こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
プロポーズされて永遠の愛を誓う......という願いは、多くの女性が持っていることでしょう。しかし、「結婚したいと思っていても、男性側がなかなか結婚を考えてくれない」というケースはよく聞く話です。
こうした場合、男性が結婚に踏み出せないだけでなく、じつは女性側でも、無意識に、心のなかで結婚を遠ざけている可能性があるのです。
今回は、そんなショッキングな、私たちが気づかない深層心理のレベルでの「プロポーズされない原因」を読み解いていきましょう。
● 責任を持ちたくない!心理的に重荷を避けている場合男性が無意識にプロポーズを避けてしまう原因として、女性側の「人生の責任の回避」があげられます。
どういうことかというと、結婚とは、自分の人生に責任を持つだけではなく「2人の人生に2人で責任を持つこと」でもあるんですね。
そのため、結婚したいと思っていても、彼といることの楽しさだけを受け入れていて、ストレスになることやトラブルを自分のなかで無いものにしていると、気づかないうちに自分のほうから彼との間に心の距離を作ってしまいます。
結婚したいと思いながらも、人生の責任を避けて、自分を守ろうとしてしまうことで、彼は無意識にそれを感じ、踏み出せなくなってしまうのです。
● 自分の欲求が優先されている場合もうひとつは、「彼の存在より自分のエゴが優先されている」ケースです。
恋愛とは本来、お互いに対等なものです。しかし、じつは、女性のほうが無意識に男性と対等になりたくないために、結婚を遠ざけていることがあるんですね。
例をあげてみましょう。
子供がほしい、結婚式はこんな場所で、こんなお家に住んで......というように自分が叶えたい未来があり、彼が○○をしてくれて......ということにはこだわるけれど、逆に自分がどれくらい彼の願いを叶えられているかには関心がなく、後回しになっている......。
これは露骨なケースですが、女性が自分の願いを叶えることばかりになってしまうと、「2人が対等に幸せになること」を自分のほうから無意識に避ける空気を作りだしてしまうために、結果的に男性も結婚へと踏みだせなくなってしまうのです。
● 結婚とは、2人でひとつの人生をやっていくことこうした心理的な制限を外して幸せになるためには「相手と自分を人生で同じように大切にする、重要視する」、「2人でひとつの人生をやっていく」という意識を持つことが大切です。
そのためには、時に相手の面倒を見ることも必要かもしれませんし、自分の願いだけではなく、相手の願いに一生懸命になることも必要かもしれません。
しかし、こうして、彼のことも、自分のことのように考えられるようになると、じょじょにその意識が根付いていき、心の境界が取り払われ、より近い存在になることができるんですね。
他人と自分を区別し、境界を引いて自分を守るということは、日常生活では必要です。
しかし、結婚するということは、パートナーとその境界を取り払うこと。
最初は怖いかもしれませんが、自分から2人の人生に責任を持ち、相手に近づくことで、幸せな結婚ができるでしょう。
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