街を歩くと、春の訪れを感じることが増えました。でも、最低気温と最高気温の差が大きいため、薄着をして風邪をひいてしまうことも......。そんなときに役立つ、「せき」へのナチュラルな対処法をご紹介します。
「せき」には2種類あり、それによって対処法が変わってきます。ひとつはタンの絡むせきで、もうひとつはタンの絡まないコンコンという「乾いたせき」です。
タンの絡むせきへの対処法タンがのどに絡むせきの場合、気道からタンを除去してあげる必要があります。こんな方法があるそうです。
フェンネル、アイビー(ヘデラ・へリックス)、ニガハッカなどの植物には、分泌物を液状にし、タンを取り去ってくれるといわれています。
これらの葉を約10g摘み、10分間熱湯につけてからお茶を飲むだけ。咳止めシロップのかわりになります。「Santé magazine」より引用
このほかにもアイビーエキスをベースにしたシロップやトローチが有効です。
乾いたせきを鎮める方法乾いたせきは、のどの炎症を伴うことがあり、誰もが知っているハーブ「タイム」が効果的なのだそう。
タイムには、のどの炎症をやわらげると同時に、咳をしずめる働きがあります。また、ウィルス感染と戦う防腐性をもそなえています。
小さじ半分のタイムを10ー15分熱めのお湯に入れ、これを1日に4~5回飲みます。「Santé magazine」より引用
タイムは、日本のハーブティー専門店で手に入れることができます。また、タイムティーにはクセがあり、飲みにくいと思う人もいることでしょう。苦手な人は、小さじ1杯のハチミツを入れると飲みやすくなります。
夜、せきで眠れないときは寝ている間せきが止まらないのはつらいもの。頻繁に目を覚ましてしまうために寝不足になり、体調もなかなか回復しません。そんなときは、蜂蜜でケアできるのだそう。
ハチミツには、のどの粘膜を癒し、炎症を落ちつかせるはたらきがあります。また、風邪のウィルスとたたかうための防腐性があり、回復を助けてくれます。とくに、タイム、ラベンダー、ユーカリプタス由来のハチミツを選ぶと、鎮静効果を発揮してくれます。
寝る前に小さじ1−2杯のハチミツをなめます。注意点として、ハチミツは歯のエナメル質を刺激してしまうため、なめたら30分後には歯を磨くようにします。また、乳児には1歳以下の乳児への使用は避けます。「Santé magazine」より引用
せきどめのシロップを飲むと眠気やだるさ出るという人は、こんなナチュラルな対処法でケアしてみるのも良いですね。
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