みなさん、こんにちは。アストロ・コミュニケーターの景山えりかです。
毎年ゴールデンウィークが終わりに近づいてくると、ワクワクしてきます。なぜなら、星降る夜を体験するチャンスがめぐってくるから。そう、この時季恒例「みずがめ座η(イータ、またはエータ)流星群」の到来です!
みずがめ座η流星群は、毎年5月5日~6日頃が活動のピーク。三大流星群ほどではないものの、そこそこまとまった数の流星が見られることで知られています。昨年は、想像を超える活発な出現となったので、連休の最後にロマンチックな思い出をつくった人も多かったかもしれませんね。
5月6日から7日の明け方までが一番の見頃!さて今年は、5月6日から7日にかけてが見頃と予想されています。月は夜中に沈むので、7日未明から明け方までが月明かりの影響もなく、流星をキャッチする絶好のチャンスです!
流星は、みずがめ座がいる東方向を中心に、空のあちこちに現れます。流星キャッチの可能性を広げるには、空全体を見渡すようにするのがポイントです。
ところで、みずがめ座η流星群の「モト」って、何だと思いますか? 実は、あの有名なハレー彗星なんです!
彗星は、太陽に接近する際に、軌道上に「チリの帯」を作ります。そのチリの帯の中を地球が通るとき、チリ粒子の群れが地球の大気に飛び込んでくることで流星群が出現します。
つまり、みずがめ座η流星群を見ることは、ハレー彗星の名残を目にするということ。
次回、ハレー彗星が回帰するのは2061年と考えられています。だいぶ先の話ですよね。でも私たちは、みずがめ座η流星群を見ることで、遠い昔に彗星からこぼれ落ちた輝きを目にすることができます。だからこの連休最終日は、ちょっぴり夜更かしをするつもりです。ゴールデンウィークに旅の予定がなかった私でも、夜空を見上げれば、時空を超えた宇宙の旅人になれるのですから。
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