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生理は毎月来なくていい。産婦人科医・宋美玄先生が教える病気を防ぐ方法
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生理は毎月来なくていい。産婦人科医・宋美玄先生が教える病気を防ぐ方法

2019-01-29 20:30
    撮影/俵 和彦

    女性の心身に大きな影響を与えるホルモン周期。ライフステージの変化が激しい30代以降を快適に過ごすためには、ホルモンや生理を自らコントロールしていくことも必要になってきます。

    メディアでも活躍中の産婦人科医・宋美玄(そん・みひょん)先生に、いま女性特有の病気が増えている理由や、産婦人科の女性医師たちが当たり前に行っているというホルモンマネジメントについてうかがいました。

    昔は50回、今は450回。現代女性の生理回数が多すぎる

    撮影/俵 和彦

    姉妹サイトのcafeglobeが主催したカンファレンス「MASHING UP」で、トークセッション「大人の保健室:人生と女のホルモン」に登壇された宋先生。関西弁を交えた明るくパワフルな語り口で、現代女性が直面する大きな変化について語ってくれました。

    厚生労働省の調査によると、日本女性の平均初産年齢は、2011年に30歳を超えたそう。その結果、生涯で迎える生理の回数が増加し、女性の体に大きな負担をかけているといいます。

    「20代で初産をし、出産回数も多かった昔の女性の生理回数とくらべると、昔は50回、いまは450回くらいの開きがあります。出産の減少による毎月の排卵により、子宮内膜症や子宮体がんなど、女性特有の病気が急増しているんです」(宋先生)

    生理はあるのが健康の証だと思っていましたが、「人類一万年の歴史でこんなに生理があったことはない」と宋先生。女性のライフスタイルが変化した今、生理についても考えを改めるべきタイミングに来ているようです。

    逆流した月経血が病気の原因に

    月経血とともに腹膜や卵巣に子宮内膜がうつることで起きる、子宮内膜症。 image via shutterstock

    そもそも生理とは何なのかを考えてみてほしいと宋先生。女性の体は月に一度、ホルモンの働きで子宮内膜を厚くして、妊娠の準備をします。妊娠が成立しない場合、子宮内膜が剥がれ落ち、月経血として排出されます。

    「意外かもしれませんが、月経血はすべて排出されるわけではありません。9割の女性は、卵管を通って卵巣のほうに月経血が逆流しています。それが多くの病気の原因になっているんです」(宋先生)

    逆流した月経血は、卵管の癒着や炎症の原因となります。さらに宋先生いわく、もともとは子宮の内側だけにあるはずの子宮内膜が、月経血とともに腹膜や卵巣に“お引っ越し”をしてしまい、“第二の人生”を歩み出してしまうのが問題。

    image via shutterstock

    “お引っ越し”した先でも女性ホルモンの影響を受け、毎月出血を繰り返してしまうんです。これが子宮内膜症で、卵巣にできたものはチョコレート嚢胞と呼ばれます。これらは、昔のように出産回数が多かったころにはなかった病気です」(宋先生)

    宋美玄先生に聞く30代からのホルモンマネジメント。後編では実際に産婦人科の女性医師が行っているという、ピルやミレーナを使った生理のコントロール方法や更年期対策について教えていただきます。

    宋美玄(そん・みひょん)先生

    兵庫県神戸市生まれ。2001年大阪大学医学部医学科卒業、産婦人科専門医、医学博士。現在は東京都千代田区にある「丸の内の森レディースクリニック」院長。産婦人科の臨床医を務める傍ら、テレビや雑誌、講演などで、セックス、女性の性や妊娠・出産などについての啓発活動を行っている。著書に『女医が教える本当に気持ちのいいセックス』(ブックマン社)など多数。

    MASHING UP

    撮影/俵 和彦、取材・文/田邉愛理、構成/寺田佳織(マイロハス編集部)、image via shutterstock

    RSSブログ情報:https://www.mylohas.net/2019/01/181494mashingup_song_mihyon01.html
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