頭痛持ちでもないのに、雨が降るとなぜか頭が痛くなる。そんな雨降り頭痛の人にとって梅雨はつらいシーズンです。かくいう私もそのひとり。やる気が起きず、何をしても気分が沈んでしまいがち。困ったものです。
雨降り頭痛は湿邪のせい実はこの状態、東洋医学でいう「湿邪」と呼ばれるもの。梅雨は気圧や湿度の変化で体内に余分な水分がたまりやすくなり、頭痛という不調となってあらわれます。このほかの不調としては、消化不良、手足の冷え、だるさ、むくみなどが挙げられます。思い当たる人もいるのでは?
その原因は、「脾」にあるのだとか。東洋医学では身体を働きによって5つにわける「五臓」という考え方があり、食べもの、水分の消化吸収にかかわる消化器系の部分を「脾」と言います。
心 覚醒、睡眠リズムの調節、血液の循環、汗の分泌、体温の調節などの働きがある。
腎 成長・発育・生殖能をつかさどる、水分代謝の調節、呼吸能の維持などの働きがある。
脾 食物・水分の消化・吸収・運搬、血液を滑らかにする、筋肉の形成・維持などの働きがある。
肺 全身の気の流れの統括、皮膚の機能の制御などの働きがある。
肝 精神活動の安定化、栄養素の代謝と解毒、血液の貯蔵と全身への栄養補給などの働きがある。
(「ラクリエ」より引用)
とくに脾は湿気に弱い性質があるため、梅雨の時期になると不調が起こりやすくなります。
水はけのよいカラダにする食材そんな「湿邪」を防ぐために提案したいのが、水はけをよくする食材をとること。数あるなかから3つの食材をピックアップしてみました。
1.ショウガ
胃腸の働きをよくして水分代謝をうながしてくれます。身体を温めて汗を出しやすくする働きも。
2.トマト
体内の水分を出しやすくします。冷え性の人はトマトソースなど温めてとるか、冷蔵庫から出しておいたものを食べるのがおすすめです。
3.米
かむほどに甘みを感じるごはんは、脾の働きを活発にしてくれます。
毎食の主食はパンでなくごはんを選ぶ、ジンジャーティーを飲む、ランチパスタはトマトソースを選ぶ......。これなら無理なくラクにできるのでは? 3つの食材をちょこっと意識しながら、今年もこの1か月を乗り切りたいと思います。
[ラクリエ]
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