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記事 9件
  • 【柴田勝頼、倒れる】「安全なプロレス」は可能なのか?■事情通Zのプロレス点と線

    2017-04-17 09:55  
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    プロレス業界のあらゆる情報に精通する事情通Zの「プロレス 点と線」。今回は「柴田勝頼、試合後に倒れる」について!――新日本プロレスの両国国技館大会でオカダ・カズチカ選手のIWGPヘビー級王座に挑戦した柴田勝頼選手が試合後に緊急搬送され、硬膜下血腫が発覚。5時間にもの及んだ手術を無事に成功しましたが、沖縄大会で頸椎損傷で搬送された本間朋晃選手に続いてのアクシデントになりました。
    Z 本当に命に別状がなくてなりよりだったよね……オカダ選手との試合は激しい内容だったけど、たとえばパワーボムで危ない落ち方をしたわけじゃないし、何かの技でパタリと動かなくなったわけじゃない。決定的な場面があったようには思えなかった。
    ――柴田選手のヘッドバットじゃないかという話もありますね。仕掛けた柴田選手の頭から出血するくらいでしたし……。
    Z うーん、あれも直接的な原因ではないと思うんだけど。
    ――過激なファイトスタイルが原因じゃないかという声も挙がってますね。いまの新日本はかつての「四天王プロレス」ようにエスカレートしていってる、と。
    Z オカダ選手で言えば、東京ドームのケニー・オメガ戦からスタイルが変わった印象がある。いままでのオカダ選手ってどこかクールなイメージがあって、比較的余裕の感じさせる勝ち方をしてきた。今年に入ってからは「誰がオカダ・カズチカを倒すのか」というテーマにもなったことで接戦が多くなったぶん、激しさが増してきた。
    ――超激闘型になってますね。
    Z ここ最近の新日本プロレスというと、アメリカンプロレスのスタイルに寄っていると言われがちだったけど、試合の中身は「さすが業界の盟主!」と唸りたくなるほど激しいものになってる。
    ――00年代中盤からの新日本はフィニッシュを大切にする流れがありましたね。
    Z オカダ選手の場合はいかに必殺技のレインメーカーまで繋げるかがテーマだったけど、徐々にレインメーカー自体のバリエーションが増えていった。今回の柴田戦でもクイックで連打したり、一撃必殺の技でなくなっている。
    ――試合の流れが変わってるんですね。
    Z そうなった理由を推測すれば、新日本って前哨戦を含めて手を合わせることで試合のクオリティを上げていくほうに舵を切っていた。選手の顔触れがそこまで変わらないからカード編成自体にマンネリだという声もあるけど、蓋を開けてみると試合内容のレベルは高くてやっぱり面白いんだよね。
    ――試合内容で信頼を勝ち得てるんですね。
    Z オカダvs鈴木みのる、オカダvs柴田も新鮮味のあるカードのはずなんだけど、「やっと実現した!」という待望感はなかった。だったら、そのぶん試合のクオリティを上げるしかない。それがいまのオカダ選手の激闘型のスタイルなんじゃないかなと。
    ――新日本プロレスワールドには海外の会員がかなり多いそうですし、この夏はアメリカで興行もある。中邑真輔を引き抜いたWWEという目の前の敵に対してし、ハードなスタイルを武器にしていこうとしてる感はありますね。
    Z 日本独自のプロレスだよね。オカダvsケニー戦のときも「これはWWEにはできないだろ!」というムードは漂っていたし。この続きと、フミ斎藤や金原弘光が語る『1984年のUWF』、シャーク土屋・後編、KINGレイナ、鈴木みのると全日本イズム、「チキン諏訪魔騒動」とは何か……など20本以上の記事がまとめて読める「13万字・記事詰め合わせセット」はコチラ 
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  • 桜庭和志のマスクはエスペランサーを呼んでいるのか〜大晦日会見あれこれ〜■「プロレス 点と線」

    2015-10-09 15:22  
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    格闘技関連はちょいと弱いのが玉に瑕、事情通Zがプロレス業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。ついにベールを脱いだ日本の大晦日格闘技イベント『RIZIN』の記者会見について!(聞き手/ジャン斉藤)
    ――榊原信行氏の大晦日格闘技イベント『RIZIN』の発表記者会見が行なわれましたけど、いろいろな意味で凄かったですね。いきなりロシアのプーチン大統領の誕生日を祝い出すヒョードルとか(笑)。
    事情通Z 私も会見があった六本木現地にいましたけど、ライブ中継の冒頭は音声が流れなかったみたいですね。
    ――そうなんですよ。音声がやっと流れたと思ったら、しばらくハウリングしてて。なんだかズンドコの太鼓に聞こえてきましたねぇ。
    Z 格闘技方面でこういう大規模な会見は久しぶりですよね。マスコミは100名を超えていたそうですし。ただ、記者会見以前、大晦日の話題になるたびに斉藤さんが言っていた「榊原さんがフジテレビと再び手を組むことは大注目だけど、イベントやカードは良くも悪くもなんの期待もしていない」という意味がわかりましたよ。地上波の復活は嬉しいけど、イベントはこういう方向なのかあ……という反応は多かったので。
    ――新生PRIDEとして期待すると微妙だけど、新生『Dynamite!!』だとしっくりくるんですよね。でも、榊原さんがフジテレビと再タッグって凄い衝撃ですよ。だって反社会勢力との関与を疑われて退場させられた人物ですよ? それが大晦日ゴールデンタイムの注目枠をまた任せられるわけですからね。
    Z だから実際にこうして会見で発表されるまで信じられなかったところはありますね。
    ――とんでもないドラマですよね。榊原さんが会見場に姿を現した瞬間って、NHK『プロフェッショナル仕事の流儀』だったらスガシカオの歌声が流れだすところですよ(笑)。
    Z 「また、大晦日に、戻って、きた」というナレーションつきで(笑)。まず今回の会見を振り返りたいんですけど、記者会見開催は先週金曜深夜にリリースされましたよね。金曜深夜のリリースはけっこう異例です。
    ――それは毎週月曜日発売、憎っくき『週刊現代』の締め切りに間に合わせないようにしたんでしょう。
    Z あっ、そうだったんですか?
    ――いや、ウソです(笑)。
    Z 真実味のあるウソはつかない!(笑)。イベント名もいろいろと噂が出てましたよね。最初は『SAMURAI』。
    ――次に『Z』、『天』の噂が流れて、最終的に『RIZIN』に決まった。『SAMURAI』は和のイメージとしてありがちだけど、なんだか『天』や『RIZIN』って終末論を唱える新興宗教にブラッシュアップされてる感はありますよね。このインタビューの続きと、榊原信行、石川雄規、アニマル浜口物語、スコット・コーカー、プロレス点と線、金原弘光、中井祐樹日記、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar901262 
  • 全日本電撃退団!潮崎豪が向かうリングはどこか?■「プロレス 点と線」

    2015-10-04 21:36  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回のテーマは全日本プロレスを電撃退団した潮崎豪について! フリーとなった潮崎豪が向かう新天地とは?――潮崎豪選手の全日本プロレス電撃退団が話題を呼んでいますが、その予兆はあったんですか?
    事情通Z 表立ったことでいえば、この前の後楽園ホール大会は宮原(健斗)選手と組んでいたんですよ。二人はXceed(エクシード)として世界タッグ王者なんですが、試合中、宮原選手が潮崎選手のタッチを拒否するような、よくある仲間割れフラグ的なやりとりがあったんです。「これはちょっとおかしいな」と。Xceedがこのタイミングで仲間割れする必要はないですから。たとえば諏訪魔選手が提唱している派閥闘争に宮原選手が賛同、潮崎選手が反対という構図があるならわかるんですけど、宮原選手はもともと反対してますからね。仲間割れをする理由がないんです。ファン、マスコミの目に見えた兆しはその光景ですね。
    ――潮崎選手のフリー宣言によって、Xceedは世界タッグのベルトを返上しました。なぜこの時期の退団になったんですかね?
    Z この時期が全日本の契約更新なんじゃないかって話ですね。新日本が1月、NOAHが年末、全日本は10月前後。だから8月のKENSOのフリー宣言がおかしいんじゃないかなって(笑)。KENSOはフリー後もそのまま全日本に上がってるんですけど。
    ――潮崎選手は今後、全日本に上がる予定はないそうですね。
    Z 秋山(準)社長が「このまま全日本に出続けるのもおかしいだろ」というコメントもしているので、潮崎選手がフリーとして全日本に上がることはないようですね。
    ――そうなると、ますますKENSOがミステリアスだ(笑)。
    Z 潮崎選手は公式のコメントの中で「秋山さんとは話はしていた」と言っているので、だいぶ前から退団について話し合いはしていたんでしょうね。このインタビューの続きと、榊原信行、石川雄規、アニマル浜口物語、スコット・コーカー、プロレス点と線、金原弘光、中井祐樹日記、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar901262 
  • ヒョードルはなぜ日本を選んだのか?■「プロレス 点と線」

    2015-09-21 12:11  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は日本の大晦日格闘技イベント出場を明言したヒョードルについて……(聞き手/ジャン斉藤)――今回のテーマは、またもスターダムで起きた選手退団、コグマ選手の件でしたが……元PRIDE代表・榊原信行氏が大晦日格闘技興行の開催と、復帰宣言をしていたエメリヤーエンコ・ヒョードルの獲得を発表したので今回は急遽この話題を。
    事情通Z 格闘技ネタになると私が聞き手役に回っちゃうんですが、コグマからヒョードルってどんなコーナーなんですかね。
    ――小熊と言ったらリングスロシアのミーシャですから、当たらずとも遠からずですよ!
    Z 全然遠いですよ(笑)。以前このコーナーでヒョードルが復帰先を決めるのは、彼がアンバダザーを務める9月20日のベラトール大会以降という話をしてましたが、まさかその大会中に発表されるとは。
    ――しかし、格闘技もヤクザも名古屋が天下を取るんですよねぇ……。
    Z いろいろな意味で物騒すぎる発言(笑)。
    ――山口組は名古屋に本部を置く弘道会系の天下ですけど、このたびヒョードルを獲得した榊原さんの本拠地も名古屋ですよ! でも、古き良き山口組を取り戻すことが目的で離脱した「神戸山口組」のほうがPRIDE残党っぽい感じはするかなあ……(ブツブツ)。
    Z なんの生産性もない話なんでスルーしますけど、ヒョードルが榊原さんのイベントを選んだということは、UFC行きを示唆していたあのインストグラムのコラージュ写真(http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar866434)は“駆け引き”だったということですよね。榊原さんに対してのプレッシャー。
    ――日本のほうをチラチラ見ながら「UFCに行こうかな〜?どうしようかな〜?」って雑コラをアップしてたんですよ(笑)。
    Z ところで榊原さんは今回なぜアメリカのベラトールで発表したんですか? 
    ――予定では9月頭に日本で大晦日イベント開催記者会見を行なうはずが、ヒョードルとの交渉も長引き、もろもろの事情で10月に持ち越しになったみたいなんですね。で、最近になってヒョードルとは契約合意に達したけど、10月の記者会見までその情報は漏れるに決まってるじゃないですか。
    Z 漏れる。ヒョードル周辺の関係者は喋るだろうし、アメ公のメディアどもは絶対に書き殴る(笑)。
    ――だったら世界的にも注目されるイベントで「先に発表しちゃえ!」ってことなんじゃないですかね。最近のMMAにしては事前にどこにも漏れず電撃発表されたという珍しいケースですよ。そこはサプライズ好きの榊原さんらしいやり方。ベラトールとの同盟関係もアピールできるし一石二鳥というか。
    Z それにしても潤沢な資金面を誇るUFCが競り負けるとは……。
    ――ベラトールCEOのスコット・コーカーが驚くほど、今回の榊原さんは資金を用意してるらしいですよ。ヒョードルの提示額は一説によると3億円。このインタビューの続きと西村修、ラッシャー木村、和術慧舟會、岡倫之、浜崎朱加、棚橋vsHARASHIMA、笹原圭一書評などの記事がまとめて読める「詰め合わせセット」はコチラ http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar883409 
  • 巌流島に見える「桜庭和志vs田村潔司、再び」■「プロレス 点と線」

    2015-07-01 00:00  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるコーナー「プロレス 点と線」。今回は慌ただしい動きを見せ始めた格闘技界について……(聞き手/ジャン斉藤) 
  • 船木誠勝IGFエース待望論■「プロレス 点と線」

    2015-06-22 12:37  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるこのコーナー「プロレス 点と線」。今回は森嶋引退延期など、いろいろと……。――9月19日NOAH大阪大会で引退試合を予定していた森嶋猛選手ですが、急遽延期が発表されました。事情通Zさんは「一波乱ある」と言ってましたが、まさか延期とは……。
    Z やはり森嶋選手は情緒不安定なんでしょうねぇ。引退試合発表時にNOAHの丸藤(正道)副社長は「もしかしたら状況が変わるかもしれない」と言ってましたから、NOAHとしてもなんとなく予想はできていたかもしれませんね。
    ――引退試合が延期なんて聞いたことないですよね。
    Z そもそも引退試合を本来やるのであれば、会見なりをやるもんなんですけど、何一つやっていない。
    ――ああ、たしかに。
    Z 森嶋選手が引退する理由は病気ですから、リングで練習する絵なりを見せないとお客さんもチケットが買いづらいと思うんですよね。「本当に試合ができるの?」って。
    ――引退興行って御祝儀の側面が強いんですけど、この延期でますますチケットは買いづらくなっちゃいましたよね。というか、このまま引退を「なかった」ことにする可能性もあるんじゃないですか。
    Z いやあ、なきにしもあらずですよ。世Ⅳ虎選手の引退騒動とも相まって、ファンからするとどこまでがリアルなのかファンタジーなのか……。NOAHとしては森嶋選手の今後も考えて、筋を通して引退してくれってことなんですけど。この続きと、高岩竜一、小橋建太、ウォーリー山口、「週刊プロレス」回顧録、川尻達也激勝の記事が読めるお得な「詰め合わせ」セットはコチラ
     
  • 世Ⅳ虎の引退セレモニーで何が起きたのか?■「プロレス 点と線」

    2015-06-17 09:46  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるこのコーナー「プロレス 点と線」。今回は「世Ⅳ虎の引退セレモニー」について。因縁の地・後楽園ホールで何が起こったのか?(聞き手/ジャン斉藤)<関連記事>スターダム世IV虎vs安川惡斗を考える〜これは私怨による制裁試合ではない〜http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar739360――今回はスターダム後楽園大会で引退セレモニーを行なった世Ⅳ虎選手についてお聞きします。
    Z うーん、「引退セレモニーを行なった」と言えるのか難しいところですが……。――セレモニーの最中に引退を慰留すべく選手たちが乱入したことで結局テンカウントできずに閉式してしまって。Z セレモニーのやり方に対してスターダムに批判の声が挙がってますけども、誰もが傷ついた世Ⅳ虎vs安川惡斗騒動の最後の最後に、かすかな“希望”が残ったのではないか? という見方を私はしてるんです。
    ――パンドラの箱ではないけれど……。
    Z 今回のスターダム後楽園ホール大会。世Ⅳ虎選手が姿を現わした途端、会場は「世Ⅳ虎!」コール一色。ほとんどのお客さんは「世Ⅳ虎やめないでくれ!」という思いを抱いて見守っていたと思うんですよね。
    ――事情通Zさんは騒動勃発時から「世Ⅳ虎vs安川惡斗はシュートマッチではない」と見立ててきましたが、多くのプロレスファンもそういう認識なんでしょうね。
    Z 会場に来るような方々は試合映像をちゃんと見ただろうし、至って冷静に捉えていた。あの試合は凄惨試合、シュートマッチではなかったと理解しているんだと思いますね。少なくとも世IV虎選手は一方的な“加害者”というわけではないし、責任を取って引退する必要はまったくないと。
    ――それなのに、このタイミングで世Ⅳ虎選手が引退を決意したのはどういう背景があったんでしょうか。
    Z 引退発表されたときの世Ⅳ虎選手のコメントは「スターダムで試合をしたくないけど、スターダムでしか試合をしたくないので引退します」というものでしたが、そこは心からの思いでしょう。ヤンキーだった世Ⅳ虎選手はスターダムGMの風香さんの手で発掘され、更生し、プロレスの素晴らしさを知った。スターダム及び風香選手に世Ⅳ虎選手が恩義を感じてるのは間違いないので、スターダム以外で試合をする気はない。でも、スターダムで試合をする気もないわけですよね。この続きと、高岩竜一、小橋建太、ウォーリー山口、「週刊プロレス」回顧録、川尻達也激勝の記事が読めるお得な「詰め合わせ」セットはコチラ 
  • 森嶋猛引退騒動を読む■「プロレス 点と線」

    2015-06-01 00:00  
    55pt
    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を繋げ、立体的にしていくコーナー「プロレス 点と線」。今回は森嶋猛引退騒動について迫ります!迫ります!――最近は一段落しましたが、NOAHの森嶋猛引退騒動は凄いことになってましたねぇ。
    Z いやあ、森嶋選手のFacebookから目が離せませんでしたね(笑)。結局9月19日のNOAH大阪大会で引退試合をやることになりましたけど。
    ――ちょっと待ってください。まだ5月ですよ? 梅雨入りすらしていないんですよ?(笑)。
    Z ハハハハハハ! 9月までに、もう一波乱起きてもおかしくないですよね(笑)。
    ――結局この引退騒動はなんだったんですかね?
    Z ここ数年のNOAHは著しい興行不振に見舞われる中、鈴木みのる率いる鈴木軍との対抗戦が行なわれたりして、新日本プロレスとの結びつきが強くなってるじゃないですか。
    ――NOAHは新日本の“傘下”になったのなんだのと言われてますよね。
    Z 私がチラッと聞いた話では、その鈴木軍には、丸藤正道、杉浦貴、森嶋の三本柱で対抗するという流れだったんそうなんですよ。でも、丸藤選手はジュニアですし、杉浦選手もヘビーと言っても小柄なほうですから。森嶋選手みたいなスーパーヘビーが“最後の砦”としてどんと構えていれば盛り上がるじゃないですか。
    ――森嶋選手がいないとNOAHの層は薄くなっちゃいますよね。
    Z ただ、NOAHとしても鈴木軍とのハードな抗争をする中で「糖尿病の森嶋を使えるのか?」という不安はあったと思うんですね。「ここは一旦外したほうがいいんじゃないか」という行き違いが今回の騒動につながったようなんです。会社の中でうまくコミュケーションが取れていなかったことで、森嶋本人は団体の中心から外されたと勘違いしてしまったという。この続きと、高岩竜一物語、小橋建太、ウォーリー山口、世4虎引退騒動、「週刊プロレス」回顧録、川尻達也激勝の記事が読めるお得な「詰め合わせ」セットはコチラ 
  • 高橋奈苗退団から見えてくる世IV虎の今後■「プロレス 点と線」

    2015-05-27 09:27  
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    プロレス事情通Zが業界のあらゆる情報を線に繋げて立体的に見せるこのコーナー「プロレス 点と線」。今回はスターダムから電撃退団が発表された「高橋奈苗」について! その裏側には世IV虎vs安川惡斗戦があった……!?

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    非会員でも購入できる大好評インタビュー詰め合わせセット! par15は大好評インタビュー8本、8万字オーバーで540円!!  試し読みも可能です! http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar781624①レイザーラモンRGが芸人として、プロレス者として激語り!「ラッスンゴレライから考えるスターダム不穏試合」②レスリング五輪銀メダリスト太田章が話題の映画を語る「レスラーたちが苦闘したフォックスキャッチャーの時代」――あるいはダンヘンやランディ・クートゥアたちの物語③「1976年のアントニオ猪木」著者・柳澤健のレスリング講座「アマチュア・レスリング まだらのルーツ」④衝撃秘話! ジャイアント馬場・全日本プロレスがよみがえった瞬間――あの日、キャピトル東急で更級四郎×ターザン山本 「馬場さんに全日本プロレスの再生計画の小冊子を渡したんです。1ページ目には◯◯が△△に■■することって書いてあって」⑤あの熱狂はなんだったのか? PRIDEとともに生きた時代雀鬼・桜井章一×笹原圭一「ヒクソンはね、自分が息子を殺してしまったんじゃないかという罪の意識に囚われてしまったんです」⑥小佐野景浩の好評連載「プロレス歴史発見」三沢光晴物語ー四天王プロレスの光と影「いまになってあのプロレスはいけませんと言うのは酷でしょ。ありがとう!でしょう、彼らにかける言葉は」⑦網膜剥離からの再起戦!川尻達也ロングインタビュー⑧小原道由のクレイジートーク「海外遠征とは何か?」「ドイツ遠征のとき試合前に会場に呼ばれたんです。どうも腕試しをしたいレスラーの相手をしてくれってことで……」

    http://ch.nicovideo.jp/dropkick/blomaga/ar781624

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    ――以前のこのコーナーでも触れましたが、消滅に終わりそうな諏訪魔戦について藤田和之が各媒体でコメントしています。
    Z 要約すると「やるなら第3のリング、立会人は猪木さん」と言っていますね。
    ――猪木さんが立会人の時点で第3のリングではないと思うんですけど……(笑)。
    Z 藤田選手の発言からも、諏訪魔戦は猪木さんがストップをかけていたことが明らかになりましたし、猪木さんの存在を無視してやることできないということですよね。
    ――これで藤田側からアクションを起こすことは考えられますか? 
    Z いやあ、難しいですよねぇ。今回の『週プロ』の表紙が諏訪魔戦を煽る藤田選手だったじゃないですか。発売日翌日は全日本の後楽園ホールで諏訪魔選手の試合は休憩前。私は「これは何か起きるんじゃないか……?」と思ったんです。メインの曙vs潮崎豪の三冠戦を邪魔せずに盛り上げるという点では絶好の位置ですよね。
    ――でも……。
    Z 何も起きない。なんだったんだ、『週プロ』の表紙は(笑)。
    ――まあ、『週プロ』の佐藤編集長はバラエティ番組なんかで「爪痕を残さなきゃっ!」って浮足立つグラビアアイドル的なところがありますから(笑)。不穏試合でもなんでもなかったスターダムの試合を扇情的に煽った件もそうですけど。
    Z 『週プロ』としても藤田を表紙にするってことは、諏訪魔戦に何かしら希望があると思っていたんでしょうけど。昨日の後楽園で何もないってことは、道のりは厳しいんだろうなって。藤田と諏訪魔のあいだに誰かが入って個人ベースで調整していくしかないんじゃないですかね。
    ――でも、結局は団体の意向は関わってくるんじゃないですか?
    Z そこは両団体の景気具合なんじゃないですかね。
    ――ボクはですね、IGF側は大晦日に実現できればいいくらい気長に考えてると思うんですよね。
    Z ちょっと待ってください。まだ5月ですよ? 梅雨入りすらしていないんですよ?(笑)。
    ――なんでかというと、IGFはいまのところ放送環境がないんですよね。ニコ生やCSで中継をやっていない。大晦日は例年地上波の深夜枠を買ってるから、スポンサー向けにもアピールできる場じゃないとやりたがらないんじゃないかな、と。
    Z なるほど、ノーテレビ興行ではやりたくないと。全日本の場合は至急テコ入れが求められてるんですけどね。今回三冠戦があった後楽園ホールは主催者発表で900人ですよ?
    ――三冠戦で後楽園ホールが満員にならないのはキツイですよね。
    Z いまの全日本の試合は文句なしに面白いんですけど……。バラエティに富んでいて迫力もある。いまのプロレス界ではトップクラスの満足度がありますよ。
    ――それでどうして客足が伸びないんですかね。
    Z うーん、営業が弱いんですかねぇ。たとえばドラゴンゲートはスタッフ営業以外に選手営業が強いですよね。
    ――新日本プロレスって選手営業はやってないですよね。
    Z 知り合いにチケットを頼まれることはあるんでしょうけど、基本的に一般売りが中心ですよね。全日本も新日本と同じ形態。DDTやドラゲーほど選手営業はしてないですね。諏訪魔や横綱(曙)なんかは後援会が強いんでしょうけど。
    ――昔ながらのタニマチ方式。IGFとリアルジャパンもそこがめっぽう強いですよね。
    Z あとIGFの澤田敦士は相当チケットを売るという話ですけどね。
    ――だから会場でも人気があるように見える(笑)。
    Z そうそう、澤田選手の知り合いが来てるから声援が多いんですよ。
    ――でもまあIGFは2〜3ヵ月に一興行だから、一点集中できるところはあるんでしょうけど。
    Z 全日本だと月1で後楽園ホール、地方巡業もあるじゃないですか。そうなると選手営業以外も重要になってきます。今回みたいに三冠戦をやっても寂しい客入りだと、諏訪魔が藤田戦に動いた気持ちは凄くわかりますよね。
    ――藤田vs諏訪魔の行方はしばらく見守りましょう。それで今日はスターダムの高橋奈苗退団の件について聞きたいんですけど。
    Z 高橋奈苗選手は表面上は円満退団ということですけど。退団会見の数日後にスターダムの後楽園ホール大会があったんですが、そこで奈苗選手がリング上から挨拶もしないというのは……。
    ――複雑な事情があるということですか。
    Z 若い選手ならともかく、団体の立ち上げから関わり、多くのスターダムの選手たちを育ててきた奈苗選手がリング上からファンに向かって挨拶もしない。これは退団会見をやることが限界だったということですよね。このインタビューの続きと、金村キンタロー、平田淳嗣、川田利明、倉持隆夫、矢野啓太など、8万字オーバーの記事9本が読める「詰め合わせセット」はコチラです