年末年始は、人が集まる時期でもあり、ついつい食べ過ぎたり飲み過ぎたりしてしまうもの。でも、もし花粉症があるなら、この時期から気をつけていると、春先がぐっと楽になります。
アーユルヴェーダでは、花粉症は冬のあいだに溜めた毒素が、春になり温かくなって排出されたものと考えます。もともと日本でも、春は解毒の季節。雪解けとともに、新芽が顔をだすように、カラダのなかに溜めていたものが出てゆく季節なのです。ちなみに、この時期に旬をむかえる山菜などの苦いものは、毒素の排出をたすける効果があります。
花粉症の症状を軽くするポイントは、冬の間に毒素を溜めないこと。アーユルヴェーダ的に冬から気をつけておきたいポイントは、まず、食べ過ぎないこと、お腹が空いたら食べること、早寝早起きをし、カラダを冷やさないこと。そして、ネバネバしたものや、チーズ、アイスクリーム、クリームソースなどの乳製品やこっくりとしたもの、チョコレート、生クリーム、カスタードクリームなどの甘いもの、肉や魚などの消化に重いものや脂っこいものをできるだけ避けることです。甘いものが食べたくなったら、生のはちみつをティースプーン1杯くらいを舐めるのがおすすめです。全部を完璧にするのは、最初は難しいかもしれません。でも、できることから少しずつ取りいれてみると、冬から春先にかけて、軽やかに、快適に過ごすことができると思います。
今日食べたもの: 酒粕のチーズケーキ前回「内と外からとる『酒粕』で、しっとりもちもち素肌」で、酒粕のことをご紹介しましたが、酒粕は、同じく発酵食品であるチーズのような風味があります。一般的な豆腐を使ったチーズケーキに酒粕をくわえると、すこし大人っぽくてコクのある味わいになります。
つくり方も、混ぜて焼くだけと、とても簡単です。木綿豆腐と酒粕、菜種油、メープルシロップ、レモン汁、白味噌少々、葛粉(または片栗粉)をブレンダーで混ぜたものを、生地を敷いた型に流して焼くだけ。生地の代わりにナッツ類を砕いたものやスライスアーモンドを敷き詰めるのも、簡単で香ばしくておいしいです。今回は、うっかり焦がしてしまったクッキーがあったので、それを砕いて菜種油と混ぜて型に敷き詰めました。
焼き上がったら冷蔵庫で冷やし、キャラメリゼしたりんごを添えてどうぞ。