になるところですが。
    ――『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の増田先生。
    大槻 歴史は改竄されるとは言わないけど、書く人によって歴史は違って見えますから。これもずっと言ってることなんだけど、ロックの歴史も「はっぴいえんど」史観が支配していると思うんですよ。「はっぴいえんど」から音楽の歴史が語られることが多い。なぜかというと「はっぴいえんど」のリスナーにはテーマで書ける人や語れるといった識者が多いから。
    ――ファンからしても耳触りもいいんでしょうね。 
    大槻 その「はっぴいえんど」原理主義者(笑)は、ほかの歴史を消そうとする傾向があるように感じる。「はっぴいえんど」以外を聞いていた奴に対して、なんて言うんだろう、知的優越を感じる。その中で「そうじゃないんだ!」と戦う人もたまにいるんだけどね。伊藤政則さんとか。
    ――メタルゴッドの伊藤さん。
    大槻 伊藤政則さんは「はっぴいえんど」史観の勢力強大な日本ロック界の中で、いかにメタルがロックを築き上げてきたかを熱く熱く語っていますよね。ただ、伊藤政則史観が主流になってもロック正史というわけではないだろうけど。
    ――かつてのプロレスでいえば、ヤオガチ論も含んだ原理主義者同士の争いが日常的でしたよね。
    大槻 いまのファンには言ってもピンとこないだろうなあ。だってボクはリングスのヴォルク・ハンvsディック・フライもガチだと思ってましたよ! FMWの異種格闘技戦でさえガチが入り込んでるんじゃないか?と。大仁田厚vsベリチェフとかね。
    ――まさかの!
    大槻 いやいや、信じてましたよ!「大仁田さんがなんでこんなに強いんだろう?」と不思議だったんですけど(笑)。
    ――大槻さんは物事を俯瞰して見ているイメージがありましたから、そんなガチ信仰は意外ですね。
    大槻 いやいや、そんななもんでしたよ。強い信仰心がゆえにきちんと調べなかったんでしょうね。言われるがままに受け入れてしまっていた。みんなそうだったんですよ!
    ――ガチじゃないと発覚したときその信仰心はどうなったんですか?
     
  • 【13万字・詰め合わせセット】船木誠勝とUWF、骨法、笹原圭一、原理主義者対談、亀田1000万円…

    2017-05-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part40は大好評インタビュー12本、コラム8本、13万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part40
    ◎検証「1984年のUWF」!! 船木誠勝ロングインタビュー「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」

    ◎ラ・ラ・ライジン♪ 笹原圭一RIZIN広報インタビュー〜格闘技界の夢と未来を踊るように語る〜

    ◎『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル

    ◎紀元前のシューティング……「スーパータイガー・ジムに通った高校生」

    ソムチャーイ高津

    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑭」

    WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る

    ◎MMAが一番格上なのか? 格闘技原理主義者対談〜橋本欽也vs大沢ケンジ〜

    ◎シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    UFCが狙う那須川天心/井上直樹契約舞台裏/MMA八百長事情

    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    高山善廣が「帝王」と呼ばれるまで

    ◎中井祐樹、柔道女子日本代表に寝技を指導する

    ◎那須川天心インタビュー「キックのほうがやっぱり凄いなって思わせたいですね」

    ◎事情通Zの「プロレス 点と線」

    ・TBSファイトスポーツ総決算『亀田興毅に勝ったら1000万円』

    ・「最近のプロレスは危険だ!」という危険な報道

    ■オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・管理のズサンなサファリパーク!! UFC『アスリート・リトリート』で好プレー・珍プレー続出

    ・【UFC7勝3敗】インディシーンのまだ見ぬ強豪プロレスラー、マット・リドルとは何者か

    ・WWE総帥ビンス・マクマホンの生涯を描いた映画の制作が決定!リークされた脚本に書かれていたこととは?

    ・久々に爆発! 好試合満載のUFC 211を振り返る

    ・WSOF身売り、新団体プロフェッショナル・ファイターズ・リーグとは何か

    ■二階堂綾乃

    ・痩せない人が痩せない理由……アヤノ流ダイエット

    ・撮影会で使えるプロレス格闘技の技!!

    ■ズンドコ・トラブル興行研究会

    ・大仁田厚のT-2000加入と、こんにゃくドラゴン誕生<漁師JJ・編>

    ・負けることに慣れた組織……国際プロレス崩壊直前を私は見た<小泉悦次・編>


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    2017年一発目のイベントを終えたRIZIN。旗揚げ当初と比べて選手の若返りが図られたイベントにはポジティブな雰囲気が漂っている。こうなったら「ラ・ラ・ライジン♪」と明るく踊るしかない!!  というわけで、大晦日を振り返るインタビューが好評だったRIZIN広報・笹原圭一氏に明るい未来について語っていただきました。RIZINの夢の国なのか――?
    ――横浜アリーナのプロレス格闘技興行ってあまりいい印象がないんですね。だからってわけじゃないでしょうけど、最近はあまり使用されてなかったですし。
    笹原 ボクもそこが気になってましたねぇ。横浜アリーナのバックステージには、いままで行なわれた過去のイベントの名前が一覧になってるんです。「なつかしいな……」って眺めていたら、『PRIDE.2』と『ハッスル2』の名前もあって。――うわあ……伝説のズンドコ興行の!!(笑)。笹原 どちらにとっても横アリ初進出だったんですが、もうイヤな記憶しか蘇ってこない(笑)。大会前にそんなものを見ちゃって不吉な予感しかしなかったんですけど、フタを開けてみたらほとんどが好試合で。
    ――面白かったです。でも、笹原さん。いい興行のあととは思えないほど、疲れきった顔をされてますね(笑)。
    笹原 いやあ、もう疲れましたね。なんでこんなに疲れたんだろ? 思い出すだけで疲れますねぇ。
    ――笹原さんはやることが多そうですね。
    笹原 メインの広報以外にも、イベント全般に関わっているので、何かあると「笹原、アレどうなってる?」と来るわけです。「んあー」とか言ってしらばっくれられれば楽ですけど、まぁ当然そんなことできないので、走り回ったり、調整したりで。それが終わってホッとしたというより、次回に向けて改善しなきゃって考えると、吐き気がするほど疲れるわけです(笑)。
    ――「ゴールのないマラソン」なんですね(笑)。
    笹原 ホント大変ですよ。たとえば決められた人間しか控室に入っちゃいけないとか、いろんな決まり事があるんですけど、格闘家や関係者ってけっこう自由な方が多いじゃないですか(笑)。
    ――「◯◯選手の応援に来ました〜!」ってパスもないのに控室にズカズカと入ってくるイメージがあります(笑)。
    笹原 警備員がいても、選手や関係者と一緒に紛れて入ってきちゃう場合があるんですよ。あとは、「リングサイドに〇〇さんが勝手に座ってます」とか「私の分の弁当が足りないんです」とか、とにかくありとあらゆる報告や、相談事が来るわけです。それを一つずつ捌いてたら「10年持つ身体が3〜4年しか持たない!」みたいなことですよ。
    ――ストロングスタイルな役回りなんですね(笑)。
    笹原 今回も規定より多い人数で入場しちゃった選手もいましたし。「止める間もなく入って行っちゃったからどうしようもなかったです」という報告があったんですけど、「テメェ、死ぬ気で止めろ!」と言いたいんですけど、運営のシステムがまだまだ完璧じゃないという現実もあるし、選手や関係者側にも「まぁこれくらいなら許されるでしょ」みたいなところもあるわけです。
    ――そういえばPRIDEやDREAMと違って入場がスッキリしてたのはそういうことなんですね。
    笹原 そうなんです。今回から一緒に入場できるのはセコンドだけにしたんですよ。みんなあの花道を歩きたいんで、制限しないと平気で20人くらいで入場してくるんですよ。
    ――グレイシートレインとシュートボクシングのセクシーなラウンドガールだけですよ、大人数でも許されるのは!
    笹原 あと今回のRIZINには、じつは蝶野(正洋)さんが来てたんですよ。KINGレイナと戦ったジャジー・ガーベルトと蝶野さんは仲がいいんです。
    ――ああ、ドイツ繋がり。蝶野さんの奥さんはドイツ人ですもんね。
    笹原 そうそう。ジャジーって小さい頃から両親が不在の環境で育っていて。ジャジーは蝶野さんのことを“日本のお父さん”として慕ってるんです。それで大会数日前に蝶野さんのマネージャーから「激励に来たい」という連絡があったんですよ。蝶野さんと会うのは破壊王(橋本真也)の葬儀以来になるのかな。そのあとボクは『ハッスル』で蝶野さん風のキャラクターに扮して「アイ・アムGM!」って好き勝手に叫んでましたけど(笑)。
    ――それはガッテムな再会ですね(笑)。
    笹原 で、たとえ蝶野さんでも、規則として選手の控え室には入れないんです。そんなことを言ったら「なんで俺が控え室に行けないんだ!エーオラー!」とか言われるんじゃないかとビビリながら説明したんです(笑)。まぁ当然ですけど、蝶野さんは非常に紳士で、そんなワガママを言うこともなく、運営本部にジャジーを連れてきて、そこで談笑してもらったんです。
    ――そこで無理をいわないのが蝶野さん。大人ですねぇ。
    笹原 蝶野さんクラスの大物ならジャジーの控室に連れて行っても誰も文句は言わないんでしょうけど、ルールをこうと決めたら、誰かが絶対に守ってピリピリした空気を出しておかないと、運営って回っていかないですからね。 
    ――今年のRIZINは大会数が増えてますから、もっと忙しくなりそうですね。
    笹原 次は7月ですけど、ゴールデンウィークがあいだに入ってるんで、じつはもう時間がないなぁ。カードも決めなくちゃいけないし、もっと運営も強化しなくちゃいけないし、やることは山積みです。
    ――今回のRIZIN横浜大会は2007年一発目の興行でしたが、2006年の一発目と比較すると顔触れはガラリと違いますね。
    笹原 圧倒的に若返ってますよね。昨日の一夜明け会見に出た選手で30代は川尻(達也)選手ひとりだけですからね。大会を通してPRIDE経験者は川尻選手だけですし、男子も女子も新しい選手が出てきてることは喜ばしいことです。
    ――カードからして昨年より充実してますが、なかでも堀口(恭司)選手の獲得は大きいですね。
    笹原 いやあ、全然違いますよね。イベントに説得力が出てきますし。それにしても堀口選手は本当に強かったなあ……。戦った元谷(友貴)選手は試合が始まって数分で「これはヤバイ……」って堀口選手のレベルの高さを感じたそうですし。
    ――その元谷選手は大ケガを負ったそうで。
    笹原 靭帯を損傷して、目と耳もケガしているみたいで、全治3ヵ月らしいです。元谷選手だから最後まで立っていられたんだと思いますよ。
    ――元谷選手クラスでも、こうなっちゃうんだという驚きがありました。
    笹原 差はあるんだろうなとは思っていましたけど、あらためてそれを見せつけられて、試合を見ていて言葉を失いましたもん。で、今年はその堀口選手を軸にバンタム級GPをやりますけど、フライ級にもいい選手がたくさんいますし、軽量級の選手は本当にチャンスがありますよね。
    ――当初はクロン・グレイシーの階級に合わせたGPの開催を予定してましたよね。
    笹原 そうなんですよ。『FUJIYAMA FIGHT CLUB』の「誰がギャビを殺るのか」じゃないですけど、「誰がクロンを殺るのか」というテーマでGPをやりたかったんです。クロンとは交渉して最終的にはGPに出ること自体に前向きな回答をいただいてたんですけど……ひじょうにですね、アレがお高いんですよね(笑)。
    ――ハハハハハハ! 決勝まで残ったら大変なことになってしまうほどアレですか(笑)。そこはグレイシーですねぇ。
    笹原 そこはホントに妥協しませんよ。クロンって親父のヒクソンに猛反発してるんですけど、そこは親父譲りです(笑)。
    ――技術と精神、そしてマネジメント能力を受けついでいる(笑)。そこは日本におけるグレイシーの商品価値がわかってるということですよね。
    笹原 クロンはONEやベラトールとも話をしていたみたいですけど、グレイシーの価値が一番わかっているのは日本じゃないですか。
    ――でも、その話を聞いてちょっと安心しました。そんなにアレがお高くなってるということは、いまのところUFCやベラトールは手を出さないだろうなって。
    笹原 でしょうね。UFCなんかは「イチからやってよ」という話になるでしょうし。
    ――今後もクロンはRIZINに継続参戦するということですね。
    笹原 ワンマッチで出てくることになると思います。クロンのことなので、何を考えているのかわからないですけど。「バンタム級に落としてGPに出る!」とか言い出しても私は驚きませんよ(笑)。
    ――そのクロンの階級のGPを断念して、バンタム級GPが浮上したと。
    笹原 やろうと思えばフライ級GPもできたんですけど、フライには新しい選手が多いのでしっかりと炊いてからやりたかったんですね。バンタムには所(英男)選手や(山本)アーセン選手もいるし、そこに以前バンタムでやっていた堀口選手が入れば面白そうじゃないですか。
    この記事大好評インタビュー12本、コラム8本、13万字オーバーで540円!!(税込み) 

     
  • 【13万字・詰め合わせセット】フミ斎藤と『1984年のUWF』、KINGレイナ、驚異のリングス、伊藤崇文、石岡沙織…

    2017-04-30 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part39は大好評インタビュー15本、コラム9本、13万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part39
    ◯大反響!! フミ斎藤が話題の本を斬る!!
    『1984年のUWF』はサイテーの本!/「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」
    ◯壮絶後編! シャーク土屋に病魔が襲う!!  「もっと生きたい…水が飲みたい!!」
    ◯金原弘光が『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態を激語り!!
    ◯驚ガクの地上波デビュー!!
    KINGレイナ「楽しんでもらうために1ラウンドはあえて極めなかったから」
    ◯小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    鈴木みのるを変えた“全日本プロレスイズム”
    ◯事情通Zのプロレス点と線
    柴田勝頼、倒れる!!「安全なプロレス」は可能なのか?/全日本プロレスとFMWの場外乱闘の謎/宝城カイリ、WWEへ
    ◯泥臭く生きてゆけ!! 川尻達也の「30代後半のオッサン勝手にRIZINサバイバル」人生劇場
    ◯石岡沙織、10年目の大舞台「女子格闘技に転機が訪れてますけど、私にとっても転機を迎えました」
    ◯堀口恭司、RIZIN完勝デビュー&バンタム級GP出陣も泰然自若!!
    ◯“あのとき”のパンクラス、プロレス団体の匂いがした時代……伊藤崇文インタビュー
    ◯消えた腕自慢、道場破り……突破者よ、出てこい■中井祐樹
    ◯キックボクシングと合氣道の融合!!  大和哲也「合氣ック」インタビュー
    ◯佐々木憂流迦UFC残留、井上直樹契約!! マネジメントの魔術■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◯ベラトールCEOスコット・コーカー「ジャカレイやムサシがUFCからFAしたら……」
    ◯『ファイヤープロレスリング』とUWF、純須杜夫の死――
    ◯ズンドコ・トラブル興行研究会
    ・ファン不在から得た教訓……棚橋弘至、伝説のノーピープルマッチ<漁師JJ・編>・マンモス鈴木鉄拳制裁から見える力道山のセンスと狂気<小泉悦史・編>
    ◯オマスキファイトのMMA Unleashed
    ・10連勝中のInvicta王者!! UFCに背を向ける女版ドン・フライを見よ!
    ・バーチャック、川尻達也戦への決意――UFC離脱組、それぞれの決断
    ・勝てば勝つほど人気が落ちる? 絶対王者デミトリアス・ジョンソンのこれから
    ・「UFCの失策のおかげでベラトールは当初構想を2年前倒ししている」
    ◯二階堂綾乃
    やってみてわかる「総合格闘技と他競技」の違い/筋肉女子メシ!! 肉を殴って調理する!
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    FMW女子部の一期生として団体旗揚げから活躍してきたシャーク土屋インタビュー後編!! 悪の限りを尽くした猛毒ヒールレスラーが病魔に襲われ二重人格化、右ヒザ下切断、乳癌……壮絶闘病生活を語った!(聞き手/小野仁)
    <関連記事>・【FMW猛毒伝説】シャーク土屋・前編「アポなしで全女に乗り込んだらTVスタッフに殴られたんだよ!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1232697・「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビューhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1183681――FMWの歴史の中で、95年5月5日の大仁田厚引退はターニングポイントとなりましたが、その日を迎えるまでと、それ以後とでは、やはり大きな違いを感じましたか?
    土屋 いや、自分の中では全然変わらない。変わったのは、新しく男子のトップに立つべきハヤブサとかじゃないの。自分の中で変わったのは、工藤めぐみの引退だけだった。そのほかは全然変わらない。
    ――そうですか。ただ、大仁田引退ツアーの1年間は各地で盛況続きだったのに、急激に客足が落ちたといった印象は……。
    土屋 そういうの気にしてないからね。ホントに初期の頃は「ああ、レスラーのほうが多いじゃん」ぐらいの(客席の)まばらさだったけど、ある程度入るようになって以降は客入りなんて考えず、「土屋、帰れ!」って言われて「オマエらが帰れ!」って言い返すぐらいだからね。
    ――とはいえ、旗揚げからのメンバーとして、川崎球場に初進出で3万人以上の大観衆を動員したときなどは、さすがに感慨深かったのではありませんか?
    土屋 「ああ、すげぇところでやるんだな。後ろの人、見えんのかな?」ぐらいしか思ってない(笑)。そういう感覚なんだよね。だから、ほかの選手は「わぁ、緊張する」とか言ってても、自分は大会場だから緊張するとかもないし。テリー・ファンクのセコンドに付いてたときに、あのテーマ曲(「スピニング・トー・ホールド」)が川崎球場に鳴り響いて「うわっ、カッコいい~!」って思ったことはあるけど(笑)。
    ――そこには興奮するんですね(笑)。
    土屋 緊張とかじゃなくて、その状況を楽しんでたね。これだけ大勢の観客の前でこんなことやったら面白いだろうなとか、自分のあとに出る人たちの試合をどこで見ようかとか、そうやって楽しみを求めるんだよね。ヨソの団体から来てる選手が自分らヒール側の控え室じゃないときはどうやって会おうかとかさ。小橋健太が来たときも川崎球場の中をウロチョロして「小橋健太、み~っけ!」って(笑)。一緒に写真撮ってもらったよ。
    ――楽しんでたんですね(笑)。
    土屋 人生、楽しまなきゃ損ってタイプだから、そのときそのときをずっと楽しんでる。何をして自分が楽しもうかなって、それだけを考えてる。緊張するだけ損(笑)。横浜アリーナの工藤めぐみの引退のときだけは緊張したけど。
    ――やはり、大役を務める責任を感じて……。
    土屋 責任っていうんじゃないけど、本当のメインっていうのがあったし、工藤めぐみがプロレスをやめてしまうんだっていう不安もあったんだろうね。それで緊張したのかもしれない。
    ――土屋さんにとって、工藤さんの引退は、あまりにも大きいものだったわけですよね。
    土屋 それは大きいよ。大きすぎるね。ほぼ毎日当たってる人がいなくなるんだもん。その1年前に(コンバット)豊田さんが引退なさったとき、工藤めぐみが「先にやめるのってズルイよ。残された者の気持ちがわかる?」ってインタビューで言ってたの。その言葉、まんま返してやるよ!って(笑)。オマエ、どうしてくれんだよ、このシャーク土屋を!?っていう気持ちはあったよ。
    ――大ヒールになったシャーク土屋としては、絶対的なベビーフェースの工藤さんに去られては、張り合いがなくなってしまったんですね。
    土屋 もう野放し状態だよね。で、のさばったけど、面白い相手がいなかったの。仲間として組んで面白い人たちはいたけど、面白い相手がいなかったから、ヘッドハンターズと組んで冬木軍(冬木弘道&邪道&外道)と闘ったりして。
    ――ライオネス飛鳥さんやイーグル沢井さんと共闘してヒールユニットの集合体・平成栽恐猛毒GUREN隊を結成するなど、外へ外へと活動の場を広げていきましたよね。
    土屋 FMWのリングが面白くなくなってさ。それはやっぱり、相手がいなかったからだろうね。(FMW所属の)男子レスラーと闘うったって、みんな後輩だしさ。中山(香里)イジメんのも飽きたでしょ。だったら、敵のいるところに行こうとか、もっと面白いことができるところに行こうとか、バカにできる相手を探しに行こうとか。面白い面白いと思える方向に行こうと思ってたの。工藤さんが引退した時点で、切り替わってるよね。本当に倒さなきゃいけない相手がいなくなっちゃったから。
    ――全日本女子を退団したアジャ・コング選手が、中山選手を助けるかたちでFMWマットに参戦しましたが……。
    土屋 ああ、そうだったね。何回か当たってるよね。
    ――シングルで2回対戦して、1勝1敗のイーブンに終わっていますね。
    土屋 そうだったっけ? あんまり憶えてないけど。それでも違ったってことだよね、記憶に薄いのは。私の中で違ったんだろうね。もうちょっと面白いこと、もうちょっと面白いことって、考えがひらめかないから面白くなくなったの。次に次にいかないの。工藤めぐみの場合は「次、これやってやろう、あれやってやろう」って、いろいろアイデアが湧くわけよ。後楽園でベビーの控え室行ってさ、工藤めぐみのブラジャーとか全部、廊下にほっぽってやったりさ(笑)。
    ――まさになんでもあり!(笑)。
    土屋 いろんなことやってるよ。ベビーのバスに大仁田厚と工藤めぐみのイラストが描いてあったでしょ。こっそり工藤めぐみの顔にヒゲを描いてやろうと思ったけど、「それはやめてくれ!」って会社に止められた(笑)。
    ――さすがにマズイですよ!(笑)。
    土屋 ウチら、お笑いもけっこうやってたからねぇ。顔を真っ白に塗っておちょぼ口のメイクで頭からタオルかぶって出て行って、工藤さんや豊田さんが入場してきても客席を向いてて。まぁ観客は「あれ? なんか変なメイクじゃないか!?」って気づいてザワザワしてんだけど、そのままコールを受けて「工藤めぐみ~」って相手のコールが終わった瞬間に振り返るっていう。
    ――ハハハハハハ! 工藤さんはどんな反応を?
    土屋 工藤さんも豊田さんも笑っちゃって、もう試合どころじゃなくなるんだけど(笑)。記者やカメラマンが1人も来てないときにそんなことをやってたんだよね。
    ――ああ、ちゃんと状況を見計らってたんですね。
    土屋 あったりまえだよ!
    ――だから誰にも知られてなかったんですね(笑)。
    土屋 しょっちゅう、そんなのをやってたんだよ、じつはね。フミ斎藤と『1984年のUWF』、KINGレイナ、驚異のリングス、伊藤崇文…詰め合わせセットを購入されると、インタビュー15本&コラム9本がお読みになれます。 
  • シャーク土屋、世志琥、KINGレイナ、渕正信、ドナルド・トランプとWWE……【14万字・詰め合わせセット】

    2017-03-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part38は大好評インタビュー15本、コラム10本、14万字で540円!!(税込み) 

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    part38収録記事◎FMW猛毒伝説!! シャーク土屋・前編「アポなしで全女に乗り込んだらTVスタッフに殴られたんだよ!◎爆勝MMAデビュー! 世志琥「プロレスラーとして、いつでも戦えるように準備していました」
     

    ◎いま最も危ないオンナ!! KINGレイナの大暴走インタビュー 「私、どれくらい強いのか自分でもわからないから」

     

    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑫」ドナルド・トランプを“怪物”にしたのはビンス・マクマホンなのか
    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」―― 全日本プロレスのすべてを知る男、渕正信

    ◎堀口恭司インタビュー「RIZINが世界のフライ級の中心になれれば……」
    ◎UFC帰りを迎え撃つ 元谷友貴「日本のレベルはUFCに負けていないと思う」
    ◎UFC残留! NY移住!! 佐々木憂流迦インタビュー「奇跡が起きました」
    ◎U系はクセが凄い!! 幻のヴォルク・ハンvs鈴木みのる舞台裏■金原弘光
    ◎佐伯繁DEEP代表、パンクラス酒井正和代表、インタビューでお互いを挑発!◎キック界・世紀末救世主伝説――北斗拳太郎、北より悪党たちに死を告げるために!!
    ◎幻のキング・ハク戦と『1984年のUWF』■中井祐樹インタビュー◎事情通Zのプロレス点と線
    紫雷イオと宝城カイリ、WWE移籍か/『プロレス総選挙』という踏み絵◎RIZINが堀口恭司に提示したファイトマネーを推測!?■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク◎オマスキファイトのMMA Unleashed 
    ・米国女子MMAは、いちローカル団体の冒険から始まった…『フックンシュート』、22年の歴史に幕をおろす
    ・相次ぐ計量失格!! なぜ減量安全策が逆効果を生み出しているのか
    ・GSPはラウジー、マクレガー不在のUFCの救世主となれるのか?
    ・【内幕記事に騒然!!】世界一のエンタメの舞台裏には、ビンス・マクマホンの恐怖政治があった◎ズンドコ・トラブル興行研究会
    ダフ屋と興行師の哀歌!! 岩手水沢騒動<小泉悦史・編>
     
    アルティメットクラッシュ…新日本プロレスと総合格闘技<漁師JJ・編>……他

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    FMW女子部の一期生として団体旗揚げから活躍してきたシャーク土屋インタビュー前編!! 土屋は糖尿病により右ヒザ下切断、癌により右胸全摘手術という闘病生活を送っていたが、昨年11月に引退セレモニーを行なっている。デザイナー志望がひょんなことから悪の限りを尽くす猛毒ヒールレスラーになるまでの半生をお読みいただきたい!!(聞き手/小野仁)――FMWの旗揚げ準備期間に団体のロゴマークを制作したことがきっかけになったという風変わりな入門のエピソードを、まずはあらためて詳しくうかがいましょう。

    土屋 自分はさ、高校を卒業して美術学校に通ってたんだけど、「プロレスラーになりたい!」って熱が高まって、1度だけジャパン女子のオーディションを受けて落ちたんだよね。そのときに知り合ったお姉さんと仲良くなって、その人がFMWの事務所に入ってたんだよ。そうとは知らずに、ある日、お姉さんに「顔貸しな」って言われてついてったら、事務所に黒っぽい人が座ってて……。

    ――その人こそ大仁田厚だったわけですね。

    土屋 そう。「自分、デザインできるんだって?」って聞かれて「はい、デザインの学校に行ってます」って答えたら、「いま会社を立ち上げてんだけど金がなくてさ、ロゴマークを作ってくんねぇ?」って言われて「あ、はい。自分でいいんですか」「いいいい、全然。(プロの)デザイナーに頼めねぇから」って。

    ――そんな発注だったんですね(笑)。

    土屋 で、「インパクトがあるロゴにしてくれ」って言われたから、文字だけじゃなくてファイティングポーズのシルエットを入れてね。あれは大仁田さんのシルエットをかたどったんだけど、本人いわく「ちょっと短足すぎねぇか?」って(笑)。FMW初期の団体ロゴマークhttp://blog.goo.ne.jp/miwatti88/e/c35c1d6e4e30e7a6df0ceddb3904bba1

    ――ちなみに、ロゴの制作代は少しでも出たんですか?

    土屋 大仁田さんが「これでメシでも食ってけ」って、お姉さんに5000円渡して、2人で食事して終わりだよ(笑)。

    ――その初対面のときに、いきなりプロレスラーとして勧誘されたそうですね。

    土屋 「自分、身体デカいなぁ。ウチ、女子部やるけど、やるか?」って言われて「はい」って返したら、「じゃあ、1期生でデビューが決まってる奴がいま下(事務所ビル地下の道場)で受け身やってっから見てけよ」って。見に行ったら「ドドドドーン!」って感じでとんでもない受け身を取ってるんですよ。「どういう受け身だ!? 頭打ってるだけだろ!」って格闘技やってない自分が見てもわかる。それが里美和(笑)。

    ――衝撃の初対面だったんですね(笑)。

    土屋 それがまた「アゲハ蝶かオマエは!?」というようなスウェット着てやがって(笑)。ぜってぇコイツとは仲良くなれねぇと思ってたもん。

    ――土屋さんとは真逆のキャラクターですよね(笑)。

    土屋 無理! あんなカラフルなスウェット着てる奴とは……って感じだったんだけど、すっかり仲良くなったどころか、自分が倒れたときに助けてくれた救いの主だからねぇ。人生どうなるかわからないもんだね(しみじみと)。「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビューhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1183681

    ――入門テストなしで練習生生活を始めたかたちですが、その時期を覚えていますか?

    土屋 旗揚げ(1989年10月)まで、そんなに時間がなかったはずだから、3ヵ月ぐらい前だったんじゃないかなぁ。ウォーリー山口さんに借りてた馬込の事務所地下に道場があって、そこで元たけしプロレス軍団(TPG)の人たちに教わってたんだよね。受け身は高山さん(圭司=外道)に習ったのよ。あの人に習ってよかったと思うね。自分は高山さんと練習時間が重なることが多くて、おかげさまで受け身はうまくなったね。

    ――もちろん、大仁田さんとも顔を合わせる機会はあったわけですよね。

    土屋 よくイジメられたよ。オーディション組が入ってくる前なんて、美和ちゃんと自分の2人しかいないから、「おう、おう、土屋! カレー作ったから食ってけ。里も来い」なんて言われて食わされたけど、もう辛いのよ! あの人のカレーって。

    ――邪道カレーは激辛!

    土屋 食わねぇと怒られるから、辛いの苦手だったのにガマンしてやっと食ったら、「おーう、食ったか。2杯目いけ! どうだ?」「おいしいです」「ホントか!? オマエ~」って。そこで「ちょっと辛いですね」なんて言おうもんなら「おい! たいがいにしろ!」って怒られっから。

    ――カレーの辛さも文句は言えないんですね(笑)。

    土屋 これは旗揚げあとだけど、雪が降った日なんか、ウチら2人、壁際に立たされて、5mも離れてないところから雪球を思いっきり投げつけてくるからね、あの人。後ろが壁だから、ウチら横にしか逃げられないわけだよ! 雪球が壁に当たってカツンっていうから、「大仁田さん、何か入れました!?」って聞いたら「石ぃ!」って。

    ――危ないですよ!(笑)。

    土屋 「石入れないでくださいよぉ!」「ウ●コよりいいだろぉ?」とか笑って言いながら(苦笑)。

    ――何発かは当たったんじゃないですか?

    土屋 当たったよ。そうやってフツーにイジメられたからねぇ、ウチら2人は。

    ――大仁田さんとしてはイジメてるつもりじゃないんでしょうけどね。

    土屋 遊んでるつもりなんだけどね。

    ――むしろ可愛がっている証拠というか……。

    土屋 基本、イタズラ好きだからね。だけど、こっちがイタズラだと思ってると、それがシリアスなときがあるから見極めが難しいんだけど……。道場で美和ちゃんと2人で腹筋やってたらさぁ、「おうおう、やってんなぁ」って革靴のままリングに上がってウチらの腹を踏んでくわけよ。それもトレーニングだと思って一生懸命耐えてたんだけど、美和ちゃんが踏まれた勢いでオナラ出ちゃったのよ。そしたら、「オマエ、たいがいにしろよ!」って、革靴の角でコーンって殴られちゃって(笑)。

    ――「たいがいにしろ」って、大仁田さんが踏むから圧迫されたんでしょう!(笑)。

    土屋 そこで「オマエが踏むからだ!」って言えないから(苦笑)。こっちが「たいがいにしろ」って言いたいけど。まぁ、でも楽しかったよ。

    ――FMW初期の頃には1台のバンにギュウギュウ詰めに乗って移動していたそうですね。

    土屋 初期の頃に大仁田さんがバンを運転して、みんなで移動してたときに、途中に海があったんだよね。ニタさんが釣り好きだから、その頃は市ちゃん(フライングキッド市原)か誰かが付き人で、いつも竿を持たせてんのよ。そしたら「オイ、寄ってくぞ」って。

    ――試合前に釣りですか。

    土屋 こっちからすれば「えっ、会場に向かわなくていいんですか!? いいのかな? リング作りやらなくて」って感じ。男子に「オイ、うつぼ獲ってこい、素手で」とか。2時間ぐらいで結局、ちっちゃいフグみたいのを1匹釣り上げて「なんだよ! 釣れねぇな」って、海に放り返して会場に向かったの(笑)。そういう思い出もあるけど、ごく最初の頃って、自分はあんまり地方(巡業)に行ってないんだよね、美術学校に通っていたから。

    ――学校に通いながらのプロレス活動だったんですね。

    土屋 大仁田さんが「ちゃんと卒業はしておけ!」って。関東近辺とか、行けるところは行ってたから、ほとんど気づかれてないようだけどね。

    ――一介の新人ながらにスポット参戦だったという。

    土屋 会社もお金なかったはずだけど、(巡業に途中で合流する場合の)交通費は出してくれてたんだよ。だって、そうしないと、自腹でなんか行けるわけないじゃん。ウチの親はお金持ってたけど、「交通費ないと試合に行けないんだ~」って言ってお金くれるような親じゃないから。「じゃ、行かなきゃいいじゃん?」って言われるのオチで(笑)。テッド(・タナベ=故・田辺哲夫氏)っていたじゃん、レフェリーの。

    ――みちのくプロレスでもレフェリーをやられていた。

    土屋 あの人が送り迎えしてくれた。車持ってたからね、FMWの宣伝カーだったライトバンだけど。「ごめん、テッド、迎えに来て」って。「家(練馬区の実家)の近所の川越街道まで自転車で行くから拾ってって」とか。たしかテッドは護国寺あたりに住んでたんだよ。それで練馬に寄って拾ってもらってたんだよね。

    ――新人だった土屋さんからしたら、業界の大先輩ですよね。

    土屋 テッド? 大先輩かもしれないけど、ツッチーツッチーって可愛がってくれたから、使えるものは使わなきゃ!って(笑)。

    ――まさか、当時から本当にテッド呼ばわりしてたわけじゃないですよね?

    土屋 いや、「テッド」とも呼んでたよ。時によって「田辺さん」とか「テッド」とか使い分けて(笑)。テッドがすっげぇデブだったじゃん。横向きに寝てたら(身体の下敷きになった)自分のヒジが脇腹に入ったらしくってアバラを折ったことがあってさ、体重で圧迫されて。

    ――ええええ!?(笑)。

    土屋 朝起きたら、なんか息するだけで痛ぇなっていうんで病院に行ったら、肋骨が折れてたんだって。「何やってんの!?」って、みんなでバカにした覚えもあるし(笑)。

    ――テッドさんがFMWにいたのは本当に初期の頃ですよね。

    土屋 うん。オーディション抜きで最初に入った美和ちゃんと自分の2人を何かと可愛がってくれてた。食事に連れてってくれたりね。とくに自分のほうが面倒見てもらったかな。

    ――その頃はテッドさんも決して金銭的に余裕があったわけではないでしょうけど。

    土屋 それでも先輩がオゴるっていう、プロレス界のしきたりだよね。オゴられるっていえば、リッキー(・フジ)さんはパチンコが好きでさ、勝つと「いいよ。ファミレス行こうぜ」って連れてってくれんの。チャラとかトントンだと「長崎ちゃんぽんな。ちゃんぽんだけだぞ。餃子も食いたかったら自腹な」って、シビアなオゴり方をしてくれた(笑)。

    ――餃子は自腹(笑)。

    土屋 それから、ヒールバスを運転していたデンジャラスドライバー・タケウチね。

    ――“有刺鉄線職人”としてマニアの間で知られる武内正義さんですね。

    土屋 よしか(クラッシャー前泊)と非道と3人で、みんな1000円ぐらいずつ出して、残りは全部、武内さんにお世話になってたね。あの人は凶器作りの名人でさ、ヒールバスの連中はみんな「運ちゃん、これ壊れた~」って(笑)。

    ――修理を頼んでたんですね。

    土屋 自分がFMWを離れて単独で動いていた時期にも「有刺鉄線木刀が折れたから新しいの作って」って頼んで、LLPWの会場に新品の有刺鉄線木刀を送り届けてくれたこともあったね。

    ――こうして聞くと、土屋さんにとって、レスラーとしての生まれ故郷であるFMWは、かなり快適な空間だったようですね。 
  • 堀口恭司、アジャ・コング、ジミー・スヌーカ、里美和、Team DATE……【14万字・詰め合わせセット】

    2017-02-28 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part37は大好評インタビュー12本、コラム11本、14万字で540円!!(税込み)  試し読みできます!

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    part37収録記事
    ◎アジャ・コングインタビュー最終回……さらば!私が愛した全日本女子プロレス!! 「浮世離れしてて普通に生きていけない人たちが輝けた場所なんです」
     
    ◎謎の格闘技集団「Team DATE名誉顧問」は太気拳創始・澤井健一の弟子だった!!  吉田かずおインタビュー
     
    ◎代理人が告白! 堀口恭司RIZIN電撃契約の舞台裏「このままじゃUFCにダメにされる。UFCを捨てるしかなかった」
     
     
    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑪」
    追悼ジミー・スヌーカ……スーパーフライの栄光と殺人疑惑――30数年前に何が起きたのか?
     
     
    ◎「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビュー
     
     
    ◎佐伯繁DEEP代表インタビュー「日本格闘技界から見たRIZIN 」「パンクラスとの全面対抗戦」…
     
    ◎川尻達也インタビュー「DREAMが潰れたのは俺のせい。だからRIZINでは……」
     
    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    輪島、北尾、曙……プロレスラーになった横綱たち!!
     
    事情通Zのプロレス点と線
    ・新日本プロレス第3世代の「NOAH移籍説」とは何だったのか?
    ・「中井りん活動休止」「インフル欠場問題」■事情通Zのプロレス点と線
    ・あの世志琥がMMAデビュー!!
     
    練習で頑張った先にUFCという“希望の国”があったが……■大沢ケンジ
     
     
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed
     
    ・セコンドのグレッグ・ジャクソンが、「キ●タマでヤツを殴りつけてやれ」と選手にアドバイスする理由
    ・UFCファイターのフトコロ事情 ~ 中堅ファイターでも想像以上に厳しい現実
    ・必読!! 2017年1月1日改正MMAユニファイドルールを徹底解説
    ・「笑われることでモチベーションは高まる」マクレガー、メイウェザー戦実現に向けて怪気炎!
     
     
    ■「MMAオレンジ色の手帖」
    ・2017年 格闘家のCM事情〜起用されるのは誰だ!?〜
    ・先生!インフルエンザは欠勤になりますか?〜格闘技欠場問題〜
     
     
    二階堂綾乃
    ・茅ヶ崎にオープン!! KEI山宮のジムに行ってみた■二階堂綾乃
    ・リック・マーテルにGSP!! イケメンプロレス格闘技・美男子列伝
    ・どんどん身体が柔らかくなる! ヨガのススメ!!
     
    ・中井祐樹の「東奔西走日記」1月15日〜31日編


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    大好評アジャ・コングインタビュー最終回!!<これまでのアジャ・コングインタビュー>①「全女はAKB48やジャニーズだった」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1087876②「恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112784③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1130398④バイソン木村との哀しき別れhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1157304⑤対抗戦ブームの終焉と全女退団……http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1165652――アジャさんは全女を退団されましたが、フリーになると団体所属のときとは行動も変わってきますよね。
    アジャ いや、とくに困らなかったです。移動に関してはジャングルジャック時代にバイソン(木村)と2人でやってましたから。
    ――全女の頂点に立っていたブル(中野)さんに反旗を翻したことで、ヒールどころかベビーフェイスのバスにも乗れなくなったときですね。
    アジャ 全女の最後のほうも地方巡業のときは最初の会場は直入りして、途中はバスで移動しましたけど、最終興行が終わったら自分ひとりで帰ってましたしね。
    ――全女時代から自分ひとりで行動することに慣れてたんですね。
    アジャ フリーだと自分の試合が終わったらすぐに帰れますし、楽でしたね。唯一困ったのは、全女のバスや道場に自分の荷物を置いていたんですけど、それが思った以上に多かったんですよ。だから自分の家で管理するのが大変でしたねぇ。試合で使う凶器の一斗缶も家にまとめて何個か置くことになったんですけど、も〜〜うジャマでしょうがなかったです(笑)。
    ――一斗缶がゴロゴロしてる家ってあまり聞かないですよね(笑)。一斗缶はストックしておかないといけないもんですか?
    アジャ 一斗缶は壊れると使い回しができないですし、1試合でダメになるときもありますからね。あの一斗缶は蕎麦屋さんからもらってくるんですよ。もともと蕎麦つゆが入ってるものなので、中身を使い切ったら一斗缶自体はもういらないじゃないですか。廃棄しないといけないんですけど、ゴミを捨てるのにお金がかかる時代になったので逆に喜んでもらえましたね。
    ――一斗缶は全女の若手が蕎麦屋さんで調達してきたんですよね。フリーになってからはどうされてたんですか?
    アジャ フリーになってからも全女の若手とは仲が良かったので「一斗缶もらってきてくれる?」って頼んでいたんですけど。GAEAのときは若手の広田さくらにもらってくるように頼んでいましたね。
    ――一斗缶といえばアジャさんの代名詞ですから、家の中でジャマとはいえ凶器を変えるわけにはいきませんよね。
    アジャ 全女の若手の頃に「何か凶器を決めなさい」と言われて。ダンプ(松本)さんは竹刀がメインでしたけど、一斗缶やチェーンとかなんでも使ってましたからね。ブルさんはヌンチャク、バイソンはトンファー。私はそういう棒術的なものは使えなかったし、なにより一斗缶を使い始めたのはお金がなかったからで。
    ――えっ、お金ですか?
    アジャ ヌンチャクや竹刀は壊れたりするじゃないですか。そうすると買わなきゃいけないですけど、一斗缶はタダでもらえるので。
    ――なるほど。財布に優しい凶器(笑)。
    アジャ あと一斗缶は派手ですし、どんな地方でも調達できる。地方でヌンチャクは手に入りづらいですからね。 
    ――全国的に入手可能な凶器なんですね(笑)。アジャさんがフリーになった理由は、長与千種戦のためでしたよね。
    アジャ 長与さんに憧れて全女に入ったんですけど、その長与さんは引退してしまって。復帰した長与さんはGAEA所属だったこともあって、私が全女にいるかぎりは試合ができないと。だったら私が全女に出て身軽になればいい。長与さんと試合が終わったら「プロレスをやめていいや!」くらいに思ってたんですね。
    ――実現したら引退してもいい、と。
    アジャ だから全女をやめたあとは「1年限定でフリーになります」と宣言したんです。その1年のあいだに長与さんとの試合が決まらなければ、長与さんと縁がなかったということだし、これ以上プロレスをやってる意味がないな、と。
    ――フリー活動をしていくというよりは、引退を視野に入れた全女退団だったんですね。
    アジャ フリーになったあと、いろんな団体から「所属になりませんか?」という話はあったんです。10年前に尾崎魔弓に騙されてオズアカデミーの所属になりましたけど(笑)。それまでは自分の拘り、決め事としてどこかに所属はしない。全女をやめるのは自分の夢をかなえるためだったし、全女がなかったらプロレスラーにもなってなかったので。それに当時のプロレス界にはフリー選手がほとんどいなかったんですよね。いまはフリーが主流になってますけど、当時は団体に所属しないのは考えられない時代だったので。
    ――フリーとしての生き方が確立されてなかったというか。
    アジャ 全女が東京ドームで大会をやったときに(ライオネス)飛鳥さんやジャガー(横田)さんがフリーとして参戦しましたけど、2人とも長いことフリーだったわけじゃないですし。フリーでやり始めたのは私が最初だったんじゃないかな。ほぼ手探りでしたし、全女をやめるときにも言われましたもんね。「全女の看板を外しておまえがどれだけできるのか?」って。
    ――全女の看板あってこそだろう、と。
    アジャ 対抗戦にしても会社が交渉していたじゃないですか。これからは自分でやらないといけないんですけど、全女をやめると発表してからいくつか連絡があったんですよ。ただ、自分の筋の通し方として、すぐに話はしなかったんです。全女をやめる3日前ですね、初めて話をしたのは。一番最初にFMWから「こういうことを考えてます、ギャラはこうです」という提示をいただいて。当時はいまほど不景気じゃなかったので、ギャラもかなりよくて(笑)。
    ――悪い扱いではなかったんですね。
    アジャ となると、ほかの団体も「アジャ・コングのギャラはこれくらい」ってなりますから。そんなに外のリングに上がってませんでしたから、いいお話が多かったんです。
    ――全女以外のリングに上がるアジャ・コングが新鮮だったんでしょうね。
    アジャ でも、ホイホイ受けると困ってると思われるから吟味はしましたね。それはいまでもそうです。お金だけじゃなくて自分のやる意味がないかぎりはやらないと決めてるんで。全女からもオファーがあったんですけど、全女には未払いが残ってたので。
    ――けっこうな金額が未払いだったんですよね……。
    アジャ 「払ってくれないと出ませんよ」と。全女は私がフリーになったほうが安く使えると思ってみたいですけど。出てくれないもんだから、私に対する嫌がらせでアメージング・コングを作ったわけですよ(苦笑)。
    ――あー、アメージング・コングも略称は「A・コング」ですもんね(笑)。
    アジャ 彼女はロス道場で練習してるときに日本に連れてこられたんですけど、本人は泣いて嫌がったらしいんですよ。「アジャ・コングがいるのにこんな名前を名乗るはイヤだ」って。
    ――新人レスラーには恐れ多いですよね(笑)。
    アジャ でも、全女は「これはアジャ本人も了承してる」くらいのことを言ってたみたいですけどね(笑)。
    ――ハハハハハハ!
    アジャ それはそれで腹が立っていたんですけど、文句を言っても仕方なかったので。でも、アメージング・コングだけでは盛り上がりきれないから、私が出ていたGAEAに「アジャ・コングvsアメージング・コングをやらせてくれないか」ってお願いしてきたんです。私は絶対に全女には出ない。じゃあGAEAで……ってことなんでしょうけど。
    ――なんとか「コング対決」をやってほしいと。
    アジャ それがきっかけでアメージング・コングと対戦して、そのあとタッグを組んだりもして。アメージング・コングという選手と試合をすることでプロレスの幅が広がったという点ではよかったですけどね。
    ――1年限定だったフリー活動がその後も続いたのは何があったんですか? 
  • 中井りん、那須川天心、ジェイク・ロバーツ、ケニー・オメガ、角田信朗騒動【14万字・詰め合わせセット】

    2017-01-31 23:59  
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    part36収録記事
    ◎セクシー公開計量の真実!!  中井りん正月独占インタビュー「恥ずかしいけど、RIZINでも頑張りました!!」

     

    ◎1万3000字の激語り!! RIZIN広報・笹原圭一インタビュー「RIZINはいま何を考えているのか?」

     

    ◎血まみれのRIZIN激勝!! 北岡悟インタビュー「こんな機会はないまま現役生活は終わっていくと思ってた」

     

    ◎衝撃のMMA“連戦”デビュー!! 止まらない天才・那須川天心インタビュー

     

     

     

    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑩」

    ジェイク“ザ・スネーク”ロバーツ…ヘビに人生を飲み込まれなかった男

     

     

    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    史上最も愛されたヒール! 黒い呪術師アブドーラ・ザ・ブッチャー

     

    ◎アジャ・コングインタビューシリーズ

    対抗戦ブームの終焉と全女退団……

     

     

    ◎事情通のプロレス 点と線

    角田信朗の松本人志共演NG騒動は「魔裟斗vs佐藤嘉洋の呪い」なのか/

    今年の大晦日TBSは魔裟斗vs小比類巻貴之か

     

     

    ◎3階級制覇のパンクラシスト・砂辺光久がRIZIN出撃へ! 「内藤のび太と世界一を決めたい!」

     

     

    ◎ブシロードはキックをメジャーにするか? 『KNOCK OUT』の頭脳・花澤勇佑に聞く

     

    ◎シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク活字版

    「クリス・サイボーグ薬物陽性反応」「UFCスタッフ大量解雇!現場の士気は?」

     

    ◎桜井マッハ速人、大晦日の小池栄子とお正月のケータイ紛失を語る

     

    ◎TKがカツアゲに遭う国、物騒なオランダ/金原弘光

     

    ◎RIZINに感じた“夜明け前”/衝撃!! カーブランド、ドミニクの“シャッフル”を攻略■大沢ケンジ

     

     

     

    オマスキファイトのMMA Unleashed

     

    ◎ケニー・オメガ熱弁!「新日本プロレスは国境を越えて大きく成長していくべきだ。責任は僕が取る!」

    ◎ケニー・オメガ発言集・後編「飯伏とは、戦うよりもタッグを組んで、世界を驚かせたい」

    ◎ロンダの異常な愛情、または如何にして柔道を捨ててボクシングを愛するようになったか

    ◎タイトルマッチが組めない!UFCスケジュールに異変発生中
◎米MMA記者が選ぶ、深イイ話で振り返るUFCの2016年

     

    MMAオレンジ色の手帖

    格闘技会場付近で絶対に食べたい逸品カレー/

    ディファ有明閉鎖〜新・格闘技聖地はどこだ!?〜

    二階堂綾乃

    危険!! 鍛える女子が「プロレス技」を受けてみた/池上アヤノの「2016年の新日本プロレス」まとめ■二階堂綾乃

     

    中井祐樹の「東奔西走日記」12月15日〜1月14日編

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    中井りんが年末RIZINダブルインパクト!! 試合前日の公開計量ではSMチックな衣裳を披露してネットをバズらせ、試合では新星・村田夏南子に圧勝。ついに地上波でワイルド&セクシーな存在感を見せつけた、みんなの中井りんインタビュー。同郷・村田夏南子との試合後のやりとりや、セクシー公開計量の舞台裏を語ってくれた!(聞き手/松下ミワ)

    【これまでの中井りんインタビュー】◎中井りんはなぜ昆虫を捕まえるのか?http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1119759◎UFC第2戦「飢え死にしたくないので戦います!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar980375◎「有吉反省会」出演!「恥ずかしいけどテレビに初めて出ました!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar493961◎アジア人初のUFC女子ファイター! 「日米友好親善と世界平和のために参戦します!!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar562523──中井さん、あけましておめでとうございます!
    中井 あけましておめでとうございます。Dropkickの皆さん、今年もよろしくお願いします!──いやー、しかし年末年始にこうやって中井さんと過ごせるなんて、格闘技ファンは本当に幸せだと思います。

    中井 アハハハハ。たしかに、年末に試合をするのは2010年の戦極のとき以来ですね。

    ──あのときの戦極は大会が12月30日だったんですよね。

    中井 あ、そうか。試合が終わったあと大晦日には愛媛に帰っていたので、年明けまで東京にいるのは今回が初めてですね。

    ──29日は試合で勝利し、その後はファンイベントなんかにも参加されていたようで。今回は、中井さんにとっても幸せな年末年始だったんじゃないですか?

    中井 幸せ? 幸せ……。幸せってなんなんでしょう?

    ──え? いや、そんな深いテーマを聞いたわけではないんですが……。ツイッター上では北岡(悟)選手と一緒に映っている写真なんかも見ましたし、なんだか楽しそうだなって。

    中井 ああ、一緒に撮りましたね。私は31日の試合を会場で観させてもらっていたんです。そのときに北岡選手と撮影したんですけどね。まあだから、それが幸せかどうかでいうと、幸せなんでしょうかねぇ……?

    ──あんまり歯切れがよくないのは、何か気になることでも?

    中井 もちろん、勝ったことは凄くよかったんですけど、まだ何も変えられていないなあという感じなので。今回、私がRIZINに出るきっかけというのは、女子格闘技や総合格闘技を盛り上げることに協力したいという理由だったり、何か自分の現状を打破したいという思いだったりもあって参戦したんです。そこはまだ終わっていないですし、まだ変えられていない部分なんですよね。

    ──それは、一夜明け会見でもお話していた「女子格闘技界の底辺拡大」の話と通じるんですか?

    中井 そうです。ぜひ伝えたいことなので、もう一度言いますけど、とにかく、私は日本中で格闘技をやっている女性たちに頑張ってほしいと思っているんです。みんな、つらいことや苦しいことがあると思うんですが、一人ひとりが「自分が日本の女子格闘技を支えている」と思って頑張ってほしい。趣味や楽しみでやっている人や、ファンの方々も含めて、日本の格闘技の底辺が拡大して盛り上がっていったらいいと思います。女子格闘技の人口は少ないでしょうから、格闘技をやっている一人ひとりの女性を大切にしないといけないんですね。弱くてもいいんです。毎日練習に行けなくてもいいんです。続けることが大事なんです。私は3歳から27年間、いまでもまだ柔道を続けていますし、19歳から11年間総合格闘技を続けています。そして女性は弱いものですから、ジムの強い男性は女性会員に優しくしてほしいと思います。底辺が大きいほど頂点も高くなりますから、やはりたくさんの中で現れてきた選手のほうが強いですし、女子選手の人口を増やしたり、ファンを大切にして、底辺を拡大していけたらと思います。

    ──そこはみんなで頑張っていこうじゃないか、と。

    中井 練習もつらいと思うし、経済的につらい、ジムで肩身が狭くてつらいとか、仕事と両立しないといけない人もいるだろうし、女性ならではの悩みとかも出てくると思うんですけど、「自分が格闘技を続けることが、日本女子格闘技の一端を支えてるんだ!」という誇りと意気込みぐらいを持って続けてほしいということ、「みんなで頑張りましょう!」というメッセージを凄く伝えたいんです。それを、ぜひ原稿にも入れてほしいんですね!(熱弁して)。

    ──ぜひ、入れましょう! 

    中井 宇佐美館長は、人の上に立つようになると、自分が頑張ってもっと上を目指すことも大事だが、周りの人や下の人を思いやる気持ちもなくてはいけないと言っています。ただ「自分が、自分が」と前に出る気持ちだけでなく、「りんは、もう日本中の格闘技をする女性を心配して思いやってあげなければいけない立場にある」と言っています。

    ──さすが、館長の言葉も素晴らしいです! ところで、今回の大会に関しては、やはり反響は大きかったですか?

    中井 ええっと、まず友達から連絡がありましたね。私の試合が大晦日の地上波で流れたのは19時台だったみたいなんですけど、私が31日の大会を会場で観戦しているときに「いまテレビに出てるよ!」という連絡がありまして。私は地上波での放送を全然見ていないんですけど、「けっこう割愛されていたからもっと見たかった」って友達には言われました。

    ──そんなに割愛されてましたっけ? たしかに入場やマイクは少しカットされていましたけど、試合自体は全部流れたと思いますよ。

    中井 じゃあ、宙返りも映っていたんですか?

    ──2回ともバッチリ映っていました!

    中井 へー、そうなんですか(不思議そうに)。

    ──そうやってさっそく反響があるのはうれしいですね。

    中井 そうですね。ライジンサマの宣伝力ってやっぱり凄くて、さすがに私たちが住んでいる愛媛の今治でも、大会に出ると決まったときから反響は大きかったです。「頑張ってね!」「見るね!」と声をかけてくれたりして。

    ──中井さんが捕まえた虫を買ってくれた人たちも?

    中井 アハハハハハ! そうなんです。虫を買ってくれた商店街の人たちも応援してくれました。私、地元ではちょっと『ロッキー』みたいになっていて、商店街の中を走ってトレーニングしているんですけど、店の人とかが顔を出して「頑張って!」とか声かけてくれたりして。

    Dropkickインタビューが初出だった昆虫エピソード。まさか地上波で扱われることになるとは……──あ、なんだかいい雰囲気ですね(笑)。そんな中、今回の試合を振り返っていかがですか?

    中井 今回相手だった村田夏南子選手は、やっぱりレスリングが凄く強いじゃないですか。だから、タックルを警戒して凄く低い姿勢で闘ったんですよ。 
  • 【14万字・詰め合わせセット】永源遥、NOAH、那須川天心、神取忍、グレイシー、ディファ閉鎖……

    2016-12-31 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part35は大好評インタビュー15本、コラム12本、14万字オーバーで540円!!(税込み)  試し読みできます!

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    part34収録記事●小佐野景浩のプロレス歴史発見
    猪木・馬場・三沢をを支えた影の実力者! さらば永源遥――!!●大好評アジャ・コング インタビュー④
    壮絶! ブル中野・2年間戦争/バイソン木村との哀しき別れ●アナタはまだ知らない! 本当に恐ろしいグレイシー一族!!●事情通Zの「プロレス 点と線」
    NOAHだけはガチ! 新日本プロレスとの協力関係解消へ!/「東京スポーツ」新聞社制定プロレス大賞2016/【小池栄子劇場】坂田亘vs桜井マッハ速人/ディファ有明、電撃閉鎖! プロレスは困らず格闘技が困る?●衝撃発掘!! 神取忍インタビュー「ジャッキー佐藤シュートマッチの真実」「北斗晶」「ブル中野」……●地上最も過激な格闘技「ミャンマーラウェイ」の実態!!●「斎藤文彦INTERVIEWS⑨」「現場監督」長州力と取材拒否――週刊プロレスに届いた、たった1枚のFAX●大反響!! 賛否両論! 原理主義者トークRIZIN電撃参戦! 那須川天心はなぜ天才と呼ばれるのか?/「MMAとキックや柔術が同格?」 
    ●RIZIN大晦日はマッハvs坂田じゃなくて「マッハvs減量」!!■金原弘光


     
    ●シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク



    トップは100万ドル超え当たり前?/川尻達也UFC離脱の裏側


    ●MMAオレンジ色の手帖噂の立ち食いスパゲティ「アッパーカット」に潜入!/『ファイプロ』で徹底シミュレーション!?  神取忍×ギャビ・ガルシア●二階堂綾乃写真撮影で使えるプロレスラーのポーズ!/卑猥な人形!? 「鍛える女子」の誤解されかねない趣味
    ●オマスキファイトのMMA Unleashed


    今度こそMMA版労働組合設立か/ニューヨークでMMAジムが大忙しの理由とは/「試合の前には我をなくすまで酔っ払う」 ジョン・ジョーンズ赤裸々発言を追う/
    試合がなくても大活躍!コナー・マクレガーがカネの雨を降らせる!●中井祐樹の「東奔西走日記」



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    大好評アジャ・コングインタビュー第4弾! 今回は女帝・ブル中野との壮絶な抗争、盟友・バイソン木村との別れを語ります!<これまでのアジャ・コングインタビュー>①「全女はAKB48やジャニーズだった」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1087876②「恐るべし全女の異種格闘技戦/ダンプ松本、究極の親分肌」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1112784③偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1130398

    ――アジャさんとバイソン木村さんの2人は、ボスだったブル中野さんと決別して獄門党を離れることになったんですね。
    アジャ 中野さんに完全にケンカを売って、バイソンと2人でやっていくと宣言したんですけど。獄門党の所属じゃなくなると、巡業のときヒールのバスにはもう乗れないんです。
    ――まあそうなりますよねぇ。
    アジャ かといってベビーフェイスのバスに「乗せてください」と頼むわけにはいかない。中野さんはヒールだけじゃなくて、全女のすべてを管轄しているトップですから、ベビーからしても「中野さんにケンカを売った2人をバスに乗せるわけにはいかない」となるんです。
    ――中野さんが所持してた赤いベルト(WWWA世界シングル王座)は頂点の象徴であり、中野さんは“リング外”でもボスだったわけですね。
    アジャ 巡業中は電車の時間を調べてバイソンと2人で移動したんです。
    ――天龍革命のときの天龍さんと阿修羅・原さんみたいです!(笑)。でも、当時の全女は年間200〜250試合くらいやってましたから大変じゃないですか?
    アジャ でも、これが全女のトップにケンカを売るってことなんだなって痛感しましたね。荷物を抱えて毎日電車に乗って次の会場へ向かってましたし、会場に着いてもヒールやベビーの控室には入れないわけじゃないですか。バイソンと2人で別の部屋を探すんですよ。
    ――そこまでやるんですか!
    アジャ 若手に頼んだらその若手が中野さんに怒られますから、自分たちで探すしかないんです。体育館の倉庫を控室替わりにして、そこで着替えたこともありましたよ。
    ――会社の人間が手配してくれてもよさそうですけど……。
    アジャ 用意してくれないです。そこは全女ですもん(笑)。そして「コイツらを対戦させたら面白い」ってことで毎日中野さんvs私とバイソンをやらせるんですよ。
    ――毎日ブル中野vsアジャ・コング(笑)。
    アジャ 中野さんのパートナーだけは日替わりでしたから、中野さんも大変だったと思います。中野さんのパートナーは若手になるんですけど、私たちに簡単にやられたら控室で中野さんに怒られるじゃないですか。だから若手も必死ですよね。
    ――捨て身で襲ってくるんですね。
    アジャ 中野さんも凄いってもんじゃなかったですねぇ……(しみじみと)。中野さんからすれば憎しみの感情もあるじゃないですか。ガッツンガッツンやってくる。毎日「殺されるんじゃないか……!?」って思いながらリングに上がってましたねぇ(笑)。
    ――殺される……中野さんが一線を超えてきそう気配はあったんですか?
    アジャ それは毎回でしたよ。いままでベビーフェイスにやっていた凶器攻撃は全部こっちに向かってくるわけじゃないですか。しかも以前よりもキツめに(笑)。
    ――プロレスファンの記憶に残ってるブル中野vsアジャコングといえば、伝説の金網デスマッチ2連戦です。1回目の金網デスマッチはアジャさんの場外エスケープ勝ちでした。しかし、当時ユニバーサルプロレス所属で「ブルドッグ・KT」を名乗っていた外道さんがレフェリーという立場なのにもかかわらず、アジャさんのエスケープをアシストする行為が物議をかもしましたね。
    アジャ 1回目の金網は「とにかく勝てばいい!」という姿勢でしたね。中野さんはそういった批判の声を気にしていたと思うんですけど、私としてはどんなかたちであれ、あのブル中野に勝ったという事実がほしかったんです。なぜかといえば、赤いベルトを持った中野さんに勝った人間はいないから。どんなかたちであれブル中野に土をつける。だから「批判なんかはどうでもいいや!」って感じで。
    ――1回目の批判を受けて2回目はノーレフェリー・ノールールという形式が取られました。その試合でいまだに語り継がれる、金網4メートル上からのギロチンドロップが……。
    アジャ あの試合もエスケープルールだったんですけど、私は真っ逆さまに落とされて動けなかったんです。そうすると金網をよじ登っていく中野さんの姿が見えたので「ああ、エスケープするんだな……」って思ったら、金網の上からリングに振り向いたんで「ああ、上から落ちてくるんだ。勝てなかったなあ。またやり直しだな……」って。
    ――中野さんが4メートル上から自分の身体に降ってくることがわかったんですね……。
    アジャ もう動けなかったんですけど、「飛んでくるなら、よけてたまるか!」という気持ちもあったんです。
    ――でも、普通のギロチンドロップとは訳が違いますよね?
    アジャ 普段の倍の高さはありますよねぇ。でも、「これで死んだらそれまでだ!」っていう感じですね。
    ――そこまでの覚悟が……。
    アジャ たしかにギロチンを受けたときは息が詰まったし、もの凄い衝撃でしたよ。「あ、死んだな!」って思ったんです。意識がボーッとしてたら周囲がワーワーうるさかったんで「あの世ってやかましいんだな」って(笑)。
    ――生死を懸けられた当時の自分を振り返ってみてどう思われますか?
    アジャ うーん……。
    ――もう一度、あの高さから中野さんが降ってきても受け止めますか?
    アジャ あのシチューションだったら受けないといけないでしょうね。
    ――また受けますか。
    アジャ だって、よけたら逃げたことになりますし、だったら最初から試合をやらなきゃよかったというこですし。あの試合でブル中野には負けたんですけど、あそこでギロチンをよけてしまっていたら、ブル中野を越えることはできないと思いますね。
    ――すべてを受け止めるという決意表明というか。
    アジャ 中野さんにケンカを売った以上、もうやるしかないですよ。毎日毎日中野さんと試合をして、キツイ思いをしてるわけですよね。試合が終わった瞬間だけが、やすらぎ。「今日も一日終わったな……」って。で、夜ご飯を食べて、ホテルで寝ようとすると「ああ、また明日も中野さんと試合か……朝が来なきゃいいのになあ……」って眠りにつくんです。それが2年間ずっとですから。
    ――並の人間だったら精神や肉体が壊れちゃいますよ!
    アジャ たまにシリーズの都合で中野さんじゃないカードになると、まぁ、楽でしたね。ベビーとやると本当に楽(笑)。
    ――天国モードですか(笑)。
    アジャ ジャパングランプリとかシングルマッチのリーグ戦のときは、中野さんも私もシングルマッチをやらなきゃいけないですから。必然的に戦う回数も減るじゃないですか。それでも年間250試合あるとしたら、200試合は中野さんとの試合なんですけどね。
    ――年間200試合、ブル中野とガッチガチの試合……。
    アジャ よくまあやってましたよね(笑)。
    ――全女って地方のパチンコ屋の駐車場や空き地でも興行をやってましたよね。都内と比べたらグッと観客数も少なくなる場所でも、毎日のように激しい試合はされてたんですか?
    アジャ あたりまえですけど、変わらないですね。
    ――……とんでもないプロ根性ですねぇ。ボクは地方在住だったんですけど、地方のプロレスって東京のビッグマッチとは明らかにテンションが違うことにションボリすることが多かったんですけど。
    アジャ あー、全女の選手はどこで試合をしてもテンションが変わらないんです。たとえば豊田真奈美は自分のすべてを出しきらないと気がすまないので、地方でもテンションは変わらなかったと思います。
    ――その中野さんとの激しい抗争もきっかけになって、アジャさんのキャラクターが一般世間に浸透していきますね。
    アジャ そのあたりからテレビからオファーがかかるようになって、芸能の仕事をやってから会場に向かうケースが増えたんです。あと、伸び悩んでる同期の高橋美華や神谷美織、若手の伊藤薫が自分たちのところに入ってくることによって、ジャングルジャックのかたちができつつあって。5人で電車移動するのも大変なんで、会社が車を用意してくれるようになったんです。
    ――実力で待遇を勝ち取ったんですね。
    アジャ そこはメディアに出たことが大きいですね。普通に道を歩いていても声をかけられるようになったんで。さすがに会社もそのまま電車で移動させるわけにはいかないだろって(笑)。
    ――アジャさんの知名度は女子レスラーの中ではダントツでしたよね。
    アジャ そうですか? 自分とバイソンのセットでダウンタウンさんやウッチャンナンチャンさんとかの番組にはすべて出させていただいたんで。そうなってくると、逆に他の選手からすればそれはそれで面白くなかったんだと思いますね。中野さん以外の選手の当たりも強くなっていくという。
    ――全員から嫉妬されたり?
    アジャ こっちからすれば「だったらおまえたちもテレビに出ればいいだろ!」っていう話ですけどね。
    ――宿泊先もベビーや獄門党と別なんですか?
    アジャ 地方だとホテルが少ないから一緒だったりするんですけど。宿泊する階が違いましたね。
    ――同じ会場同じ宿泊先だと中野さんとどこかですれ違う機会もありますが、そういう場合はどう振る舞ったんですか?
    アジャ やっぱり先輩になるので、顔を見たら「おはようございます!」と挨拶するんです。でも、なんにも言われず無視されましたね。挨拶しても何も返してくれないから途中から言わなくなりました。2年間、一切口は利きませんでしたね。
    ――獄門党だった井上京子さんは当時を振り返って2人の関係は「本当に怖かった」と言ってますね。
    アジャ 京子は全女に入って3年目くらいですから大変だったと思いますよ。私と同じタイプで何かあったら穏便に済ませたいタイプなんですけど、グリズリーさんが引退したあとは中野さんのパートナーポジションが空いてるので、京子がやらなきゃいけない。あれはあれでキツかったと思いますよ。
    ――京子さんはそういうキャラじゃなかったですもんね。
    アジャ 明るい楽しいタイプだったのに、髪切りマッチとかギスギスした戦いに巻き込まれるわけですから。
    ――一緒に戦っていた盟友のバイソンさんも、引退を選びますよね。「怖くなった」と言い残して。
    アジャ 私とシングルマッチをやったあとですよね。あの試合でアゴの骨が外れたり、体力的な限界を感じたということで。でも、この戦いはそもそもはバイソンから始まったわけじゃないですか。
    ――バイソンさんが中野さんに反旗を翻した流れにアジャさんも巻き込まれて。
    アジャ だから「……なんで?」とは思ったんです。でも、バイソンに直接「……なんで?」とは聞けなかったんですね。
    ――それはなぜですか? 
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    ●43歳にして警察官辞職、格闘技専念!  解き放たれた怪物が世界に討って出る!関根シュレック秀樹インタビュー●大好評連載インタビュー アジャ・コング③ナマケモノが怪物になった日――偶然と必然が折り重なった「アジャ様」覚醒の瞬間!!●谷津嘉章インタビュー80年代編「昭和・新日本のプロレスは早漏なんですよ」●ゼロゼロ年代のジョシカク! 藪下めぐみ「私、総合格闘技の練習をしたことが一度もないんですよ」●生臭坊主!? “僧侶プロレスラー”の自由すぎる説法阿部史典デタラメインタビュー●「斎藤文彦INTERVIEWS⑧」SWSの興亡と全日本再生、キャピトル東急『オリガミ』の集い●ベラトールで暴れまわるフランス生まれの日本人MMAファイター!! 加藤久輝インタビュー●金ちゃん危機一髪! 金原弘光、暴走高齢者の事故に遭う!!●大沢ケンジ師匠の格闘技談義「アルバレス戦完勝」が低調っぽく見えるコナー・マクレガーの恐ろしさ!
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    アジャ そうですねぇ。試合後にリング上でも言ったように、つまらなかったなって。あの子とは2年前くらいに仙女でタッグで当たったことがあったんですよ。あんときはクソ生意気だったから、こっちもイライラして面白かったんですよね。ところが、あの件のせいかわからないですけど、妙にお利口さんになってしまってて。
    ――あの件とは安川惡斗戦の騒動ですね。
    アジャ 本来は頭のいい子だと思うので、こうしてリングに戻ってきたからにはちゃんとしなきゃいけないと思ってるんでしょうけども……。ちゃんとする方向を間違えてるんじゃないかなって。
    ――ああ、なるほど。悪い意味でブレーキを掛けてしまってるというか。
    アジャ 自分の中でお利口さんになって「そういうことをしちゃいけないんだ」「他人に迷惑をかけちゃいけないんだ」ってなってるのかなあ、と。でも、プロレスってリングの上なら迷惑をかけてナンボだし、そもそも迷惑と受け取られるのか、面白いと受け取られるのかは見る側の問題なので。
    ――たしかにそうですね。
    アジャ 迷惑だったとしたらリングで取り返すしかないし。今回の試合ももっとガンガン攻めてくれるのかなと思ったんだけど……。あのSEAdLINNNGは世志琥が戻ってこれるために高橋奈苗が作ったところはあるじゃないですか。そのリングでヘタなことはできないという気持ちが出てるのかもしれませんね。
    ――高橋奈苗選手への気遣いがあるのかもしれないわけですね。
    アジャ 変に気を遣うなら、自分の横に並んでやったほうが面白いんじゃないかなって提案はしたんですけどね。だからって自分が「頑張れ!」って応援するわけじゃないですよ。「やれ!」ってケツを蹴り飛ばすだけです。
    ――アジャさんの目から見て、いまと昔では若手の育成の仕方に変化は感じられますか?
    アジャ 全女のときと比べて下積みのかたちも変わってますからね。全女のときは「25歳定年」という暗黙の了解があったじゃないですか。
    ――25歳になったら誰であろうと強制的に引退しなきゃいけない。
    アジャ 15歳からプロレスを始めても現役期間は10年しかないんですよ。いまは自分が「やめる」と言われないかぎり、いつまでもできますから。「10年選手」になっても若手と呼ばれる時代ですし、ゆっくりと伸びていくことができる。全女の頃はそれが許されなかったんです。2年3年でメインにたどり着けなかったら「いらない」って言われた世界なので。
    ――たった数年でジャッジされてしまうんですね。
    アジャ だから多くのレスラーが5年前後でやめていくんです。自分は15歳で全女に入ったので、10年という時間がありましたから、比較的余裕はあったんですけどね。18歳で入った場合はもう時間はないですよね。
    ――本日の取材の大きなポイントになりますが、アジャさんはバイソン木村さんに引っ張られるかたちで、当時全女のトップに君臨していたブル中野さんに反旗を翻しますよね。バイソンさんが中野さんに歯向かったのは、年齢的な焦りもあったんでしょうか。
    アジャ そうかもしれないですね。バイソンは18歳で入って25歳定年までそんなに時間がなかったですし。私は中野さんと対立する気はなかったんですけど……。
    ――「トップに立ってやろう!」という姿勢ではなかったんですよね。ガツガツしてなかった。
    アジャ はい。目立って潰されるくらいなら……って感じでした。それは私はまだ15歳で余裕があったからもしれませんよね。
    ──でも、クラッシュキャルズが引退して全女は集客に苦しんでましたよね。
    アジャ お客さんが一気に減りましたね。なんとかするためにメデューサや下田美馬に異種格闘技戦をやらせたり、“第2のクラッシュ”としていろいろとユニットを作ったりして模索してましたね。とにかくベビーフェイスを立てなきゃ会社が儲からないというので。ビューティ・ペアで神風が吹いた、クラッシュギャルズで神風が吹いた。次の神風を誰かが吹かせてくれると会社は思っていますから。ペアを組ませて歌わせればどれかしらは当たるだろう!ってね。
    ──ところがベビーフェイスで全女に神風が吹くことはなかった。神風を吹かせたのは、ブルさんとアジャさんのヒール同士の抗争でした。事の発端はアジャさんがルチャ団体のユニバーサルプロレスに出場されたことですが、どういう経緯があったんですか?
    アジャ 要は全女の試合に私のことが組み込めなかったからです。
    ──だから他団体に貸すことができたということですね。
    アジャ はい。中野さん率いる獄門党の中で、私は強制的に中野さんのタッグパートナーとなってましたけど、その後、クレーン・ユウさんが中野さんと組むようになったんですよね。ユウさんはもともと、ドリル仲前さん、影かほるさんと一緒に覆面三人組みたいなヒールユニットをやっていたんですけど、一度レフェリーに転向したあと、もう一度、覆面レスラーのダイナマイト・ジャックとして戻ってきたんです。それで中野さんと組んでメインを出るようになって。
    ──つまりアジャさんはブルさんのパートナーから外されてしまったわけですか。
    アジャ そういうことですね。当時の全女ヒール枠は中野さんのタッグと、その覆面三人組さえいれば間に合ったんです。獄門党のメンバーだった私とバイソン木村、グリズリー岩本さんの3人は全女で試合がなかなかできなくなったんですね。
    ──ブルさんは「試合ができるヒール軍団」を目指して獄門党を立ち上げたわけですよね。だからこそアジャさんたちも厳しい練習を仕込まれていたわけで。
    アジャ 中野さんはそういう考え方で会社は「ヒールは技なんか出さなくていい。凶器を持ってベビーフェイスをメチャクチャに痛めつければいい」という考え方だから。
    ──ブルさんと会社のあいだに温度差があったんですね。
    アジャ その頃ちょうどユニバーサルプロレスの選手たちが全女の道場で練習をしていて。「試合はメキシコのスタイルでやるんだけど女子の試合も組み込みたい」と会社に相談があったみたいで。「じゃあ、ここらの連中だったら貸せますよ」とリストアップしたメンバーが、岩本さんやバイソン、私だったんです。
    ──全女の中で持て余してるレスラーを貸し出したんですね。
    アジャ だと思います。
    ――それはつまり、いつクビにしてもおかしくなかったとも捉えることができますが……。
    アジャ 当時の私は「そこそこの仕事をやって、そこそこの給料をもらっていればいいや」と思っていた人間ですし、本来ならばそんなヤツは不良社員なわけじゃないですか。
    ──会社からは何も言われないんですか?
    アジャ 「そろそろ田舎に帰ったら?」みたいなことは言われるんですよ。でも、自分が首を縦に振らないかぎりは「そう。じゃあ、いいけど」で終わりですね(笑)。
    ──出稼ぎに出されたユニバーサルでの最初の試合はグリズリーさんとバイソンさんのタッグで、アジャさんはセコンドをだったんですよね。
    アジャ 私は一応セコンドとして凶器を渡す役でしたね。ホントにどうでもいい役割ですよ(笑)。試合に出ていないんでお金ももらえなかったし。
    ――90年代・全女の中心人物にのし上がるとは思えない扱いですね……。当時はどういう心境だったんですか?
    アジャ ユニバーサルは全女にいるよりも、みんな優しくしてくれるんですよね。ご飯を食べに連れて行ってもらえるし、ギャラはもらえないけど、お小遣いをくれる人もいたし。私的には「超ラッキー!」みたいな(笑)。
    ──グウタラですね(笑)。
    アジャ そりゃあ全女でも使われないですよねぇ(笑)。
    ――そんなセコンドのアジャさんに対して「おまえは誰だ!?」という野次が飛んだことで人生が変わるんですね。
    アジャ そうなんです。「おまえは誰だ!?」ってお客さんに野次られまして、そしたら、最初に野次ったお客さんとは別のお客さんが「アジャだ!」って返したんです。そうしたら、また別のお客さんが「アジャって誰だ!?」って、また、別のお客さんが「アジャはアジャだ!」って……というやり取りで会場が凄く盛り上がって。一緒に来ていた全女広報部長のロッシー小川が「明日、アジャを試合に出そうと思う」と言いだして。
    ――なるほど。この盛り上がりを活かそうというわけですね。
    アジャ それはいいんですけど、バイソンと入れ替えるんじゃなくて、岩本さんと入れ替えるというんですよね。
    ――それは岩本さんの先輩としてのプライドが……。
    アジャ そうなんですよ! 岩本さんは2人にとって先輩ですからプライドは傷つきますよ。しかも帰りの車の中で言い出したので「別のところでこっそり言ってくれればいいのに……」って。
    ──車内で! それは気まずいですねぇ。
    アジャ 岩本さんからすれば、後輩2人のセコンドになんかつくわけないですよね。車の中で「じゃあ明日、私は行かなくていいよね」って(苦笑)。ホント、あのときは気まずかった……。
    ──でも、これはチャンスだと思いました?
    アジャ いやいやいや! だって「試合がなくて超ラッキー」と思っていた人間ですよ。それに「試合をやったところで、どうせねえ……」って感じでしたし。
    ――試合を盛り上げる自信がこれっぽっちもなかったんですね。ネガティブすぎます
    よ!
    アジャ そうなんですけどねぇ(笑)。今日の野次はたまたま面白かったかもしれないけど、プロレスファンはルチャを見に来ているんだから「女子の試合はウケないでしょ?」と。「まあ、いっか。ギャラもらえるし」ぐらいのやる気のない感じで試合に出たら、やることなすこと全部がウケるという。あんなにウケたのは初めてだったんですよ。
    ──いままでと何が違ったんですかね。
    アジャ うーん、前日に見に来ていたお客さんがけっこういたし、「あのアジャが試合に出る」ということで面白おかしく観てやろうという心構えがあっただけだと思います。
    ──会場ができあがっていた。
    アジャ デブでセコンドにいるだけだった人間が今度は試合に出る。「どんなことをするんだろう? 笑ってやろう!」というね。そんな雰囲気の中、私が試合をしたら「あいつ、意外とちゃんと動けるぞ!」と。そこで中野さんとの猛練習が活きてくるわけなんですよね。
    ──ああ、偶然じゃなくて必然だったんですね!