• このエントリーをはてなブックマークに追加
勇気や元気をもらえるはず。子どもたちの「生きるちから」
閉じる
閉じる

新しい記事を投稿しました。シェアして読者に伝えましょう

×

勇気や元気をもらえるはず。子どもたちの「生きるちから」

2014-06-27 23:00

    テリーサ・ハバード/アレクサンダー・ビルヒラー「エイト」2001年 ビデオ 3分35秒(ループ)

    Courtesy: Tanya Bonakdar Gallery, New York

    現在、森美術館で開催中の「ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界」に注目です。「ゴー・ビトゥイーンズ(媒介者)」とは、英語が不自由な両親の橋渡しとしてさまざまな用務をこなす移民の子どもたちのことを指し、19世紀後半、NYの貧しい移民の暮らしを取材したフォトジャーナリズムの草分けであるジェイコブ・A・リースが呼び出した言葉。

    ウォン・ホイチョン「ああ、スルクレ わが町スルクレ」2007年 ビデオ・インスタレーション 14分

    Courtesy: Eslite Gallery, Taipei

    本展では、26組のアーティストによって切りとられた異なる文化、現実と想像の世界、大人と子どもの間など、さまざまな境界を自由に行き来する子どもたちの姿が表されています。

    子どもたちの表情を通して浮かび上がるのが、文化、政治、家族、そして彼らを取りまくさまざまな社会問題。先入観をもたず現実と空想のあいだを行き来し、遊びや夢をクリエイトする子どもたちの姿に、子どもが持つ創造力や感性の鋭さにハッとさせられます。

    影山光洋「エリザベス・サンダース・ホーム 澤田美喜園長と最初に集められた子供たち」
    1948年 ゼラチン・シルバー・プリント 28×35.6 cm 東京都写真美術館蔵

    全110点の作品の中には、第二次世界大戦中カリフォルニアの日系人収容所の様子を映した宮武東洋の作品や、戦後の日本で混血孤児を養育する施設エリザベス・サンダース・ホームの様子を撮った影山光洋の作品など貴重な歴史資料も多数あます。

    環境に翻弄される存在である子どもたちが、悠ゆうと境界を超える存在でもあること。彼らの潜在能力の高さが問題を突破する鍵になりえるということに、大人たちは勇気をもらえるはずです。

    [ゴー・ビトゥイーンズ展:こどもを通して見る世界]

    会期:2014年5月31日(土)〜8月31日(日)

    10:00-22:00(火曜日のみ17:00まで) 会期中無休

    会場:森美術館(六本木ヒルズ森タワー53階) 

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/06/039043go_betweens.html
    コメントを書く
    コメントをするにはログインして下さい。