フードデザイナーのGenさん、ベジタリアンシェフのKeiさん、野菜ソムリエのJunさんの3人が「hoxai kitchen」という名で制作している「VEGESUSHI (ベジ寿司)」=野菜寿司は、食文化と国境を越える「アートなお寿司」として、ヨーロッパや日本で注目されはじめています。その華やかさはもちろんのこと、ベジタリアンの人でも食べられる素材で作られていることや、日本伝統の玄米や古代米が使用されていることも魅力のひとつ。
そんな「hoxai kitchen」 のパリでのイベントの動画では、ビーガンや生魚が苦手なヨーロッパの人々に喜ばれている様子がうかがえます。
VEGESUSHI by hoxai kitchen in Paris
誰でも簡単につくれるレシピVEGESUSHI by hoxai kitchen - Sushi Art Lab Kyoto,Berlin,Paris
実際に食べた人の口コミには、「実にオトナ味でよかった」「食べると予想外の美味しさ!! 」といった意見も。そこで是非食べてみたくなりますが、この本には四季折々のVEGESUSHIレシピが載っているので、自分で作って味わうこともできるのです。
そこで著者のお1人であるベジタリアンシェフKeiさんに、自分で作る時のコツなどを併せてコメントいただきました。
「パーティーの雰囲気に合う華やかな食事。ケーキのように見えるけれども、実は野菜だけを使ったお寿司。私たちはこれを"VEGESUSHI"として誰でも簡単に作れるように提案しました。美味しいご飯に、お魚と合わせるものよりも少し強めに寿司酢を効かせれば、生・茹・焼・揚など、それぞれの野菜に合わせた調理法を使って簡単に美味しく作ることができます。」
VEGESUSHI by hoxai kitchen - Sushi Art Lab Kyoto,Berlin,Paris
「VEGESUSHIを綺麗に作るコツとしては、同じ大きさに切った野菜を綺麗に並べるというのが基本ですが、素材の形や色の面白さを生かして絵を描くように野菜を並べたりすることもおすすめしています。基本的にはどんな野菜でもVEGESUSHIに合わせることができます。やはり野菜は旬の物を食すのが一番美味しいので、私たちのレシピを参考にして旬野菜のVEGESUSHIを作ってみてください! 」
アートブックとも、レシピ本とも言えるし、さらにヨーロッパでの日常の話から、菜食文化の話、そして「お米はもともと漢方薬の生薬であった」などといった興味深い話題まであり、読みごたえも充分な『VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司』。
自分用にはもちろんのこと、ヘルスコンシャスな友人にプレゼントしても喜ばれそうな一冊です。
[『VEGESUSHI パリが恋した、野菜を使ったケーキのようなお寿司』]