「断捨離」という言葉が定着してもうずいぶんになる気がします。「不要なものを断ち、不要なものを捨て、ものの執着から離れる」のは、日々できるマインドフルネスの実践です。
自分が本当に必要だと思って買ったものと、広告にあおられて「必要な気」になって買ったものがあるのではないでしょうか。何かを得ようとするとき、動物の本能としてアドレナリンが放出されて、その勢いで買ってしまうということが起きるそうです。ものを買う前に、ひとつ深呼吸。
そうして、それを買って所有することで何が満たされるのかを考えてみます。日々の便利さや、効率でしょうか? あるいは美しいものを見たいというニーズ? すでに持っているものを手放すときにも、その目線で見てみると迷いがなくなります。もう必要がないけれど高かったし、いつか使うかも? そういうものは、今この時点で自分の何かを満たしているでしょうか?
そんな目線で自分の持っているものを見ていくと、自分がずいぶん豊かなことに気づくでしょう。自分には何かが足りない、そんな思いが本当には欲しくないものをつい買ってしまうことを招きます。でも、実際には自分を満たしてくれるものを、こんなにも持っていて、手に余るほどなわけです。それに気づくと、不要な買いものはしなくなります。そして、自分の人生を豊かにするために、あるといいものに気づくことができます。
たとえば、日々の生活でなんとなく目についていたシンクの汚れ。目にするたびに、わずかにでもいやだなあという気持ちがあったのだとしたら(まずその気持ちに気づくことが大切です)、美しさというニーズを満たすために、いつでもささっと掃除ができるような道具をそろえてもいいかもしれません。
6月はちょうど1年の真ん中です。マインドフルに自分の持ちものを見直して、家中を掃除してみると、湿度の多いこの時期もすっきり過ごせると思います。
今日の1枚:
自分が美しいとか豊かであるとか、幸福であるとか、それは誰かの評価や何を持っているか、何をしているかによって決まるのではなく、いかに自分がそうであるか、に気づけるかどうかつきると思います。
>>明日の後編に続く
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