今回、ラリックから日本に初上陸したのは、ルームキャンドルとディフューザーというホームフレグランス2種。ブランドの美学を体現したようなボトルが、ワンランク上の上質感を視覚からも与えてくれます。
そして、そのボトルに詰められているのは、世界各国の自然の香り。「ボヤージュ デ パルファム」(香りで旅する)という商品名のとおり、異国の情景が浮かぶような美しい香りが、お部屋にいながら私たちをさまざまな国にいざなってくれます。
例えば、人気急上昇の「イチジク」の香りはイタリアのイメージ。南イタリアはイチジクの産地。かぐだけで気持ちが満たされるような、甘く、かつすっきりとした香りです。
柑橘系の香りの中でも上品でファンの多い「ネロリ」は、白い家が立ち並ぶモロッコの都市カサブランカを表現。強さの中に、繊細さがゆらめきます。
「サンダルウッド」はヨガや瞑想にぴったりのゆったりとした雰囲気。南インドの楽園サイドゴアを思わせる香りです。サイケデリックな街を表現した芳香は、ミルキーな甘さがあとを引きます。
また、ルームキャンドルの中にはフランス流に調香された日本の「ユズ」や、ウッディーで大人の香り、ロシアの「レザー」など、ちょっとかいでみたくなるような、好奇心を刺激する香りも並びます。
最高の素材がもたらす最上のリラックス
キャンドルの蝋は、フランスにある世界最古のキャンドルメーカー「シール トゥルードン社」のもの。ルイ14世をはじめとするかずかずの歴史上の人物に愛され、現在もベルサイユ宮殿や多くの教会で使用されています。
原料の100%が厳選された植物素材だからこそ醸せる芳醇でいてナチュラルな香り。そして、これを入れるにふさわしい、余計なものを排除した気高い漆黒のボトルが香りを際立たせます。
また、ディフューザーのボトルにはラリックの代表作にも使われるツバメのモチーフ。白と黒のコントラストが美しい逸品に仕上がっています。光に当てるとうっすらと中身が透けて見えるタイプで、デザイン性を損なうことなく残量もわかるように考えられています。
キャンドルやディフューザーから広がるのは、果実や花から生まれた優しい香り。日常生活を邪魔しない絶妙な香りのバランスは、調香師のこだわりと努力の賜物です。
嗅覚は五感のなかでもっとも原始的で本能的な感覚といわれています。香りで癒されるというのは、私たち人間に与えられた神様からのご褒美なのかもしれません。
キャンドルは全10種類、ディフューザーは全6種類。まさに香りの芸術に仕上がったルームフレグランスは、いつもの毎日をより上質なものに変えてくれそうです。
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