もく‐ひょう【目標】
1 そこに行き着くように、またそこから外れないように目印とするもの。「島を―にして東へ進む」
2 射撃・攻撃などの対象。まと。「砲撃の―になる」
3 行動を進めるにあたって、実現・達成をめざす水準。「―を達成する」「月産五千台を―とする」「―額」「デジタル大辞泉」より引用
「目標」とは、目的地までの目印で、あくまでも、通過点。それ自体がゴールではありません。目的地にたどり着くための手段のうちのひとつ、とも言えます。たとえば、東京駅に行くという目的があって、そのために○時の電車に乗ることを目標にしたとします。でも、その時間に間に合いませんでした。そんなとき、もっと早く家を出ていれば、なんで朝起きられないんだろう、私っていつもこう......。こんなふうに、目標を達成できなかったことで自分を責めたりしがち......ではないですか? でも、目的は東京駅に行くことですから、山手線に乗れなければ、タクシーに乗ってもいいわけです。目標は、あくまでも通過点であり、手段。いつでも変更可能なものです。
たとえば「マイナス5キロ!」を目標にした場合をかんがえてみます。その目標は、なにを得るためのもの、どんな目的地に行き着くためのものなのでしょう? モテるようになって、理想の彼氏を手に入れて、 結婚して幸せな家庭をつくる? きっとこれは目的ではなくて目標です。
目標1:モテる→ 目標2:理想の彼氏→ 目標3:結婚→ 目標4:幸せな家庭
では、幸せな家庭を得ると、なにがあるのでしょう? そこでどんな体験をしたいのでしょう?
「安心」かもしれないし「幸福感」かもしれません。「温かさ」や「つながり」「信頼」かもしれませんね。では、これらを体験することを目的としたとき「マイナス5キロ!」から始まる目標は、そこに自分を導くための最善の手段でしょうか? もしかしたら、食べたい物を我慢したり、好きでもない運動をしなくても「安心」や「幸福感」「温かさ」などの目的地にいけるかもしれません。
目標を立てる前に、まず、自分の目的はなんだろうか? どんな経験をしてみたいのだろうか? と自分に問いかけてみる。そうしてから、そこに行き着くための目印、手段として立てた目標であれば、楽しみながら達成していけるかもしれません。
今日の1枚:
目的は「心地よくあること」でしょうか? あるときは膝に乗りたがり、あるときは、ベッドを陣取り......。猫はとにかく自分が欲しい物を知っている、気がします。
>>明日の後編に続く