こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
これまで3000人以上の恋愛・結婚にまつわる相談を解決してきました。その中で、よく寄せられる悩みを例にあげ、「なぜか普通の幸せが手に入らないの......」と悩む女性たちに向け、その対処法を紹介していきます。
今回は、何年も恋愛をしていないというご相談のなかでも、「高すぎる理想」が原因となってしまっているケースについて、お伝えしてきたいと思います。
●高すぎる理想を持ってしまう原因理想が高すぎるために恋愛ができないとは、「もっとこんな素敵な人がいい」「今周囲にいる人じゃ足りない!」というように、自分自身のこだわりによって、それに当てはまる男性が見つからない状態のことです。
さらには、その理想が「妄想」に近くなってしまって、もはや現実にはそんな男性は存在しないですよね、というケースもあります。
なぜ、求める理想が高くなってしまうかというと、それは、「過去の失敗、心の傷」が癒えていないために、「本当はもっと○○がよかった」「次は私を絶対に傷つけない王子様のような人......」というように、要求が次第にエスカレートしてしまうからなんですね。
●過去を整理することから始める私たちは生きているなかで、さまざまな人間関係を経験し、そこでは痛みや苦しみ、悲しみなどのネガティブな体験をすることもあります。
「人生で一度も傷ついたことがない」という人はいません。
この感情の整理ができていない人ほど、「過去に○○だったから、次は××な人がいい!」というように、心の傷を回避する方法を決めつけてしまうために、結果的に現実で幸せを遠ざけてしまいます。
そして、ネガティブな体験をしてもその後に幸せになれる人と、なれない人の差というのは、こうした体験をした後の「思考グセ」によって変わってきます。
●大切なことは「理解し、許容すること」それでは、どうしたら極端になることなく、かつ、過去の苦しみも癒すことができるのでしょうか?
そのためには、相手や自分を0か100かの思考だけではなく、過去の経験を客観的に捉えて、ニュートラルに理解しなおすことです。
たとえば、過去のお付き合いで100%受けいれてもらえなかったとしても、「果たして自分自身も、いつでも自分のことを受け容れることができるだろうか?」「自分も、彼の要求をすべて受けいれられるだろうか?」というようにです。
人は必ず限界があり、できることとできないことがあります。
たとえば、どんなに愛情があったとしても、疲れているときは相手のわがままを聞けないときもあります。相手が依存的になりすぎているときは重く感じる時もあり、別のことでイライラしているときは、笑顔でいられないこともあります。
このように、自分から進んで相手と自分をニュートラルに理解し、許容していくことで、高すぎる理想も整理していくことができます。
この整理が進んでいくと、今まで見えてこなかった他人の素晴らしさを感じられるようになりますから、素敵な恋のチャンスが訪れやすくなります。
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