「春眠暁を覚えず」といいますが、なぜ春になるとこんなに眠いのでしょうか。それにはちゃんと理由があるようです。
春、眠いのは新陳代謝が活発になるから!
じつは、春になると新陳代謝が活発になるそう。血液がカラダのすみずみまで行き渡り、皮膚や髪を新しく作り替えたり、食欲が増進し血液が胃腸に集まり消化吸収活動をするため、結果として脳に血液が行かず、エネルギー不足になり眠くなってしまうのです。
眠くて仕方ないときは、カフェインや栄養ドリンクで無理矢理シャッキリさせるのではなく、ビタミンB1を多く含む食品を意識して食べるよう心がけるようにしましょう。
ビタミンB1を摂って眠気をスッキリ!
<ビタミンB1が含まれる7つの食べ物>
玄米/ぬか/蕎麦/ナッツ/豆類/豚肉/ウナギ
ビタミンB1は、玄米、ぬか、蕎麦、ナッツ、豆類などに多く含まれています。とくに、精製していない食品(全粒粉や黒砂糖など)を意識して取ることをおすすめします。動物性食材では豚肉やウナギに多く含まれますが、良質のものを選ぶよう意識するのがポイント。
ビタミンB1は、糖質を効率よくブドウ糖に分解し、エネルギーに変える課程で不可欠な栄養素。特に、脳のエネルギー源はブドウ糖だけなので、ビタミンB1が不足すると、すぐに眠くなってしまう......というワケ。しかも、ビタミンB1は水溶性。カラダに蓄積されないので、コンスタントに摂取することが大事です。
他にも、春に眠くなる理由がいくつか考えられます。
まず、活動量が増えること。太陽が出ている時間が長くなり、活動時間が増えることで、疲労や睡眠不足につながります。さらに、「三寒四温」といって、この季節は気温のアップダウンが激しく、それにカラダが順応しようと、より多くのエネルギーを消耗します。
進学や就職、転勤などで変化の多い季節。年度の変わり目で仕事が忙しい人も多いでしょう。こうした生活のリズムの変化やストレスで、寝付きが悪くなったり熟睡できなかったりすることも関係しているそう。
春は、意識的にビタミンB1を摂るようにして、眠気に負けなよう心がけたいですね!
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