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記事 48件
  • 【11万字・詰め合わせセット】安田忠夫、RIZIN特集、ジェリコvsケニー、長州激怒、ミゼット……

    2018-01-31 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part48は大好評インタビュー13本、コラム7本、11万字オーバーで540円!!(税込み)
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    part48 インタビュー13本/コラム7本◎相撲と暴力、博打、八百長問題を激白! 安田忠夫インタビュー「貴乃花は、馬鹿乃花だよ!」◎ライオン・ハート時代のクリス・ジェリコ■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」◎「Y2J」コールができなくても楽しかったクリス・ジェリコ■二階堂綾乃先生のイッテンヨン◎事情通Zのプロレス点と線長州力の「オマエはプロレスやめろ!」事件とは何か?/【笑ってはいけない大晦日】ベッキーのタイキックはシュートだったのか?◎RIZIN特集・笹原圭一RIZIN広報の新年大展望「間違いなく賛否両論が巻き起こる隠し玉があります」・堀口恭司RIZINバンタム級GP優勝インタビュー「いつもどおり戦いました」・マネジメントから見た「堀口恭司UFC離脱からRIZIN GP完全制覇」まで■石井史彦・浅倉カンナ“初代女王”インタビュー「MMAとの出会いが人生を救ってくれました……」
    ・【神取忍戦また消滅】体重超過12.7キロ!! ギャビ・ガルシアはなぜウソ泣きをしたのか?・堀口恭司がデメトリウス・ジョンソンと再戦したらイケる!?■大沢ケンジ◎プリティ太田「ボクの代でミゼットプロレスを終わらせるわけにはいきません!」◎アメリカンドリーム、ゴールダスト、コーディ……ローデス親子それぞれの物語■斎藤文彦INTERVIEWS◎“UFC金の卵”ガヌーはマイク・タイソンになれるか■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎オマスキファイトのMMA Unleashed
    米国人記者が語るイッテンヨン東京ドーム/地球上最強男スティペ・ミオシッチは、それでも時給14ドルで消防署で働く/アメリカメディア2017年ニュースオブザイヤー/ポーランドKSWがそれでも年間4大会しか開催しない理由◎アメプロインディ通信「フリーバーズ」

    “新・入れ墨モンスター”シュラックのデスマッチ・メタル/カナダの狂乱のハードコア団体『IWS』――人生の栄光と転落
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    恒例となった笹原圭一広報のRIZIN総括インタビュー! あんなことやこんなことがあったRIZIN年末や今年の展望――男子GPはやらない? 女子GPはこの階級?……などなどを13000字のロングインタビューでたっぷりと振り返ります!(聞き手/ジャン斉藤)笹原 今回の大晦日も疲れました……。

    ――おつかれさまです!(笑)。笹原さんは初の大晦日興行が行なわれた2000年からずっと携わってますけど、一度だけ大晦日に何もやらなかった年があったじゃないですか。

    笹原 2013年の大晦日ですよね。

    ――はい。翌年の2014年は、佐伯さんがさいたまスーパーアリーナでDEEPでやりましたけど。

    笹原 あのときのDEEPは会場まで見に行ったんですが、2013年だけですよ、何もなかったのは。その“何もない年末”を凄く楽しみにしてたんです。「昼間っから酒を飲んで、こたつに寝っ転がって紅白観て……ってどんなに素晴らしい年末なんだろうな……(ニヤニヤ)」って。

    ――興行があるときは準備だなんだで11月中からずっと忙しいわけですもんね。

    笹原 でも……“何もない年末”は、クソつまらなかったですね。

    ――年末がかわいそうな言い方!(笑)。

    笹原 テレビもすぐに飽きちゃったし、何もやることがなくて。2015年にRIZINを立ち上げるときに社長(榊原信行)に「年末は何かやってないと面白くないです!」と言った記憶があります。

    ――それは年末に仕事をしてないと刺激がないのか、普通に年末を過ごすのがつまらないのか、どっちなんですか?

    笹原 どっちもですけど、年末のイベントはずっとやり続けてきたことですし、大晦日は格闘技にとってシーズンピークじゃないですか。なかなかカードが決まらなかったり、「マジかよ!?」みたいなことが起こったりするんですけど、格闘技にとって一番のお祭りがないってことがつまらないんでしょうね。

    ――大筋は変らないと思いますけど、今回はいままでの大晦日と何か違った点は何かありましたか?

    笹原 やっていることは変わってないですけどね。変わってないけど、自分の年齢は重ねてますから。体力的にシンドいですねぇ。

    ――老化は止めようがないと(笑)。

    笹原 だって初めてやったのが18年前ですよ。その頃は永久電池くらい無限に働くことができましたけど、もうねぇ、動きませんよ。猪木さんが最近元気がない理由がようやくわかった気がします(笑)。

    ――笹原さんのやっている仕事って多岐にわたるから、何が大変か理解できない人も多いんじゃないかなって。

    笹原 そこなんですよ、Dropkickにもっとアピールしてほしいところは!

    ――ハハハハハハハ!

    笹原 ボクの名刺には単に「広報」という肩書きが入っているだけなんですけど、じつは広報業務はそこまでやってないんですよね。もっと地味なことやったり、時にはもっとえらそうなことをやったりしてるんですよ。

    ――笹原さんの仕事は「もっとえらそうこと」(笑)。

    笹原 なので初めての人と名刺交換するじゃないですか。そうすると相手がたまに「ただの広報という肩書きなのに、なんでこいつはこんな偉そうなんだ?」みたいな顔をされることがあるんですよ(笑)。かと思うと、イスや荷物を運んだり、使いっ走りみたいに走り回ったりもしているので、あまり面識のない人たちからは、たぶん気味悪がられていると思います(笑)。

    ――おおまかにいうと、イベント全体の統括だったりするわけですよね。

    笹原 MMAファイターが柔術、キック、レスリングといろいろとやらなきゃならないことがあるのと同じなんです。イベント制作、放送、券売、グッズ販売、競技、選手交渉…あとは格闘技EXPOもありますし、事前に準備したり、発注や指示したりすることが山ほどある。Dropkickの原稿チェックなんかしてる場合じゃないんですよ!

    ――ハハハハハハハ! 新年早々すいません(笑)。

    笹原 いや、原稿チェックはもちろん大事な仕事なんですけどね。こないだも某選手があるメディアから取材を受けたんです。取材があることはRIZINにとっても喜ばしいことなんですが、内容をチェックもしないまま掲載されそうになりまして。大慌てで誤解されそうな部分を修正しました(笑)。

    ――そういえば、PRIDE時代から残っているスタッフってあまりいないですよね……。

    笹原 なかなか残らないんですよねぇ。イベント運営って経験が物を言いますから、イベント全体を把握している人って少ないんです。なので全体を俯瞰して全て見えている社長からすると、「なぜあれができてないんだ」とか「ここをもっとこうすればいいだろ」みたいなことはたっくさんあると思います。で、「笹原、あれはどうなってるんだ」と、仕事が無限ループしていくわけです(笑)。

    ――そこに格闘技の知識、業界の常識も身につけてないといけない。ちょっと特殊職業すぎますね。

    笹原 誰も褒めてくれないから大きな声で言いますが、じつはなかなか大切な人材なんですよぉ! 

    ――“第2の笹原さん”を目指したい方はぜひRIZINに入社して、業界を背負っていただきたいですね(笑)。

    笹原 いつでもボクの仕事を譲ります! でも、なかなか次の世代が育ってなくて……。

    ――RIZINを立ち上げたときに笹原さんは「もう若くないから次の世代の人間が……」って言ってましたね。

    笹原 ああ、言ってましたね。いつになっても現れないから、PRIDEのときより働いてますよ!

    ――ハハハハハハハハ! ファイターのほうは世代交代がうまくいってることもあって、今回は大晦日史上最高の内容になりましたね。

    笹原 ありがとうございます! 内容的には大成功だと思いますね。ホントに素晴らしかった。

    ――「大晦日史上最高」と絶賛しながら、最初はギャビ・ガルシアの計量大オーバーの話から……。

    笹原 まずズンドコから始まったんですよねぇ、今回は(苦笑)。

    ――12.7キロオーバーって前代未聞ですよね。事前に異変は察知できなかったんですか?

    笹原 これは別にギャビだけじゃなくて、こちらは計量が厳しそうな選手は事前に気にしているんですよ。で、こまめに報告を受けるようにしているんです。ギャビについては、前日だか前々日の段階で「あと6キロくらい」って聞いていたんですよ。

    ――それは全然順調ってことですよね。

    笹原 そうです。彼女のサイズを考えれば最後に水抜きしてきっちり落ちるくらいの感じです。おまけに今回の95キロという契約体重は、前の試合と同じだったので、そこまで厳しい設定ではなかったはずなんですけど……蓋を開けてみたら12.7キロオーバーという、聞いたことのないくらいの超過だったと。

    ――もともと2人には体重差があるんだから契約体重には意味がない……なんて声もありましたが、減量してもらうこと自体に神取さんはメリットがあるわけですし。

    笹原 ギャビがどれだけ減量で苦しむかは、神取さんにとって当然プラスになりますからね。どうしてこんな大失敗をしてしまったかといえば、ギャビってメンタルが弱い……というレベルじゃないくらいコミュニケーションが上手に取れない人なんですね。小さい頃から身体が人並み外れて大きいことを理由にイジメに遭って、柔術に出会って自分を表現できるようになったんですけど、それでも何か大きな不安を抱えているんじゃないかって思うんです。  

    ――ギャビからは偏ったRIZIN愛を感じるときがありますね。

    笹原 RIZINは初めてプロ契約をしたイベントなので、当然思い入れは大きいと思います。ボクらもギャビには頑張ってもらいたい気持ちはありますけど、まずビジネスとしてお互いに守らないといけない約束ってあるじゃないですか。その信頼関係を作り直さないといけないですよね。

    ――減量失敗はよくあることなんですが、その後のギャビの言動が凄く危なっかしいんですよね。プロとしての自覚がちょっと薄いというか……。

    笹原 いきなりワッと注目を浴びたことで自分の存在を肯定されたんでしょうけど、プロとしての振る舞いはボクらも教えられてなかったし、自分で学ばなきゃいけないところもあります。たとえばマイクや入場がやたら長かったりするじゃないですか。そこもプロとしてちょっとズレてるし、これから学んでいくことなんだと思いますね。まぁでも、今回の体重超過の責任は、最終的には当然プロモーターである我々の管理ミスということです。これは真摯に反省しています。

    ――テレビ的には目玉カードでしたから、カード中止は大変だったんじゃないですか?

    笹原 ですね。テレビ的には間違いなく必要なカードでしたから。

    ――ネットでMMA情報をチェックしてる層だと神取vsギャビはやろうがやるまいがどうでもいいですけど、テレビでは価値がガラリと変わるという。

    笹原 MMAというスポーツや競技という観点から言えば、このカードは体重差や年齢差もあるし、やるべきではないという意見はごもっともだと思います。でも、そういう正論だけでは、世間は振り向いてくれないんですよ。まぁ、この話を始めるとキリがないのでやめときますけど(笑)。

    ――それこそ18年前からずっと繰り返し議論されていますね(笑)。3度目の正直じゃないですけど、今年の大晦日には……。 

    笹原 このまま毎回実現しないパターンで、5年くらい引っ張るかもしれません(笑)。

    ――そんなドタバタから始まりましたけど、バンタム級GPが両日ともに大爆発しました。

    笹原 試合内容とトーナメントという仕組みであそこまで見せられたことはホントに大きかったですね。このバンタム級GPは堀口恭司という存在がいることから始まったんですが、出場選手が並んだときは正直ちょっと地味かなって思っていたんですけど……選手全員に「正直スマンかった!」と謝りたい!(笑)

    ――ヴァー!!(笑)。いや、じつはボクもちょっと雲行きが怪しいかなと思ってました。川尻(達也)選手がバンタム級GP査定試合で負けたり、ほかの選手も1回戦で大きなインパクトを残せていなかったりしたので……。

    笹原 MMAファンからすれば楽しみで仕方ない企画だと思うんですよね。でも、堀口選手が優勝できるかどうか以外のテーマが作れていなかった。ところが29日の4試合すべてが凄まじかったことで、選手のキャラが一気に届いて、それまでのストーリーも浮き彫りになったってことですよね。

    ――たとえばRIZINでいきなり堀口恭司vs石渡伸太郎の再戦をやってもここまでの盛り上がりはなかったかもしれませんが、GPを通したことでさらに味わい深く楽しめたってことですよね。

    笹原 石渡選手の色気というか、「ザ・漢!」という感じも伝わりましたし、なにより大塚(隆史)選手が勝ち残ったことが凄く大きいと思うんですよね。彼が陰のMVPですよ!

    ――ああ、凄くよくわかります! アメコミはそこまで詳しくなくても、アベンジャーズやジャスティンリーグでヒーローたちが続々と集結する楽しさってわかるじゃないですか。大塚選手が割って入ってきたことで役者が徐々に揃ってくる快感がありましたね。

    笹原 じつは運営本部が一番盛り上がったのは、大塚選手がカリッド・タハから一本勝ちした試合なんですよ。「えっ、マジかよ!」って、スタッフのあいだからドヨメキが起こりましたから(笑)。私も試合後に思わず本人に「大塚くんが勝つと思わなかったよ!」って言っちゃって、本人が苦笑いしていたくらいですから(笑)。

    ――興奮のあまりとんでもなく失礼なことを言ってますよ!(笑)。

    笹原 それくらいあの勝利は大きかった!大好評インタビュー13本、コラム7本、11万字オーバーの詰め合わせセットはまだまだ続く…… 
  • 【11万字・詰め合わせセット】村浜武洋、日馬富士、ヤマモ騒動、佐々木健介、ジェリコvsケニー……

    2017-12-31 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part47は大好評インタビュー12本、コラム11本、11万字オーバーで540円!!(税込み)◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
    part47◎いろんな意味で大反響!! 村浜武洋“流浪と怒り”のロングインタビュー

    ◎解説、待ったなし!! 元大相撲力士が語る日馬富士騒動/「将軍岡本」あらため岡本将之
    ◎「情」で生きる佐々木健介の激烈人生!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎ジェリコvsケニー実現で考える「アメリカから見たプロレスの国ニッポン」■斎藤文彦INTERVIEWS◎プロレスゲーム制作から裏方エキスパートへ…弥武芳郎リングアナが語る“U系インディ”◎事情通Zのプロレス点と線誰だと思ってるんだ!? ヤマモの「アイドルの腰掛け」発言とは何か?/東スポプロレス大賞2017答え合わせ/ボブ・サップ、元恋人へのDV騒動◎「おまえらちゃんとやれ!」……アメリカ連邦議会がUFCを攻撃!■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク◎高田vsヒクソンの真実とは? 金子達仁『プライド』を読んだ感想■ジャン斉藤
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed
    ・試合で一時死亡していたMMAファイター、彼を救ったカットマン、それぞれの再生物語
    ・ホームレスからUFCの次代の大物へ:フランシス・ガヌーの驚くべき冒険
    ・カネと名声に溺れて、コナー・マクレガーはダメになってしまったのか
    ・世にも奇妙なヒース・ヒーリング!? モスクワのドクター・フランケンシュタイン
    ・UFCは生き残れるのか? 地上波放映の契約交渉が始まる!
    ◎アメプロインディ通信「フリーバーズ」
    あの日本人もここからWWEに? 時代の最先端を走る「PWG」!!/アメリカのデスマッチキングは銀行強盗犯…ニック・ゲイジの最狂人生◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉


    2011年に大相撲を揺るがした八百長問題に巻き込まれて力士を引退、その後はプロレス転向を果たした岡本将之(元・将軍岡本)が日馬富士騒動を解説する!! 四股名・霧の若として10年以上も土俵に立ち続けた男の目には、このたびの混乱はどうように映っているのか――?――日馬富士騒動が新聞やテレビで連日報道されていますが、相撲界に10年以上いらした岡本選手は、このニュースを聞いたときにどう思われたんですか?
    岡本 まず最初に思ったのは「貴ノ岩関がよっぽど失礼な態度を取ったんだろうな」って。まずそこですね。そうでもしないと横綱が下の人間にあそこまで手を出すことってありえないんですよ。
    ――身内同士のケンカと思われた騒動は、世間を巻き込んで大騒動に発展していきましたね。
    岡本 被害届が出たら日馬富士関は引退するかもしれない。ただ、そこは横綱審議委員会が世論の動向を伺いながら決めると思ってたんです。
    ――ところが日馬富士関は自ら進退の決着をつけました。
    岡本 自分から引退届を出すとは思わなかったです。横綱審議委員会が世論の声にガマンできずクビにするだろうなと思ってたんですけど……。
    ――岡本選手としては日馬富士関の決断は意外だったんですね。
    岡本 まだまだ相撲を続けたいだろうなとは思ってたんで。でも、騒動の過熱ぶりを見て無理だと判断したんでしょうね。そこでしがみつくくらいなら男らしく……っていう。あの方はモンゴル人だけど、日本人っぽいですから。礼儀もうるさいけど、しっかりした方なので。
    ――岡本選手は相撲現役時に日馬富士関と接点はあるんですね。
    岡本 ボクの一年下なんですけど、日馬富士関が酒癖の悪いイメージはないんですよ。親しくしていたわけではないので、深くは知りませんが、ご一緒させてもらったときは全然普通でしたね。酒を飲んでいても、ちゃんとしていたし。
    ――だから事件の報を聞いたときに「貴ノ岩関がよっぽど無礼な態度を取ったんじゃないか」と。
    岡本 現場で何があったのかはわからないですが、ニュースを聞いてそう思いました。さっきも言いましたが、横綱って自分から手を出すことってないんですよ。朝青龍関は別ですけど。
    ――さすが朝青龍です!(笑)。
    岡本 横綱本人が手を出すことはよっぽどのことなんです。基本的に何かあったら周りが手を出すんです。
    ――角界にかぎらずですが、縦社会のトップって下の人間に直接、手を出さないところはありますね。
    岡本 テレビの情報だけを鵜呑みをすると、貴ノ岩関は日馬富士関に怒られたわけじゃない。白鵬関に対して失礼な態度を取った。だから周りにいた日馬富士関が手を出した。白鵬関と日馬富士関はほぼ同期なんですけど、白鵬関のほうが先輩横綱。先輩横綱に失礼な態度をとった、だから怒ると。ただ、やり過ぎ感は否めないですよね。いまの風潮だと、いかなる理由があれど手を出したことは悪いわけですから。
    ――相撲では10年前に暴行死亡事件が起きましたし……。
    岡本 だから世論は「日馬富士が悪い!」というムード一色になると思ってたんですけど、そこで日馬富士関がスパッとやめてしまったことで微妙になっていきましたよね。あと正直、貴乃花親方の動きが不可解すぎるところもある。ここまで世論が真っ二つに割れるとは思わなかったです。
    ――岡本選手は貴乃花親方にはどういうイメージを持ってるんですか?
    岡本 ボクが相撲に入ったときはすでに横綱だったんですけど、関わり合いがほぼなかったんですよ。ただ、あの人は凄いストイックなんだなって。何をやってもストレートな人という印象はあります。周りの噂や情報に流されない。自分がこうと思ったらそのまま突き進む。あそこまでの大横綱になれたのもその一途さがあったからでしょうね。貴乃花親方って引退後に激ヤセしたときがあったじゃないですか。
    ――病気なんじゃないかって騒がれましたね。
    岡本 あのとき支度部屋で夏場なのにモモヒキを履いてストレッチをちゃんとやっていて、凄く小さいお弁当を持ってきてて。「あれしか食べないの??」って驚くほどの少量。その姿を見たときに「だからあんな大横綱になれるんだな」って。
    ――何事にも自分の信念を持って動くんですね。
    岡本 今回の行動も自分自身で考えてるかどうかは知りませんが、こうと決めたら真っ直ぐですね。一度走り出したから引くに引けないんじゃないかと思いますけど、あの精神力はハンパないですよ。普通の人じゃ折れます。ただ、さすがに折れたのか協会への協力を約束したみたいですけどね。
    ――相撲と世間ではルールが違うことを是とする人もいれば、否定的に捉える向きもありますね。「世間と違うからいいのに」と「世間と違うんだからダメなんだ」と。
    岡本 そりゃ違いはあるでしょ。そこはどこの業界だってあると思いますよ。世界が違えば景色も違うし、そこに外から口を出すとおかしくなることもありますよね、とくに相撲界は。
    ――その世界観と貴乃花親方の相性が悪かったということですか?
    岡本 結果論そうかもしれないです。ただ、相撲界を本当に変えたいならやり方はあったはずなんで、そこはよくわからないですよね。相撲界を変えたいという気持ちは正しいし、そこに賛同する人も多いんでしょうけど、一般常識に照らし当てて警察に任せるなら、ほかの部分も一般常識に合わせてやったほうがいいですよね。貴ノ岩関が初場所を休むという話も出てますけど、だったら診断書は出さないといけないですし。入院して無理だというならわかるんですが部屋にいるんでしょ。休場が貴ノ岩関の意思なのかどうなのかも見えない。警察の事情聴取を受けるまで何も話せないというのはよくわかるんですが、貴乃花親方の行動には見えないことが多すぎますね。
    ――政治的な動きに見えるし、貴乃花が協会に不信感があるとも見えますね。
    岡本 協会と話し合いをしたくないのはわかるんですけど、協会もべつに警察の事情聴取を受けるなと言ってるわけじゃないですよね。一般常識でやりたいなら、相手の都合も合わせないと事は進まないんじゃないかって。貴乃花親方が被害届を出したことは悪いことではないんですけど、出し方があるだろうとは思います。相撲協会に不信感を持ってるのであれば、それはそれでいいんですけど、ひとつやり方を変えればすべて筋は通ったんですよ。相撲協会に事件があったこと、被害届を出すことを伝えたうえなら筋が通ってます。なのに被害届を出したことを協会側に隠していたわけじゃないですか。そこが読めない。相撲協会が隠蔽体質だって言うけれど、貴乃花親方の行動によって逆にオープンにもできなくなったこともありますしね。
    ――どうしても相撲協会は隠蔽するんじゃないかというイメージがついて回りますね。
    岡本 相撲協会も場所前になぜ発表しなかったのかと思いますが、話を聞こうとした両親方から「知らない」「わからない」と言われれば協会として不正確すぎて発表できないのも間違ってないと思うんです。
    ――いろんな事件があって、いままでの相撲協会のイメージが先行しちゃってるというか。
    岡本 イメージ先行は強いですよね。そこはしょうがないですよね。あとやっぱり貴乃花親方は日本人の大横綱だったのでみんな味方するんですよ。
    ――一部の報道では、モンゴル人同士の飲み会をやることでナアナアの関係になってしまい、無気力相撲に巻き込まれることを貴乃花親方は嫌ったんじゃないかともされてますね。
    岡本 そこらへんは貴乃花親方が公式にコメントしてないからわからないですけど、そんなこと言ったら日本人だってナントカ県人会とか繋がりはあるじゃないですか。普段の付き合いもアウトになりますよね。前・鳴戸親方なんかは「出稽古に行くな」と禁止してましたけどね。出稽古先でナアナアになるから「出稽古にも来るな」と。
    ――そこまで徹底してたんですね。
    岡本 だから稀勢の里関は出稽古できなかった。いまはやってますけど。そこは師匠がどう考えるかなんで、部屋ごとにルールを作ればいいんですね。大好評インタビュー12本、コラム11本、11万字オーバーはまだまだ続く… 
  • 【14万字・詰め合わせセット】近藤有己、馳浩、デストロイヤー、仮面女子、藤田和之、クリス・ジェリコ…

    2017-11-30 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part46は大好評インタビュー15本、コラム8本、14万字オーバーで540円!!(税込み) ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
    part46
    ◎不動心のミステリーワールド! 近藤有己「最近ですよ、他団体とけっこう違うんだなってわかったのは…」

    ◎金原弘光、重病で緊急入院!! 「高山くんはもっと大変。またリングに立てるように頑張るよ」
    ◎「10代に格闘技はカッコイイって思わせたい!」 アベマ格闘技対談〜北野雄司×大沢ケンジ〜

    ◎ベラトールヘビー級GP開催に向けて日本の皆さんへ/ベラトール代表スコット・コーカー
    ◎旭日双光章受賞!! 白覆面の魔王ザ・デストロイヤー■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎プロレスラーで初めて大臣になった男、馳浩■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎現役アイドルが参戦! 仮面女子・川村虹花のMMAデビューの裏側/佐伯繁DEEP代表
    ◎パンクラス24年間のすべてを知る男・坂本靖「ああ、このまま倒産するのか……と思ったときもありますよ」
    ◎「頑張ってる奴を出せ!」問題の処方箋■橋本宗洋
    ◎ファイターに「もう引退したほうがいい」と伝えるべき瞬間…■シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク
    ◎仮面女子・川村虹花インタビュー「1回やって終わりじゃないです。総合格闘家としてホントに強くなりたい!!」
    ◎五味隆典vs矢地祐介騒動とは何か?■事情通Zの「プロレス 点と線」
    ◎「MMAファイター、藤田大和です!」…衝撃のRIZIN那須川天心戦を語る
    ◎【KNOCKOUT金原正徳戦】不可思インタビュー「キックボクサーが負けたらシャレにならない」
    ◎日本格闘技よ、世界に追いつけ!――特性を活かすJapan Way確立へ■中井祐樹
    ◎藤田和之…こんなプロレスラーはもう2度、現れないだろう。だからプロレスで燃え尽きて欲しい
    ◎ズンドコ・トラブル興行研究会

    私説・力道山対木村政彦

    ヨン様参戦!? 誰もルールがわからなかったアルティメットロワイヤル

     
    ◎アメプロインディ通信「フリーバーズ」

    アメリカ第3の団体ROHとは何か
    ◎オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・ローズ・ナマユナスはかく戦えり:興奮のUFC 217 試合後情報まとめ

    ・デイナ・ホワイト発言集「もしUFCを辞めたら、1つやってみたいことがあるんだ」

    ・コナー・マクレガーなら何をやっても許されるのか! ベラトール乱入

    ・海外メディアに見るクリス・ジェリコ新日本電撃参戦の舞台裏

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    90年代のパンクラス黎明期から活躍、対バーリトゥード路線では切り札的存在感を示し、MMAに完全シフトしたいまなおパンクラス上がり続けるレジェンドパンクラシスト、近藤有己が登場! プロデビュー以来ロングインタビューを受けている印象がない近藤だが、その不動心に迫れば迫るほど……17000字で不動心のミステリーワールドに誘います! <関連記事>
    【検証「1984年のUWF」】船木誠勝「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」 
    元パンクラス代表・尾崎允実「前田日明とも仲は良かったんですよ」
    KEI山宮インタビュー――パンクラシストの憧れと死を見つめて
    謙吾「スーパールーキーが見たリングスvsパンクラス仁義なき戦い」
    安生洋二の前田日明襲撃事件〜カミプロとFAKE〜
    初代シューターにしてパンクラシスト!山田学の無謀な大冒険
    “あのとき”のパンクラス、プロレス団体の匂いがした時代……伊藤崇文インタビュー
    格闘技という名の青春、完結編―― 「ミノワマン、家族と共に故郷パンクラスに帰る」の巻!!
    ――近藤さんってSNSをやらないですよね。

    近藤 SNSってなんのことかわからないんですよね。

    ――「ネットはあまり好きじゃない」って過去のインタビューで答えてますけど。

    近藤 好きじゃないってわけじゃないですけど、やり方がわからないです。

    ――Facebookには近藤さんのページがありますけど、どなたかにやってもらってるんですか?

    近藤 …………。

    ――あるんですよ!(笑)。

    近藤 よくわからないんですよねぇ。

    ――よくわからないといえば、リングネームを近藤有己から「有己空」に改名されて、また近藤有己に戻したじゃないですか。あれはいったいなんだったんですか?

    近藤 あれはね、ふと思ったんですよ(笑)。ああいいうのって自分の中で盛り上がるけど、寝て起きたら「……バカじゃないの?」って覚めるじゃないですか。でも、「……これはいいんじゃないか。よし、変えよう!」って。

    ――一晩経ってもナイスアイデアだと。あの「空」はどこから来たんですか?

    近藤 空が好きだし……空っぽという発想が好きなんですよ。

    ――あ、なるほど、空っぽと空。

    近藤 そういうイメージが好きなんですよ。「何もない」「何も持っていない」自分が好きだった。

    ――AV女優っぽい名前だなって思ったんですよ。

    近藤 ああ、そうですか。蒼井そらね(笑)。

    ――近藤有己で定着してましたから、改名は周囲に反対されませんでした?

    近藤 反対されなかったですね。皆さん、ボクの性格がわかってるから「そうですか」ってすんなり通って。また戻すときも「そうですか」って感じで。

    ――なるほど(笑)。なぜまた元に戻したんですか?

    近藤 あれはね、「……戻そうかなあ」って。

    ――理由はあるんですか?

    近藤 それが理由はないんですよねぇ。ふと「やっぱり近藤有己だろ!」って。

    ――やっぱり有己だろうと(笑)。近藤さんはひっそり100試合目を突破してるんですよね。

    近藤 100戦いってるらしいんですね。

    ――らしい? 

    近藤 こないだ、なんか聞いたんですよ。100試合を超えてるって。

    ――「こないだなんか聞いた」(笑)。ご自分ではあんまり気にしてないんですか? 100試合目って大きな節目ですけど。

    近藤 うーん、気にしてましたけどね。特別数えてなかったというか……数えてもすぐ忘れちゃうし。

    ――忘れちゃうってどういうことですか?

    近藤 頭がバカなんでしょう。頭は悪いですね。 

    ――そういう問題なんですかね?(笑)。

    近藤 「いま何戦だったけ? そんなにやってんだー!」 ……「で、いま何戦だったけ?」みたいな繰り返しで。

    ――普通はメモリアルマッチをやったりしますよね。

    近藤 うーん、そういうメモリアルマッチみたいなのがあればね、それはそれでやりますし。自分から「メモリアルマッチをやろう!」とは思わないですね。まだ100戦目ぐらいじゃメモリアルにはならないよ。

    ――えっ!?

    近藤 1000でやっとかなって。

    ――MMAだと1000試合は超難しいと思うんですけど(笑)。

    近藤 うーん……でも、やっぱりそこ目指してやっていきたいですね。

    ――いまの話を聞いて思ったのは、近藤さんって昔からブレてないですね。

    近藤 そうですか?

    ――たとえばいまから10数年前、PRIDEミドル級GPに出るか出ないかという時期のインタビューだと、「どんな小さい大会でも出たい」「試合はもちろん勝つためにやるけども負けてもあんまり気にしない」みたいなことをおっしゃってたんですよ。いまの近藤さんって勝っても負けても淡々とリングに上がり続けてますよね。

    近藤 負けたら多少は気にしますけどね(笑)。

    ――あまりにも淡々と試合をこなしてるから「近藤有己は何を考えてるんだろう?」って思っちゃうですよ。

    近藤 たぶん他人よりはあまり気にしないほうなのかもしれないですね。気にしないというか、「負けたなー、残念だなー」で終わってるのかもしれないです。うん。あれですね、あんまり引きずらないほうなんですよ。

    ――すぐリセットできるというか。

    近藤 やっぱり、忘れっぽいんでしょうね。

    ――「あれ?100試合目だっけ?」みたいな(笑)。昔からそんな感じですか?

    近藤 フフフ、けっこう子供のときからそうですね。忘れ物の天才でしたからね。絶対忘れ物する子供いるじゃないですか。

    ――いますね、何度注意されても。

    近藤 気をつけてはいるんですけどね。

    ――それは格闘技ではいい面に作用しているということですか?

    近藤 フフフ、してるのかな……悪い面にも作用していると思いますけどね。

    ――負けてけっこうショックを受けたり、引退を決めたり、試合から遠ざかる選手もいるじゃないですか。

    近藤 いますよね。

    ――そういう選手をご覧になってどう思いますか?

    近藤 「そんなにそんな風に思いつめることないのにな……」って。ダメならダメでやり続けるのもひとつの手なんじゃないかなとは思うんですね。

    ――近藤さんの中で引きずった負けってありますか?

    近藤 まぁ、ないですね(即答)。

    ――早っ! もうちょっと考えてもらえないんですか?(笑)。

    近藤 うーん、ないんですよね、そういえば。ないですね。ないですけど、やっぱりね、それこそ去年3連敗したんですよ。けっこう周りが心配してくれて。

    ――ファンも「どうするんだろう?」と思ったはずなんですよ。

    近藤 けっこう声をかけてくれて、それは凄くうれしかったですね。自分の中にグッとと入ってきて「がんばろう!」と思ったし。それでいまちゃんとがんばれてるんじゃないかなと、格闘技に対して。なんとなく「やれんじゃないかな?」という感じでやってたわけではないですけど、ちゃんとやりたいなっていう風にいまは思ってます。

    ――ここにきて気をまた引き締まったわけですね。

    近藤 うん、引き締めさせてもらえた気がしますね。真剣に格闘技ってやればやるほど面白いんだなっていうか。間違いなく、いままでよりも「格闘技が本当に好きだ」って言えますね。

    ――なんとなく近藤さんの性格がつかめてきました……。あまりしゃべらない方と聞いてたんですけど。

    近藤 そういうわけではないですけどね(笑)。

    ――今日はパンクラスに入った頃の話も伺いたいんですけど、もともとは少林寺拳法ですよね?

    近藤 そうですね。いわゆる総合格闘技的な世界に入りたくて、なんかやっとかなきゃっていう思いで始めたのが少林寺拳法で。当時ボクが一番総合格闘技だな、なんでもありの戦いだなって思えたのがプロレスだったんですね。

    ――プロレスラーになりたかったんですね。

    近藤 そうですね。新日本プロレスが好きだったんです。

    ――誰が好きだったんですか?

    近藤 俺ね、獣神サンダーライガー。佐野(巧真、当時・直樹)選手とのタイトルマッチを見て、俺はプロレスラーになろうと思いました。

    ――当時のプロレスは冬の時代と言われて、あんまり目立ってなかったですよね

    近藤 たしかウチの田舎では土曜4時から放送だったのかなあ。もっと子供の頃、タイガーマスクがいたころも「あー、いいな」とは思ってたんですけど、ちゃんと見て面白いと思うようになったのは、ライガーが出てきたぐらいの頃で。あとジャッキー・チェンが好きだったんですね。でも、ジャッキー・チェンは結局お芝居の中の世界なので、本当に戦う人間になりたいなって。かといって、路上で戦ったら法に触れるしなって。そこで一番なんでもありというか、自分にとって一番MMAだったのはプロレスだったんです。

    ――それでプロレスラーを目指そうと。

    近藤 プロレスラーになりたいと思っていろいろ調べるじゃないですか。たいていのプロレスラーは高校時代にレスリングや柔道をやってるんですよ。自分の高校はレスリング部はなくて、柔道部はあったんですけど、少林寺拳法部もあったんです。

    ――珍しいですね。

    近藤 少林寺拳法部がある高校は県内に4~5校しかないんで、すぐに全国大会に行けるし、毎年のように誰かが全国大会に出るから修学旅行の感じでついていって。

    ――ジャッキー・チェンに憧れていたなら、柔道より少林寺拳法を選びそうですね。

    近藤 ですかね。子供の頃にもやってたんですよ、少林寺拳法。

    ――もともとやってたんですね。ルールってどういったものなんですか?

    近藤 ルールっていうか、試合がないんですよ。演武大会なんですよ。

    ――型なんですか?

    近藤 型というか……型とはまた違うんだけど、戦いを2人1組で作るんですよ。少林寺の技をいろいろ入れて、うまく攻防を見せるというか。

    ――へえー、面白そうですね。

    近藤 話はそれますけど、女の子の部員もいっぱいいるんですよ。いかつい女子じゃないんですよね、本当にかわいい女子というか。練習も一緒にやるんですけど、手首を極める練習も男女同士でやったりするんですけど。ちょうど思春期なんで、その、なんだろな……手を極めながら「この子、手首が柔らかいな……」とか「いい匂いがするな……」とか。

    ――少林寺拳法どころではない(笑)。

    近藤 本当に楽しくてしょうがなかったです。

    ――演舞だと強さを競うって感じではないですね。

    近藤 ないんですけど、体捌きさとか、フットワークとか腰の回転だったりとか、動きが凄く理にかなってるんです。凄くためになりました。

    ――ずっと型を繰り返すことで身につくわけですね。卒業後はパンクラスに入るわけですよね。

    近藤 ですね。

    ――パンクラスは従来のプロレスとは異なってましたけど。

    近藤 プロレスラーになると決めて、いろんな団体を見てくじゃないですか。より妥協のないスタイルでやりたいと思うようになって、新日本からUWFのほうに興味が移って。UWFで船木(誠勝)さんが高田(延彦)さんたちに勝った試合を見て「このスタイルでもこんなにカッコよくなれるんだ! カッコよく試合ができるんだ!!」と感動して。このスタイルを俺はやりたい、UWFに入りたいと思ったんですよね。

    ――でも、新生UWFは解散しちゃいますよね。

    近藤 ボクが中学3年のときに解散したのかな。藤原組に入るつもりだったんですけど、高校3年のときですね、パンクラスができて。卒業するときだからタイミングはよかったんですよ。

    ――同じU系のUインターやリングスには興味はなかったんですか?

    近藤 やっぱり船木さんが好きだったので。とにかくあの人のところでやりたいと。

    ――入門テストのことって覚えてますか?

    近藤 7月23日だったかな。そのときは落ちたんです。2回目のテストが3月29日か30日だったか。そこで受かりました。

    ――そこで受からなかったらどうする気だったんですか?

    近藤 そしたらまた3回目のテストを受けるつもりですね。

    ――親御さんは反対しなかったんですか?

    近藤 反対しました。ずっと反対されてたんですけど、もう言っても聞かないからあきらめてました。中学3年頃から将来の話とかになるじゃないですか。「プロレスラーになりたい」って言ったら「何を言ってるんだコイツ」みたいな感じで。最終的に専門学校に出したつもりで「行ってこい」と。人生勉強になるんじゃないかみたいなふうに思い始めてたみたいですね。

    ――入門テストに受かると思ってましたか?

    近藤 あー、難しいなとは思ってました。厳しいだろうなって。とにかく狭き門だろうし。

    ――練習生の生活はどういうものだったんですか?

    近藤 朝起きて掃除雑用やって練習して、終わるとまた雑用して、また練習して、寝るだけですね。そうするとあっという間なんですよね。さっき寝たと思ったのにもう朝なんですね。

    ――道場の敷地内のスーパーハウスに寝泊まりするんですよね。

    近藤 そうです、そうです。よく工事現場に簡易的に置くやつですね。意外と快適なんですよ、あれ。でも、生活自体は本当につらかったんですよね。

    ――やめようとは思いませんでしたか?

    近藤 ちょっとでも思ったら「俺、やめちゃうだろうな」って。ホームシックもあったし、練習しんどいし、自分の時間もなかったし、本当つらかったですねぇ。ちょっとでもやめたいなって思ったら俺たぶんやめちゃうだろうなって思ったんで、考えないようにしました。「やめる」という単語を頭の中に出さないようにしました。

    ――やっぱり先輩方は怖かったですか?

    近藤 怖かったですね。

    ――誰が一番怖かったですか?

    近藤 みんな怖かったです(笑)。

    ――船木さん、鈴木さん、高橋さんの3人が揃ってるんですもんね(笑)。伊藤(崇文)さんが「道場の雰囲気自体がイヤだ」って言ってましたね。

    近藤 わかります、わかります。

    ――威圧感なんですかね?

    近藤 威圧感ですね。威圧してるわけじゃないんですよ、船木さんにしろ鈴木さんにしろ高橋さんにしろ、威圧したつもりはたぶんないんですよ。ないけど、にじみ出るというか、こっちが勝手に感じてしまうのか。

    ――いまの格闘技ジムって一般人が月謝を払って通ってますから、優しく丁寧に教えるじゃないですか。当時は育てるというより、厳しい練習でふるいにかけるという感覚ですよね。

    近藤 それでもパンクラスを旗揚げして選手を育てなきゃっていう思いはあったと思うんですよ。それこそUWFや藤原組の頃よりも、ちゃんと育てようという思いがあったような気がするんですよね。

    ――パンクラス以前はシゴキやイタズラがハンパじゃなかったみたいですし。

    近藤 自分らのときもあるにはあったんですけど。理不尽に怒られるとか、そういうことはなかったですね。

    ――プロレス道場って理不尽に怒られる、殴られるのはあたりまえの時代で。

    近藤 そういうことも覚悟していったんですけど、ちゃんと怒られて、ちゃんと厳しくされるというか。そこはちゃんとした大人たちだったなと思うんですよ。当時船木さんにしろ鈴木さんにしろ高橋さんにしろ、まだ若かったわけですから。

    ――育成方針もあったからなのか、パンクラスの練習生からプロデビューした選手は多いですよね。

    近藤 そうですね。意外と残ってたんじゃないかな。

    ――あの頃って船木さんや山田(学)さんが映画にハマって自主制作作品を撮ってましたけど、近藤さんも出演されてましたか?

    近藤 出てましたね。

    ――近藤さんの主演作品もあったという話も聞きましたけど。

    近藤 主演は1回ですね。4〜5本撮ったんじゃないですかね。

    ――脚本も用意されてなくて演者もどんな作品を撮っているのかわからなかったとか(笑)。

    近藤 あぁ、そんな感じですね。急に「これ、やって」みたいな感じで。できあがったあとで「おー、なるほど」と。

    ――鑑賞会もやられてたんですね。

    近藤 鑑賞会はありましたよ。船木さんが編集して、映写機みたいなの持ってきて、スーパーハウスの中で見て。

    ――スーパーハウスで鑑賞会(笑)。

    近藤 全員は入れないんで、何人かに分かれて(笑)。出来栄えは悪くなかったです。うまいこと編集するなって思いましたね。

     
  • 【12万字・詰め合わせセット】西良典、折原昌夫、エリザベス、PRIDE終焉、パンクラス計量炎上……

    2017-10-31 23:59  
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    part45
    ◎みんなが愛した美人マネージャー、エリザベス!■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎折原昌夫インタビュー後編「天龍さんの引退試合を見に行かなかったのは……」
    ◎大森隆男のワイルドな全日本プロレスLOVE■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎【和術慧舟會創始】西良典インタビュー「総合格闘技がなかった時代の話をしよう」
    ◎RENA&天心の黄金コンビが爆発! 福岡決戦舞台裏トーク■笹原圭一RIZIN広報
    ◎忌まわしき2003年大晦日とPRIDEの終焉――!!
    ◎ UFCが欲しがってるのは那須川天心と…■シュウ・ヒラタのマシンガントーク
    ◎ワタシが女子MMAを追いかけ続ける理由/映像作家シンシア・ヴァンス
    ◎事情通Zの「プロレス 点と線」五味隆典はRIZIN大晦日に登場するのか/招待券タニマチ買い……観客動員数のあれこれ前田日明が急接近! 大手MMA団体ベラトールの狙いは何か?◎オマスキファイトのMMA Unleashed・「昨日やったことは忘れてしまうが、何年も前のことは覚えている」 マーク・ハント欠場問題の背景・いったい何が起きているのか? パンクラス計量シーンに米MMA記者が猛然と激怒!・大統領はMMAプロモーター …本当は怖いチェチェンの官製MMAバブル・MMA・プロレスのあり方に根本的な変化を迫る? 脳障害研究最前線の衝撃◎ズンドコ・トラブル興行研究会消えた棚橋vs中邑戦/シュートマッチ! 神取忍vsジャッキー佐藤◎北村克哉という巨乳ヤングライオン■二階堂綾乃◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉
    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「みんなが愛した謎の美人マネージャー、エリザベス」です!――今回のテーマは“マッチョマン”ランディ・サベージの女性マネージャーとして人気の高かったエリザベスです。
    フミ エリザベスはWWEにおける女性キャラクラーの草分けではあるんですが、プロレスラーではありませんでした。のちのディーバと呼ばれる女性キャラクターの先駆けとは言えますが、WWEのリング上でバンプを取ったことはないんです。しかも驚くことにWWEでは、ほとんどしゃべったことがないんですね。
    ――あ! そういえば、エリザベスの声を聞いた記憶がない……。
    フミ 1980年代はハルク・ホーガンやロディ・パイパーらが活躍し始めて、WWEのプロレスが大河ドラマ化していった時代だったんですが、その流れの中でもセリフは一切なし。エリザベスはパントマイムですべてを表現していたんです。
    ――凄い表現力!
    フミ セリフをしゃべらずあのWWEでトップポジションにいたという凄い人なんです。マッチョマンに「さあ、行け!」「そこにいろ!」とまくしたてられると、手を口元に当てながら困ったような顔をしたり、うつむき加減に恥じらった顔をする。ハウスショーでは最上階のお客さんにさえ、セリフがなくても伝わる動きをしていたんですね。
    ――大会場でもしっかりと存在感があったんですね。
    フミ 困ったような足取りでリングの周りを行ったり来たりしたり、場外乱闘に巻き込まれそうになると鉄柱の裏に身体を潜めたり……どんなに遠くから見てもエリザベスが何をやっているのかがわかる。髪型は80年代に流行った外巻きなので、動くたびにゆらゆらと揺れて、エリザベスのか弱さが見えるんです。
    ――じつは凄いことをやってたんですねぇ。
    フミ エリザベスはマネージャーといえば、たしかにマネージャーなんですけど。ルー・アルバーノやミスター・フジといった従来の悪党マネージャーとは違ったキャラクター。それまでのマネージャーといえば、おしゃべりがあまりうまくないレスラーのサポートをするのが仕事のひとつなんですね。
    ――レスラーに代わって煽るわけですね。
    フミ エリザベスはおしゃべりをしたことは一度もない。いつもサベージのひとりしゃべりなんです。
    ――サベージにサポートはいらないんですよね(笑)。
    フミ そんなエリザベスは一度だけしゃべったことがあるんですが……そのシーンはエリザベスとサベージの恋愛ストーリーのクライマックスになるので、のちほど説明しますね。この2人がWWEのリングで結婚式を挙げたのは1991年なんですが、マッチョマンのWWEデビューは1985年。その2年前にサベージとエリザベスは夫婦になっているんです。大好評インタビュー詰め合わせセットpart45! インタビュー11本、コラム9本、12万字オーバーの続きは下をクリック!

     
  • 【12万字・詰め合わせセット】折原昌夫、諏訪魔、谷津嘉章、天心vs武尊消滅、DDT買収…

    2017-09-30 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part44は大好評インタビュー12本、コラム10本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 
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    part44
    ◎濃厚18000字!! トンパチ折原昌夫が明かす全日本プロレス、SWSの信じられない話!!
    ◎あのサイバーエージェントがDDTを買収!! 事情通Zの「プロレス 点と線」◎谷津嘉章インタビュー③「田中八郎が俺に言ったんだよ。SWSを潰してくださいってね」◎暴走親方、諏・訪・魔!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎職業は世界チャンピオン! リック・フレアー!!■斎藤文彦INTERVIEWS
    ◎元祖・女子総合格闘家 高橋洋子がジョシカク黎明期を語る「いまは普通に試合があるから幸せですよね」◎浜崎朱加×ジェシカ・アンドラージ「格闘技を続けない理由なんか、どこにもない!」◎那須川天心vs武尊完全消滅は誰のせい?■橋本宗洋
    ◎マクレガーvsメイウェザーを語る! 金原弘光/大沢ケンジ◎【スーパー銭湯戦国時代】DJ.taiki、炭酸泉を大いに語る♨
    ◎川尻達也バンタム級GP出撃インタビュー「終わりは突然やってくる……だから後悔したくない」オマスキファイトのMMA Unleashed
    ・充実のWWE選手発掘育成システム:スカウトはこうして逸材を見抜く!
    ・MMAファンは、世界で最も熱狂的で、失礼でネガティブな存在だ:絶対王者デミトリアス・ジョンソンのリアリズム
    ・ダニエル・コーミエ「何が悲しいって、ジョーンズには本当に薬物などやる必要があったとは思えないということなんだ」
    ・UFCにはなぜ、ゲイの男子ファイターがいないのか(仮説)
    ◎PRIDEを救ったドン・フライ戦――今度は我々が高山善廣選手を救う番だ、他コラム多数

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    レスリングオリンピック代表からプロレスに転向、新日本プロレス、ジャパンプロレス、全日本プロレス、SWS、SPWF、PRIDE出場……流浪のプロレス人生を送ってきた谷津嘉章がすべてを語るインタビュー連載の第3回! 今回はSWS崩壊の裏側を振り返ります!<谷津嘉章インタビューシリーズ>デビュー編「ガチだったら楽だけど、そうじゃないから」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar111922780年代編「昭和・新日本のプロレスは早漏なんですよ」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1140634――今回はSWS解散についてお伺いします。一般的にはSWSの崩壊の引き金を引いたのは谷津さんということになってますよね。
    谷津 これはねぇ、いままでに何人もの方に聞かれてるんだけど、真実は一つだから同じことしか言えない。田中八郎と俺の密室の会談だからね、解散の流れができたのは。だから信じる、信じないの話になっちゃう。
    ――田中社長と谷津さんしか知り得ない話なんですね。
    谷津 SWSには道場激、パライストラ、レボリューションの3つの部屋があったでしょ。この部屋別制度というアイデア自体はよかったんですよね。でも、結局は内部分裂の要因になっちゃったんですよね。なぜかといったら新日本のイデオロギー、全日本のイデオロギーがひとつの団体にあるわけですから、まとまるわけがないんですよ。
    ――道場激、パライストラが新日本、レボリューションが全日本という。
    谷津 道場激はハイブリッドですよね、どっちつかず。その部屋別制度がリング以外のバトルに繋がっていったんですよ。アングル的にはいいんだけど、マッチメイクの問題が出てくる。だってプロレスはガチじゃないから。誰が取ってね、誰が取られるのかを決めなきゃならない。
    ――部屋制度が派閥化したことで、マッチメイクをこじれにこじれちゃったという。
    谷津 俺は部屋制度という既存のシステムができあがったあとにSWSに入ったんですよ。最初から入っていれば、こんなことになってないかもしれないんだけど。
    ――まさか部屋制度が崩壊のきっかけになるとは思わなかったでしょうね。
    谷津 それでね、田中八郎というオーナーはプロレスに関しては素人だったんですよ。
    ――じつはプロレスの仕組みがわかってなかったそうですね。
    谷津 そう。プロレスがやってることがすべてガチだと思ってたんですよ。それを若松さん、桜田さんは「先になんで言わなかったの?」って思うんですよ。
    ――間近で見ていて気づかないもんなんですね。
    谷津 最初から「プロレスはこういうものですよ」って説明しておけば「な〜んだ!」みたいなことにはなんなかった。金持ちがファンの延長でやったようなもんですよね。あの頃はバブルだったから、株で相当なあぶく銭ができてね。100億円近く儲けたって聞いたかな。税金を払うんだったらってことでプロレスに使ってしまえと。税金対策としてはよかったんですよ。それに息子もプロレスファンだったから。
    ――息子さんのためにSWSを作ったという話もありますね。
    谷津 これはあとで聞いたんだけど、あの頃はF-1が流行ってたんですね。Fー1のベネトンにお金を出すという話もあったのかな。
    ――息子さんはF-1が好きだったんですよね。プロレスにF-1、どっちも息子さんの趣味だった(笑)。
    谷津 金が湯水のようにあるんだから。銀行にキャピタルゲインのお金は置けないじゃないですか。 
    ――ああ、だから常にバッグに札束を持ってたんですか。
    谷津 そういうことなんです。10万なんてポンポン出てくるもんね。
    ――札束を誰彼かまわず配るのって経理的に危ないですよね、よく考えたら。
    谷津 話を戻すと、俺はアントニオ猪木にスカウトされて新日本に入ったでしょ。その次は長州力と同じアマレス出身だからってことで維新軍に入るというアングルになった。そのあとはジャパンプロレスで全日本に行った。俺はオールマイティなんですよ。新日本も全日本もどっちも行ってる。
    ――新日本にも全日本にも通じている。
    谷津 年齢からしても選手会長をやらされるんじゃないかって思っていたら案の定で。SWSのときは新日本と全日本の選手は話もしなくてね。仲介役は俺なんですよ。「ジョージ、そんなことを言うなよ。もうちょっと仲良くやろう」「天龍さん、ジョージのことを中に入れてあげてよ」って。そんなことばっかやってるの、俺。
    ――そんな谷津さんが突然SWS退団、引退を表明したことでSWSの派閥争いが表面化。崩壊の道を突っ走ることになりますよね。
    谷津 なんで俺がそんな行動に出たのか。田中八郎が「なんでプロレスにこんなにお金を払わないといけないんですか!?」ってなっちゃったんですよ。
    ――それはプロレスの仕組みを知ったこともあるんですか?
    谷津 これは言いますよ。荒川真が言っちゃったんですよ!
    ――あ、やっぱり荒川さんが!!(笑)。 

     
  • 【12万字・詰め合わせセット】中村頼永、呪われた鉄の爪、RIZIN議論、グレート小鹿、那須川天心…

    2017-08-31 23:59  
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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part43は大好評インタビュー12本、コラム7本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 
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    part42
    ◎これを読めば総合格闘技の成り立ちがわかる――!!「ヒクソンを日本に呼んだ男」中村頼永ロングインタビュー前後編!
    ・「佐山先生に言われたんです。俺の影になってくれと」……<シューティング黎明編>
    ・運命のバリジャパ、安生道場破り、幻の長州戦真相……<ヒクソン来襲編>
    ◎斎藤文彦INTERVIEWS怪死、自殺、大事故……呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇◎「頑張った先にRIZINがあるとは、いまのところ思えない」…RIZINのモヤモヤは何なのか?■大沢ケンジ
    ◎「UFC日本大会に選手を貸してもいいくらいです!」/笹原圭一の「理想と現実の間のRIZINトーク」◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」オシャレでスマートな昭和の頑固親父! グレート小鹿◎佐伯繁DEEP代表インタビュー「何度もやめようと思ったけど、DEEPジュエルスを続けて本当によかった……」◎事情通Zの「プロレス 点と線」好調・新日本と全日本の交流/アイスリボン逮捕事件◎格闘技は世間とどう向きあえばいいのか■中井祐樹
    ◎堀口恭司「UFCに残留していたら、まだ1試合もしてなかったかもしれない……」
    ◎天才が敗北!? 那須川天心「車の免許を取ったんですが、仮免で2回も落ちてしまって……」
    ◎【RIZINバンタム級GP】石渡伸太郎「堀口選手がいなければ、出る価値はなかったかもしれない」
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed・あの人はいま……姿を消したMMAファイターの第2の人生・「ONEにはコナー・マクレガーはいらない」 UFC中国大会発表に先立ち、UFCとONEの広報戦争勃発!
    ・メイウェザー対マクレガー直前情報総まとめ
    ■ズンドコ・トラブル興行研究会・小島聡まさかの「四冠王者誕生」ズンドコ模様<漁師JJ・編>・あの伝統芸能が!? 史上最低の馬場vsブッチャー<小泉悦次・編>・どうにもできない肩書「格闘家」の犯罪報道について/高崎計三
    ・二階堂綾乃2人でできる! 楽しく疲れる運動!!/「プールに浮かぶようじゃ、まだ甘い。さあ、沈め!」…トレーニーが放つパワーワード!◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉

    80年代からコラムやインタビューなどを通して、アメリカのプロレスの風景を伝えてきてくれたフミ・サイトーことコラムニスト斎藤文彦氏の連載「斎藤文彦INTERVIEWS」。マット界が誇るスーパースターや名勝負、事件の背景を探ることで、プロレスの見方を深めていきます! 今回のテーマは「怪死、自殺、大事故! 呪われた鉄の爪エリック一家の悲劇」です!イラストレーター・アカツキ@buchosenさんによる昭和プロレスあるある4コマ漫画「味のプロレス」出張版付き!――今回のテーマは「鉄の爪エリック一家」についてお聞きします。鉄の爪5兄弟が長男(実際は次男)を除いて怪死しているというエピソードは、プロレスファンの心の引っかかってるんですね。
    フミ 鉄の爪一家を語るなら、まずその父親であるフリッツ・フォン・エリックの説明から始めないといけないですね。フリッツは第2次世界大戦後、1950年代のアメリカマットに登場したんですが、最初は“ナチスの亡霊”キャラクターだったんです。
    ――現代の倫理観からすれば、とてもできないギミックというか……。
    フミ 現在はナチスのことを肯定的に取り上げることはもちろんのこと、ナチスのシンボルマークだった鉤十字いわゆるハーケンクロイツはアメリカやヨーロッパではその使用が違法になっていますから。当時、グレート東郷ら日系人レスラーが敵国ジャパンの“悪い日本人”を演じていたのと同じように、観客はその“ナチの亡霊”にブーイングを送ってたんです。
    ――娯楽として成立してたんですね。
    フミ 戦争は1945年に終わって、50年代から70年代くらいまで“ナチの亡霊”がリング上を闊歩してたんですが、そのキャラはフリッツのオリジナルではないんです。オリジナルがカール・フォン・ヘスという人物で、“地獄の料理人”ハンス・シュミットを筆頭に、もうたくさんいたんです。カールとクルトのスタイガー兄弟、ストロハイム兄弟、バロン・フォン・ラシク、新日本プロレス創成期に猪木さんのライバルだったキラー・カール・クラップもそう。
    ――昔のプロレスでは定番キャラだった。
    フミ 正体はアメリカ人やカナダ人なんですが、ドイツ人をそれらしく演じていて、フリッツも本当はテキサス生まれのアメリカ人。本名はジャック・アドキッセン。194センチ125キロの巨体で、単なるナチキャラではなく、鉄の爪アイアンクローという必殺技で一世を風靡した超大型ヒールだったんです。
    ――実力派だったんですね。
    フミ フリッツはカナダのフットボールリーグでプレイしていたんですが、引退後はのちに自分のライバルとなる荒法師ジン・キニスキーと共にスチュ・ハートさんにプロレスを教わったんです。
    ――師匠はハート一家の名伯楽。カナダの地でプロレスに巡り合ったと。
    フミ デビューしたフリッツはドイツ人という設定で活躍し始めます。鉤十字のマークが付いたマントを羽織って、頭は軍人カット、ナチス親衛隊のようなアヒル歩きをする。お客さんからすれば「本当にドイツからやってきたんじゃないの……?」と思わせる迫力があったんです。
    ――あのアイアンクローという必殺技もフリッツのキャラにぴったりでしたね。
    フミ フリッツは手を広げると、親指と小指のあいだが30センチもあったと言われています。それくらい手が大きかったから、相手の顔を掴むと画的に強烈だったんんでしょうね。有名なパブリシティの写真では、エリックが相手の顔を掴んだ指と指のあいだから血が吹き出しているものがあって。
    ――ああ、鉄の爪の象徴的なシーン!
    フミ 1950年代当時はまだテレビはモノクロだったんですが、テレビの力によって第一次プロレスブームが起きるんです。そこでフリッツはギミックというよりは実力でスターになっていきます。バーン・ガニアを倒してAWA世界王者にもなってます。
    ――フリッツは日本プロレス時代に来日していますね。
    フミ 初来日は1967年。どういう年かというと、初来日したビートルズが日本武道館でコンサートをやったんです。外国人のミュージシャンとして初めてビートルズが武道館を使用しましたが、プロレスの武道館初進出はジャイアント馬場vsエリックなんです。
    ――鉄の爪はビートルズだった(笑)。
    フミ プロレスはそれまでも蔵前国技館などで興行はやってましたけど、当時の武道館進出は90年代でいえば東京ドームで初めて興行をやるくらいの大ニュース。大興行に見合う超大物を連れてこよう。それが鉄の爪エリックだったんです。その強敵を当時インターナショナル絶対王者、ジャイアント馬場が迎え撃つ。
    ――超大一番だったわけですね。
    フミ 当時は事前に映像でどんな選手かを確認する術はなかったですから、東スポやプロレス誌に載ったモノクロ写真数点だけでイマジネーションを膨らませていたんですね。フリッツの主な技はアイアンクローにストマッククロー(胃袋掴み)、そして馬のような足での蹴り。
    ――フリッツのビッグフットは強烈だったそうで。
    フミ 馬場さんとの試合でもやってみせたんですが、場外にいた馬場さんの顔をアイアンクローで掴んでトップロープをまたがせてリング中央まで引きずり込んだ、と。
    ――凄い!!(笑)。
    フミ トップレスラーに昇りつめたフリッツは、60年代前半には生まれ故郷テキサスに帰って、エド・マクレモアというNWA系のプロモーターから興行地盤を引き継ぎます。フリッツ自身がダラスのプロモーターになるんです。団体名はNWAビッグタイム・レスリング。
    ――フリッツはナチキャラのヒールでしたけど、地元ではどういう扱いだったんですか?
    フミ テキサスではアメリカ人であることをカミングアウトしてるんです。というのは、ジャック・アドキッセンはカレッジフットボールで地元ダラスでは有名な選手でしたから。ダラスに腰を落ち着かせたフリッツはプロモーターとしても成功して、1975年にはサム・マソニックのあとを受けてNWAの会長にも就任してるです。馬場さんとも仲が良くて、全日本プロレスのレスラーがダラスで試合をしてましたね。
    ――ここまでは順風満帆な人生ですが……。
    フミ 鉄の爪一家の悲劇のプロローグは1959年、昭和39年に起こります。フリッツがニューヨーク遠征中に長男ジャッキーくん6歳が、雨の日に家のそばで遊んでいたところ、高圧電流に触れて感電死してしまうんです。プロレス史では「鉄の爪5兄弟」と言われていますが、じつは6兄弟だったんですね。
     
  • 【12万字・詰め合わせセット】桜庭和志殿堂入り、朱里UFC、破壊王伝説、大矢剛功、メイウェザーvsマクレガー

    2017-07-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part42は大好評インタビュー13本、コラム11本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part42
    ◎UFC参戦! 朱里ロングインタビュー「チャンピオンになって、ASUKA選手とプロレスのリングで再会したいです」

    ◎マネジメントが語る朱里がMMAデビュー1年1ヵ月でUFCと契約できた裏側

    ◎衝撃の破壊王伝説!! 至近距離から見た橋本真也――橋本かずみ☓田山正雄レフェリー

    ◎一寸先はハプニング人生! アントニオ猪木!!■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    ◎魂のプロレス伝承! 大矢剛功インタビュー「新日本、SWS、FMW……辿り着いた北の大地」

    ◎アメリカボクシング界から見た「メイウェザーvsマクレガー」/杉浦大介

    ◎ミスターTからメイウェザーまで! WWEをメジャー化させたセレブリティマッチ■斎藤文彦INTERVIEWS⑯

    ◎UFC日本大会電撃参戦!パンクラスの若き怪物・阿部大治インタビュー

    ◎シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク活字版「佐々木憂流迦、UFCで勝って1000万円!!」

    ◎揺れない戦闘マシーン、所英男戦へ!!  堀口恭司インタビュー「試合の怖さってなくないですか?」

    ◎UWFインターの若手たちが目指した「理想の戦い」……■金原弘光

    ◎桜庭和志、UFC殿堂入り!!  歴史的スピーチを読もう!

    ◎オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・【これも必読!】プレゼンター、ドン・フライの桜庭和志紹介スピーチ全文翻訳【全文公開】

    ・FOXとの契約がまもなく終了するUFCは本当に大丈夫なのか

    ・メイウェザー対マクレガー情報総まとめ…勝敗の意味が薄れていく時代のキャラクター対決

    ・メイウェザー対マクレガー情報総まとめ② 〜みなさんご唱和ください 「ファック・メイウェザー!」

    ■ズンドコ・トラブル興行研究会

    アントニオ猪木が「整理」したスポーツ平和党<漁師JJ・編>

    新日本で「金返せ」コールが初めて起こった日…<小泉悦次・編>

    ■いまこそ振り返る「アントニオ猪木を守った」永田さん!!/ジャン斉藤のMahjong Martial Artas

    ■二階堂綾乃

    永田さんのG1前公開練習を振り返るゼア/あなたはどれくらい? プロレスグッズ装備率!!

    ■事情通Zのプロレス 点と線

    仰天!! UFCがフライ級部門を売却!?



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    Omasuki Fightの北米MMA抄訳コラム――桜庭UFCホール・オブ・フェイム入り記念:プレゼンター、ドン・フライの桜庭紹介スピーチ全文翻訳!!
    ご承知のどおり、桜庭和志が2017年のUFCホール・オブ・フェイム、パイオニア部門を受賞した。表彰式は現地時間7月6日に行われ、桜庭の感動のスピーチはDropkickを始め、ネット上でも広く速報された。
    アメリカのこの手の授賞式ではよく見られることだが、受賞した本人を呼び込むためのプレゼンターという役が存在し、時には本人よりも長いスピーチをしたりする。今回桜庭を呼び込んだのは、昨年のUFCホール・オブ・フェイム、パイオニア部門受賞者、ドン・フライであった。そこで今回は、桜庭の露払いとして登場したフライが、いったい何を延々と語っていたのかを明らかにすることにしたい。
    *****
    (女性にエスコートされてフライ登壇)
    何だお前ら、幽霊でも見たような顔をしやがって(会場笑)。
    さっきバス・ルッテンが私の物まねをしていたが、見たこともないほど最低の出来(でき)だったな(会場笑)。
    何を笑ってやがる(会場笑)。
    このステージに戻って来られてうれしいよ。去年の7月、私はホール・オブ・フェイムに入れていただいた。しかしそれ以降の12か月はなかなかにきつかった。ちょっと説明させてくれ。
    まず、私は離婚した。それから、馬が死んだ。で、私は心臓麻痺(まひ)に襲われた。9月には、背骨に入れたチタンを入れ替える手術をした。そこからがすごかった。3週間の昏睡(こんすい)状態に陥り、目が覚めたらもうハロウィーンになっていた。体重が50パウンド(約23キロ)も落ちて、自分でも自分が誰なのかわからないほどやせ衰えた。洋服も全部買い換えた。
    まあ、今日は私の愚痴を聞かせている場合ではないんだ。今週はここラスベガスで、久しぶりに試合を楽しむつもりだしな。
    私が今日、ここに来たのには2つの理由がある。
    まず第1に、ミーシャ・テイトがフリーになったと聞いた(会場笑。客席のテイト苦笑)。これだけでも、カーボーイが街に駆けつけるには充分だ。ミーシャのDNAと、私のDNAが合体したら、どうなると思うね。なんてコンビネーションなんだ!(フライ、ガッツポーズ)。彼女の格闘技のスキルとハート、そして私のグッドルッキングな顔が合わさるんだぞ。彼女も私と同じくらいグッドルッキングだがな。
    キミらは何年か前に、ESPNマガジンに載ったミーシャの写真を見たか。あの、裸で宙を飛んでいるヤツだ。私はあれをスクリーンセーバーにしたいがために、初めてのパソコンを買ったんだ(会場笑)。
    (訳注:フライのいう写真とはこれのことと思われる)
    http://www.espn.com/espn/photos/gallery/_/id/9428872/image/37/miesha-tate-2013-body-issue-bodies-want-espn-magazine
    http://www.espn.com/espn/photos/gallery/_/id/9428872/image/38/miesha-tate-2013-body-issue-bodies-want-espn-magazine
    ミーシャ、長く続く関係がイヤなら、ちょうどいいぞ。何せ私は、いつ心臓麻痺(まひ)や昏睡(こんすい)状態になるのか、わからんのだからな(会場笑)。
    そして、アンクル・ドンがここにやってきたもう1つの理由、それは、MMAを見始めてまだ2〜3年の、せいぜいコナー・マクレガーしか知らないようなキミら若造を教育するためだ。そう、カズシ・サクラバサンの話をしに来たんだ(会場大歓声)。 
  • 【12万字・詰め合わせセット】ヤマケン激白、大槻ケンヂ、ミノワマン、北岡悟、船木誠勝の真実…

    2017-06-30 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part41は大好評インタビュー10本、コラム9本、12万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part41
    ◎大槻ケンヂインタビュー
    鬱と宗教とUWF……プロレスの信仰心はどこに向かうのか
    ◎2万字超えの激白!! 山本喧一ロングインタビュー
    「高田延彦、田村潔司…真剣勝負とUインターの愛憎物語」
    ◎格闘技という名の青春、完結編――
    「ミノワマン、家族と共に故郷パンクラスに帰る」の巻!!
    ◎RIZIN矢地祐介戦決定!北岡悟のギラギラインタビュー「俺のことをわかってるつもりでいるなよ?」
    ◎底が丸見えの底なし沼! 『船木誠勝の真実』が真実ではなかった件についての雑談/橋本宗洋
    ◎30代最後の大勝負!!
    所英男「戦いたくても夢叶わなかった人たちもいる。だから挑戦します!」
    ◎馬場、猪木から中邑真輔まで!「WWEと日本人プロレスラー」
    斎藤文彦INTERVIEWS⑮
    ◎サイモン捨て身の攻撃!? 泥沼化する猪木vsIGFバトル■事情通Zのプロレス点と線
    ◎プロレスマスコミの御大が語る「プロレス取材の難しさ」■小佐野景浩の「プロレス歴史発見」
    ◎ポーランドMMA人気爆発から見る国内興行のあり方/石井史彦
    ■オマスキファイトのMMA Unleashed
    ・「近頃の若い選手はプロレスができていない!」インディシーン活況下の米国でも勃発、プロレス観世代抗争!
    ・僕はとても高いところまで翔び、太陽に翼を焼かれて落ちた:ミゲル・トーレス引退
    ・ソネン対シウバ、5年間の因縁総まとめ! 「ヴァンダレイが本当に出場するのか、まだ確信が持てない(ソネン)」
    ・“結局UFCに行かなかった男”――ヒョードルとUFCの10年愛憎劇総まとめ
    ・マクレガー対メイウェザーの最近の動向まとめ:UFCがコー・プロモーションに踏み出すことの意味
    ■ズンドコ・トラブル興行研究会
    ・「ディック・ザ・ブル&クラ・リソワスキー金網逃亡事件」
    ・何がやりたかったんだ「ジャイアント魔神&ニュー・ストロング魔神」
    ■二階堂綾乃
    ・彼氏をぶっ倒す方法!?
    ・減量をやめたのに痩せた? 減量に挑戦その後
    ◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉◉『崖のふちプロレス』の宗教戦争に登場した大槻ケンヂインタビュー! 宗教を軸にプロレスの世界を語ってもらいました!<関連企画>・【検証「1984年のUWF」】船木誠勝「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」・『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル・「斎藤文彦INTERVIEWS⑬」/『1984年のUWF』はサイテーの本!・『1984年のUWF』には描かれなかったリングスの実態……■金原弘光――『崖のふちプロレス』の宗教戦争に登場した大槻さんの「プロレスに宗教ネタを持ってきちゃダメですよ」というシメの言葉に惹かれて取材に伺いました!
    大槻 出ちゃったんですよ、「崖のふちプロレス」。ボクはね、客席から女子プロレスを見ていたかったんですけど。
    ――『崖のふちプロレス』に引き寄せられていったんですね。
    大槻 仕掛け人は松本都選手ですけどね。あれはちょうど清水富美加騒動があったときで、都ちゃんがそこに乗ったわけですよ。彼女が天才すぎたからなのか、宗教戦争はあっという間に終わってしまったんですけども(笑)。
    ――もうちょっと続くのかなと思ってたんですけど。
    大槻 もっと引っ張ったら何かとてつもない何かが生まれたかもしれないですけど、彼女は天才すぎるので次はラップに移っちゃいましたから。宗教からラップですよ?(笑)。
    ――ハハハハハハハ。大槻さんがおっしゃるように「プロレスと宗教」の組み合わせは危険なんですが、最近ではUWFを巡る議論が宗教戦争の様相を呈していたり。
    大槻 ああ、『1984年のUWF』ね。
    ――『1984年のUWF』はお読みになったんですか?
    大槻 もちろん読みましたよ! この本の表紙のイラストを描いた寺田克也さんから「本をあげる」と言われたんですけど、先に買っちゃいました。いろんな意見を聞きましたけど、これは宗教的熱狂についての本ですよね。著者の柳澤健さんに一度だけお会いしたことがあるんですが、著作から想像できない物腰の柔らかい方で。『パックインミュージック』について書かれた本(『1974年のサマークリスマス 林美雄とパックインミュージックの時代』)も面白く読んだんですけども。今回のUWF本に関して言えば、これは同じ意見の方も多いと思うんですが、前田日明、藤原喜明、佐山サトル……といった選手たちの話を聞かず、ターザン山本、堀辺正史の言葉をチョイスしたのがいかがなものかなと(笑)。
    ――ターザンや堀辺さんはとっても面白い2人ですけど、あの本の中では誰よりも信用できないですよね(笑)。
    大槻 まあ柳澤さんが前田さんに話を聞いてもね、「おまえはUWFのことを何もわかっとらん!!」って怒られるだけだからね(笑)。前田さんを取材しなかったことは仕方ないと思うんですけどね。
    ――それは凄く想像できる光景ですねぇ。
    大槻 もうひとつ。中井祐樹で締めくくるのは、いかんせん作為的ではなかろうか? ということは思いましたよね。本としてはメチャクチャ面白かったんですけど! やっぱりドキュメントやルポタージュと称されるものは、作ろうとした人の意図によって物語が流れていくものなんですよ。それは森達也さんもそう言ってますよね。
    ――ドキュメンタリーは嘘をつくってやつですね。森さんが撮った、佐村河内守さんを題材にした『FAKE』にも通底しているテーマでもあります。
    大槻 ちょっと話が外れるんですけど、マンガ家・田中圭一さんの『うつヌケ』という本がありまして。内田樹さんとか鬱病を経験した人の話が載っていて、そこにはボクも出てくるんですよ。
    ――『うつヌケ』はかなり売れてますね。
    大槻 かなり売れてます。そこからボクにも鬱に関する取材が来るようになりまして、じつは世の中には妙な『うつヌケ』プチバブルが訪れてるんですよ(笑)。
    ――『1984年のUWF』をきっかけに、どこもUWFを取り扱う状況と似てますね(笑)。
    大槻 ただ、ひとつふたつだけ受けてその手の取材を断ってるんです。というのはね、たしかに『うつヌケ』は良書だし、興味深いテーマではあるんだけど。UWF本と同じで、あれは田中さんが考えた鬱の抜け方のレクチャー本なんです。「こういうふうに鬱が抜けられるんだ!!」っていう田中さんの信念が描かれてて、きっとご本人がそれを自己確認したかったんだと思う。ボクをはじめとする登場人物をその信念……いや、信仰にハメ込もうとしている部分が少なからずある。たとえば代々木忠監督。
    ――AV監督ですね。
    大槻 代々木監督はスピリチュアルな方で、なんとお経を読み上げることで鬱を抜け出したと言ってるんです。でも、田中さんのマンガにはその言葉は出てくるんだけど、あまり話を広げないんです。代々木監督にはそこが一番重要だと思うんだけどね。
    ――田中さんの考えにはハマってないってことなんでしょうね。
    大槻 おそらく田中さんには自分の『うつヌケ』信仰があるから、そこに誘導したいんですよ。『ううつヌケ』はとっても面白い本だし、UWF本も面白いんだけど、やはりそこにディレクターの思いが入っちゃってるということなんですよね。ある意味UWF本の中井さんは、ボクであり代々木監督なんでしょうね。
    ――大槻さんの考える鬱も違うわけですね。
    大槻 ボクの『うつヌケ』の信念……信仰は田中さんとは違うから。なので『うつヌケ』プチバブルが起きているけど、鬱に関する取材を受けるのはやめておこうと。田中理論をボクは語れないから、ニーズに応えることはできない。でも、田中さんの本によって実際に鬱を抜ける人も多いと思いますけどね。柳沢さんのUWF本もすべて間違った歴史が書かれてるわけじゃないんですけど。
    ――だからこそ論争になるんでしょうね。
    大槻 これからUWF史は柳澤健史観が優勢になるかもしれない。最近のプロレス格闘技界には増田俊也史観も気になるところですが。
    ――『木村政彦はなぜ力道山を殺さなかったのか』の増田先生。
    大槻 歴史は改竄されるとは言わないけど、書く人によって歴史は違って見えますから。これもずっと言ってることなんだけど、ロックの歴史も「はっぴいえんど」史観が支配していると思うんですよ。「はっぴいえんど」から音楽の歴史が語られることが多い。なぜかというと「はっぴいえんど」のリスナーにはテーマで書ける人や語れるといった識者が多いから。
    ――ファンからしても耳触りもいいんでしょうね。 
    大槻 その「はっぴいえんど」原理主義者(笑)は、ほかの歴史を消そうとする傾向があるように感じる。「はっぴいえんど」以外を聞いていた奴に対して、なんて言うんだろう、知的優越を感じる。その中で「そうじゃないんだ!」と戦う人もたまにいるんだけどね。伊藤政則さんとか。
    ――メタルゴッドの伊藤さん。
    大槻 伊藤政則さんは「はっぴいえんど」史観の勢力強大な日本ロック界の中で、いかにメタルがロックを築き上げてきたかを熱く熱く語っていますよね。ただ、伊藤政則史観が主流になってもロック正史というわけではないだろうけど。
    ――かつてのプロレスでいえば、ヤオガチ論も含んだ原理主義者同士の争いが日常的でしたよね。
    大槻 いまのファンには言ってもピンとこないだろうなあ。だってボクはリングスのヴォルク・ハンvsディック・フライもガチだと思ってましたよ! FMWの異種格闘技戦でさえガチが入り込んでるんじゃないか?と。大仁田厚vsベリチェフとかね。
    ――まさかの!
    大槻 いやいや、信じてましたよ!「大仁田さんがなんでこんなに強いんだろう?」と不思議だったんですけど(笑)。
    ――大槻さんは物事を俯瞰して見ているイメージがありましたから、そんなガチ信仰は意外ですね。
    大槻 いやいや、そんななもんでしたよ。強い信仰心がゆえにきちんと調べなかったんでしょうね。言われるがままに受け入れてしまっていた。みんなそうだったんですよ!
    ――ガチじゃないと発覚したときその信仰心はどうなったんですか?
     
  • 【13万字・詰め合わせセット】船木誠勝とUWF、骨法、笹原圭一、原理主義者対談、亀田1000万円…

    2017-05-31 23:59  
    540pt
    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! part40は大好評インタビュー12本、コラム8本、13万字オーバーで540円!!(税込み) 

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    part40
    ◎検証「1984年のUWF」!! 船木誠勝ロングインタビュー「えっ、そんなことが書かれてるんですか? それは全然違いますよ」

    ◎ラ・ラ・ライジン♪ 笹原圭一RIZIN広報インタビュー〜格闘技界の夢と未来を踊るように語る〜

    ◎『1984年のUWF』と骨法――堀辺正史の「船木離脱」の真相はデタラメなのか? ■証言者・中川カ~ル

    ◎紀元前のシューティング……「スーパータイガー・ジムに通った高校生」

    ソムチャーイ高津

    ◎「斎藤文彦INTERVIEWS⑭」

    WWEの最高傑作ジ・アンダーテイカー、リングを去る

    ◎MMAが一番格上なのか? 格闘技原理主義者対談〜橋本欽也vs大沢ケンジ〜

    ◎シュウ・ヒラタのMMAマシンガントーク

    UFCが狙う那須川天心/井上直樹契約舞台裏/MMA八百長事情

    ◎小佐野景浩の「プロレス歴史発見」

    高山善廣が「帝王」と呼ばれるまで

    ◎中井祐樹、柔道女子日本代表に寝技を指導する

    ◎那須川天心インタビュー「キックのほうがやっぱり凄いなって思わせたいですね」

    ◎事情通Zの「プロレス 点と線」

    ・TBSファイトスポーツ総決算『亀田興毅に勝ったら1000万円』

    ・「最近のプロレスは危険だ!」という危険な報道

    ■オマスキファイトのMMA Unleashed

    ・管理のズサンなサファリパーク!! UFC『アスリート・リトリート』で好プレー・珍プレー続出

    ・【UFC7勝3敗】インディシーンのまだ見ぬ強豪プロレスラー、マット・リドルとは何者か

    ・WWE総帥ビンス・マクマホンの生涯を描いた映画の制作が決定!リークされた脚本に書かれていたこととは?

    ・久々に爆発! 好試合満載のUFC 211を振り返る

    ・WSOF身売り、新団体プロフェッショナル・ファイターズ・リーグとは何か

    ■二階堂綾乃

    ・痩せない人が痩せない理由……アヤノ流ダイエット

    ・撮影会で使えるプロレス格闘技の技!!

    ■ズンドコ・トラブル興行研究会

    ・大仁田厚のT-2000加入と、こんにゃくドラゴン誕生<漁師JJ・編>

    ・負けることに慣れた組織……国際プロレス崩壊直前を私は見た<小泉悦次・編>


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    2017年一発目のイベントを終えたRIZIN。旗揚げ当初と比べて選手の若返りが図られたイベントにはポジティブな雰囲気が漂っている。こうなったら「ラ・ラ・ライジン♪」と明るく踊るしかない!!  というわけで、大晦日を振り返るインタビューが好評だったRIZIN広報・笹原圭一氏に明るい未来について語っていただきました。RIZINの夢の国なのか――?
    ――横浜アリーナのプロレス格闘技興行ってあまりいい印象がないんですね。だからってわけじゃないでしょうけど、最近はあまり使用されてなかったですし。
    笹原 ボクもそこが気になってましたねぇ。横浜アリーナのバックステージには、いままで行なわれた過去のイベントの名前が一覧になってるんです。「なつかしいな……」って眺めていたら、『PRIDE.2』と『ハッスル2』の名前もあって。――うわあ……伝説のズンドコ興行の!!(笑)。笹原 どちらにとっても横アリ初進出だったんですが、もうイヤな記憶しか蘇ってこない(笑)。大会前にそんなものを見ちゃって不吉な予感しかしなかったんですけど、フタを開けてみたらほとんどが好試合で。
    ――面白かったです。でも、笹原さん。いい興行のあととは思えないほど、疲れきった顔をされてますね(笑)。
    笹原 いやあ、もう疲れましたね。なんでこんなに疲れたんだろ? 思い出すだけで疲れますねぇ。
    ――笹原さんはやることが多そうですね。
    笹原 メインの広報以外にも、イベント全般に関わっているので、何かあると「笹原、アレどうなってる?」と来るわけです。「んあー」とか言ってしらばっくれられれば楽ですけど、まぁ当然そんなことできないので、走り回ったり、調整したりで。それが終わってホッとしたというより、次回に向けて改善しなきゃって考えると、吐き気がするほど疲れるわけです(笑)。
    ――「ゴールのないマラソン」なんですね(笑)。
    笹原 ホント大変ですよ。たとえば決められた人間しか控室に入っちゃいけないとか、いろんな決まり事があるんですけど、格闘家や関係者ってけっこう自由な方が多いじゃないですか(笑)。
    ――「◯◯選手の応援に来ました〜!」ってパスもないのに控室にズカズカと入ってくるイメージがあります(笑)。
    笹原 警備員がいても、選手や関係者と一緒に紛れて入ってきちゃう場合があるんですよ。あとは、「リングサイドに〇〇さんが勝手に座ってます」とか「私の分の弁当が足りないんです」とか、とにかくありとあらゆる報告や、相談事が来るわけです。それを一つずつ捌いてたら「10年持つ身体が3〜4年しか持たない!」みたいなことですよ。
    ――ストロングスタイルな役回りなんですね(笑)。
    笹原 今回も規定より多い人数で入場しちゃった選手もいましたし。「止める間もなく入って行っちゃったからどうしようもなかったです」という報告があったんですけど、「テメェ、死ぬ気で止めろ!」と言いたいんですけど、運営のシステムがまだまだ完璧じゃないという現実もあるし、選手や関係者側にも「まぁこれくらいなら許されるでしょ」みたいなところもあるわけです。
    ――そういえばPRIDEやDREAMと違って入場がスッキリしてたのはそういうことなんですね。
    笹原 そうなんです。今回から一緒に入場できるのはセコンドだけにしたんですよ。みんなあの花道を歩きたいんで、制限しないと平気で20人くらいで入場してくるんですよ。
    ――グレイシートレインとシュートボクシングのセクシーなラウンドガールだけですよ、大人数でも許されるのは!
    笹原 あと今回のRIZINには、じつは蝶野(正洋)さんが来てたんですよ。KINGレイナと戦ったジャジー・ガーベルトと蝶野さんは仲がいいんです。
    ――ああ、ドイツ繋がり。蝶野さんの奥さんはドイツ人ですもんね。
    笹原 そうそう。ジャジーって小さい頃から両親が不在の環境で育っていて。ジャジーは蝶野さんのことを“日本のお父さん”として慕ってるんです。それで大会数日前に蝶野さんのマネージャーから「激励に来たい」という連絡があったんですよ。蝶野さんと会うのは破壊王(橋本真也)の葬儀以来になるのかな。そのあとボクは『ハッスル』で蝶野さん風のキャラクターに扮して「アイ・アムGM!」って好き勝手に叫んでましたけど(笑)。
    ――それはガッテムな再会ですね(笑)。
    笹原 で、たとえ蝶野さんでも、規則として選手の控え室には入れないんです。そんなことを言ったら「なんで俺が控え室に行けないんだ!エーオラー!」とか言われるんじゃないかとビビリながら説明したんです(笑)。まぁ当然ですけど、蝶野さんは非常に紳士で、そんなワガママを言うこともなく、運営本部にジャジーを連れてきて、そこで談笑してもらったんです。
    ――そこで無理をいわないのが蝶野さん。大人ですねぇ。
    笹原 蝶野さんクラスの大物ならジャジーの控室に連れて行っても誰も文句は言わないんでしょうけど、ルールをこうと決めたら、誰かが絶対に守ってピリピリした空気を出しておかないと、運営って回っていかないですからね。 
    ――今年のRIZINは大会数が増えてますから、もっと忙しくなりそうですね。
    笹原 次は7月ですけど、ゴールデンウィークがあいだに入ってるんで、じつはもう時間がないなぁ。カードも決めなくちゃいけないし、もっと運営も強化しなくちゃいけないし、やることは山積みです。
    ――今回のRIZIN横浜大会は2007年一発目の興行でしたが、2006年の一発目と比較すると顔触れはガラリと違いますね。
    笹原 圧倒的に若返ってますよね。昨日の一夜明け会見に出た選手で30代は川尻(達也)選手ひとりだけですからね。大会を通してPRIDE経験者は川尻選手だけですし、男子も女子も新しい選手が出てきてることは喜ばしいことです。
    ――カードからして昨年より充実してますが、なかでも堀口(恭司)選手の獲得は大きいですね。
    笹原 いやあ、全然違いますよね。イベントに説得力が出てきますし。それにしても堀口選手は本当に強かったなあ……。戦った元谷(友貴)選手は試合が始まって数分で「これはヤバイ……」って堀口選手のレベルの高さを感じたそうですし。
    ――その元谷選手は大ケガを負ったそうで。
    笹原 靭帯を損傷して、目と耳もケガしているみたいで、全治3ヵ月らしいです。元谷選手だから最後まで立っていられたんだと思いますよ。
    ――元谷選手クラスでも、こうなっちゃうんだという驚きがありました。
    笹原 差はあるんだろうなとは思っていましたけど、あらためてそれを見せつけられて、試合を見ていて言葉を失いましたもん。で、今年はその堀口選手を軸にバンタム級GPをやりますけど、フライ級にもいい選手がたくさんいますし、軽量級の選手は本当にチャンスがありますよね。
    ――当初はクロン・グレイシーの階級に合わせたGPの開催を予定してましたよね。
    笹原 そうなんですよ。『FUJIYAMA FIGHT CLUB』の「誰がギャビを殺るのか」じゃないですけど、「誰がクロンを殺るのか」というテーマでGPをやりたかったんです。クロンとは交渉して最終的にはGPに出ること自体に前向きな回答をいただいてたんですけど……ひじょうにですね、アレがお高いんですよね(笑)。
    ――ハハハハハハ! 決勝まで残ったら大変なことになってしまうほどアレですか(笑)。そこはグレイシーですねぇ。
    笹原 そこはホントに妥協しませんよ。クロンって親父のヒクソンに猛反発してるんですけど、そこは親父譲りです(笑)。
    ――技術と精神、そしてマネジメント能力を受けついでいる(笑)。そこは日本におけるグレイシーの商品価値がわかってるということですよね。
    笹原 クロンはONEやベラトールとも話をしていたみたいですけど、グレイシーの価値が一番わかっているのは日本じゃないですか。
    ――でも、その話を聞いてちょっと安心しました。そんなにアレがお高くなってるということは、いまのところUFCやベラトールは手を出さないだろうなって。
    笹原 でしょうね。UFCなんかは「イチからやってよ」という話になるでしょうし。
    ――今後もクロンはRIZINに継続参戦するということですね。
    笹原 ワンマッチで出てくることになると思います。クロンのことなので、何を考えているのかわからないですけど。「バンタム級に落としてGPに出る!」とか言い出しても私は驚きませんよ(笑)。
    ――そのクロンの階級のGPを断念して、バンタム級GPが浮上したと。
    笹原 やろうと思えばフライ級GPもできたんですけど、フライには新しい選手が多いのでしっかりと炊いてからやりたかったんですね。バンタムには所(英男)選手や(山本)アーセン選手もいるし、そこに以前バンタムでやっていた堀口選手が入れば面白そうじゃないですか。
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    柴田勝頼、倒れる!!「安全なプロレス」は可能なのか?/全日本プロレスとFMWの場外乱闘の謎/宝城カイリ、WWEへ
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    ・勝てば勝つほど人気が落ちる? 絶対王者デミトリアス・ジョンソンのこれから
    ・「UFCの失策のおかげでベラトールは当初構想を2年前倒ししている」
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    FMW女子部の一期生として団体旗揚げから活躍してきたシャーク土屋インタビュー後編!! 悪の限りを尽くした猛毒ヒールレスラーが病魔に襲われ二重人格化、右ヒザ下切断、乳癌……壮絶闘病生活を語った!(聞き手/小野仁)
    <関連記事>・【FMW猛毒伝説】シャーク土屋・前編「アポなしで全女に乗り込んだらTVスタッフに殴られたんだよ!」http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1232697・「FMWアイドル女子レスラー」の今はキリスト教伝道師……里美和ロングインタビューhttp://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar1183681――FMWの歴史の中で、95年5月5日の大仁田厚引退はターニングポイントとなりましたが、その日を迎えるまでと、それ以後とでは、やはり大きな違いを感じましたか?
    土屋 いや、自分の中では全然変わらない。変わったのは、新しく男子のトップに立つべきハヤブサとかじゃないの。自分の中で変わったのは、工藤めぐみの引退だけだった。そのほかは全然変わらない。
    ――そうですか。ただ、大仁田引退ツアーの1年間は各地で盛況続きだったのに、急激に客足が落ちたといった印象は……。
    土屋 そういうの気にしてないからね。ホントに初期の頃は「ああ、レスラーのほうが多いじゃん」ぐらいの(客席の)まばらさだったけど、ある程度入るようになって以降は客入りなんて考えず、「土屋、帰れ!」って言われて「オマエらが帰れ!」って言い返すぐらいだからね。
    ――とはいえ、旗揚げからのメンバーとして、川崎球場に初進出で3万人以上の大観衆を動員したときなどは、さすがに感慨深かったのではありませんか?
    土屋 「ああ、すげぇところでやるんだな。後ろの人、見えんのかな?」ぐらいしか思ってない(笑)。そういう感覚なんだよね。だから、ほかの選手は「わぁ、緊張する」とか言ってても、自分は大会場だから緊張するとかもないし。テリー・ファンクのセコンドに付いてたときに、あのテーマ曲(「スピニング・トー・ホールド」)が川崎球場に鳴り響いて「うわっ、カッコいい~!」って思ったことはあるけど(笑)。
    ――そこには興奮するんですね(笑)。
    土屋 緊張とかじゃなくて、その状況を楽しんでたね。これだけ大勢の観客の前でこんなことやったら面白いだろうなとか、自分のあとに出る人たちの試合をどこで見ようかとか、そうやって楽しみを求めるんだよね。ヨソの団体から来てる選手が自分らヒール側の控え室じゃないときはどうやって会おうかとかさ。小橋健太が来たときも川崎球場の中をウロチョロして「小橋健太、み~っけ!」って(笑)。一緒に写真撮ってもらったよ。
    ――楽しんでたんですね(笑)。
    土屋 人生、楽しまなきゃ損ってタイプだから、そのときそのときをずっと楽しんでる。何をして自分が楽しもうかなって、それだけを考えてる。緊張するだけ損(笑)。横浜アリーナの工藤めぐみの引退のときだけは緊張したけど。
    ――やはり、大役を務める責任を感じて……。
    土屋 責任っていうんじゃないけど、本当のメインっていうのがあったし、工藤めぐみがプロレスをやめてしまうんだっていう不安もあったんだろうね。それで緊張したのかもしれない。
    ――土屋さんにとって、工藤さんの引退は、あまりにも大きいものだったわけですよね。
    土屋 それは大きいよ。大きすぎるね。ほぼ毎日当たってる人がいなくなるんだもん。その1年前に(コンバット)豊田さんが引退なさったとき、工藤めぐみが「先にやめるのってズルイよ。残された者の気持ちがわかる?」ってインタビューで言ってたの。その言葉、まんま返してやるよ!って(笑)。オマエ、どうしてくれんだよ、このシャーク土屋を!?っていう気持ちはあったよ。
    ――大ヒールになったシャーク土屋としては、絶対的なベビーフェースの工藤さんに去られては、張り合いがなくなってしまったんですね。
    土屋 もう野放し状態だよね。で、のさばったけど、面白い相手がいなかったの。仲間として組んで面白い人たちはいたけど、面白い相手がいなかったから、ヘッドハンターズと組んで冬木軍(冬木弘道&邪道&外道)と闘ったりして。
    ――ライオネス飛鳥さんやイーグル沢井さんと共闘してヒールユニットの集合体・平成栽恐猛毒GUREN隊を結成するなど、外へ外へと活動の場を広げていきましたよね。
    土屋 FMWのリングが面白くなくなってさ。それはやっぱり、相手がいなかったからだろうね。(FMW所属の)男子レスラーと闘うったって、みんな後輩だしさ。中山(香里)イジメんのも飽きたでしょ。だったら、敵のいるところに行こうとか、もっと面白いことができるところに行こうとか、バカにできる相手を探しに行こうとか。面白い面白いと思える方向に行こうと思ってたの。工藤さんが引退した時点で、切り替わってるよね。本当に倒さなきゃいけない相手がいなくなっちゃったから。
    ――全日本女子を退団したアジャ・コング選手が、中山選手を助けるかたちでFMWマットに参戦しましたが……。
    土屋 ああ、そうだったね。何回か当たってるよね。
    ――シングルで2回対戦して、1勝1敗のイーブンに終わっていますね。
    土屋 そうだったっけ? あんまり憶えてないけど。それでも違ったってことだよね、記憶に薄いのは。私の中で違ったんだろうね。もうちょっと面白いこと、もうちょっと面白いことって、考えがひらめかないから面白くなくなったの。次に次にいかないの。工藤めぐみの場合は「次、これやってやろう、あれやってやろう」って、いろいろアイデアが湧くわけよ。後楽園でベビーの控え室行ってさ、工藤めぐみのブラジャーとか全部、廊下にほっぽってやったりさ(笑)。
    ――まさになんでもあり!(笑)。
    土屋 いろんなことやってるよ。ベビーのバスに大仁田厚と工藤めぐみのイラストが描いてあったでしょ。こっそり工藤めぐみの顔にヒゲを描いてやろうと思ったけど、「それはやめてくれ!」って会社に止められた(笑)。
    ――さすがにマズイですよ!(笑)。
    土屋 ウチら、お笑いもけっこうやってたからねぇ。顔を真っ白に塗っておちょぼ口のメイクで頭からタオルかぶって出て行って、工藤さんや豊田さんが入場してきても客席を向いてて。まぁ観客は「あれ? なんか変なメイクじゃないか!?」って気づいてザワザワしてんだけど、そのままコールを受けて「工藤めぐみ~」って相手のコールが終わった瞬間に振り返るっていう。
    ――ハハハハハハ! 工藤さんはどんな反応を?
    土屋 工藤さんも豊田さんも笑っちゃって、もう試合どころじゃなくなるんだけど(笑)。記者やカメラマンが1人も来てないときにそんなことをやってたんだよね。
    ――ああ、ちゃんと状況を見計らってたんですね。
    土屋 あったりまえだよ!
    ――だから誰にも知られてなかったんですね(笑)。
    土屋 しょっちゅう、そんなのをやってたんだよ、じつはね。フミ斎藤と『1984年のUWF』、KINGレイナ、驚異のリングス、伊藤崇文…詰め合わせセットを購入されると、インタビュー15本&コラム9本がお読みになれます。