あえて竹細工の風鈴を楽しむ
リーン、リーンと店内に響く風鈴の音。
「南部鉄の音色は、ガラス製と比べると全く違う。一度聞いたら忘れない、澄んだ音色なんです」と説明してくださったのは、THE COVER NIPPON運営するメイド・インジャパン・プロジェクトのエグゼクティブディレクター松坂香里さん。お店に並ぶ商品の買い付けを手掛け、松坂さんの言葉からは選び抜いたものたちへの愛情が端々に感じられます。
風鈴と言えば、ガラス製のカラフルな絵付けの風鈴が多いなか、南部鉄の鈴を竹細工と合わせた風鈴は見た目も落ち着いていて爽やかでスタイリッシュなのに、どこか懐かしさもあります。
風鈴をつるす場所に困るなら、置くタイプの置風鈴も。玄関先やリビングの棚において、空間を涼しげに演出。
「夏が過ぎたら風鈴をはずして、竹細工のオブジェとして飾ることもできますよ」と松坂さん。和室にはもちろん、北欧風やナチュラルな雰囲気のお部屋にあいそう。季節のアイテムと組み合わせて、竹そのものの繊細さを楽しむのも一興ですね。
トロピカルでハッピーになるグラス
店内でひときわ目をひく、カラフルな琉球グラス。マリンブルー、イエロー、オレンジのグラスを見ていると、沖縄の明るい海や波音が聞こえてくるようです。琉球グラスは沖縄のお土産として人気ですが、こちらで扱う商品はちょっとしたこだわりがあるそうです。
「お土産で売っている琉球グラスは、自分で使ったり、お客さまに飲み物を出すにはやや大きすぎ。そこで、手にしっくり収まる小さめのサイズをリクエストしている」そうです。よく使うものだからこそ、心地良さが大切なのですね。大きさや色合いが少しづつ違うのも、手作りならでは。自分に合うグラスを見つけたら、夏を楽しく過ごせそうです。
毎日のティータイムを大切にする
日本人にとってお茶は特別なもの。そんなティータイムの質を高めるのが、南部鉄器の鉄瓶。鉄独特のずっしりとした感触、ふたが触れる時の高音、重いふたからもれる蒸気の音。使うだけで、体の奥にある感覚が目覚めるようです。
こちらではなんと江戸時代の鉄瓶も。「戦時中、鉄瓶の材料となる鉄が不足し、生産できない時期がありました。だから残っているのは、とても貴重なもの」という骨董の鉄瓶。時を経て、渋みが出てきた鉄瓶をながめながらティータイムを過ごすのも素敵ですね。
もちろん手頃に使える日本人の手になじむ急須もいろいろ。持ってみるだけでそのしっくり感と考え抜かれたシンプルで実用的なデザインに驚きます。
お茶を楽しむアイテムとして、10種類の日本茶がパッケージされた「茶ひと揃え10種」があります。煎茶、ほうじ茶など、人気の日本茶が一つづつ包まれお値段も手頃。見た目もかわいいので、誰かにプレゼントしたくなります。
日本の素晴らしいモノづくりを、伝え継承したい
丁寧につくられ、長く使える商品だからこそ、もちろん値段が張るものもあります。でも、先に値段を見ることで、自分には関係ないと距離を置いてしまうのはもったいない。「店内の商品は値段が見えないようにして、まず気になるものに触れてもらえるようにしています。良いものは手にとったときの感触が違う。それを知って欲しいんです」と松坂さん。
「季節に合わせて、インテリアや食器を変えるように、日本人は変えることが好き。変化を楽しむ文化を持っているんです」店内の商品も、季節によってどんどん変わるそうなのでいつ訪れても新しい発見がありそうです。
店舗に足を運ばなくても、新しい価値が集うオンラインモールのmachi-yaで商品を購入することも可能です。
先人の知恵が詰まった日本の逸品を知り、毎日の生活に取り入れ、良いものを長く愛していく......。これからの暮らしがもっと快適になりそうです。
>> THE COVER NIPPON (machi-ya)
住所:〒107-0052 東京都港区赤坂9-7-3 東京ミッドタウン ガレリア3F E-0305
TEL:03-5413-0658 FAX:03-5413-0659
営業時間:11:00 ~ 21:00
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