オーガニックの波は園芸にまで及んでいて、会場ではオーガニックやNon GMO、究極のオーガニックと呼ばれるバイオダイナミック農法を看板に掲げたブースが目立ちました。
四季のメリハリのあるロンドンでは花が中心だったのに対し、年間を通して日照量の多いカリフォルニアでは家庭菜園をする人が多いせいか、野菜の育苗家をはじめ、農園関連商品のブースが多くみられました。
滝を流れる水の音が心地良いこちらの庭は、バイオダイナミックがテーマ。樽に植え込まれたケールやスイスチャドといった野菜が生きいきと育っています。「フローフォーム」と呼ばれるこの滝は、メビウス回転を作り出し、その動きが生みだすリズムの周波数が人間を含む動植物に良い影響を与えてくれるそうです。
アメリカの片田舎の農家を思わせる味わいあるセッティング。
農具が並べられた棚の片隅に、バイオダイナミック農法を提唱した
ルドルフ・シュタイナーの肖像がさりげなく置かれていました。
Love Apple Farmは、サンタクルーズの静かな山中にあるバイオダイナミック農園。人気ミシュランレストランManresaお抱えの農園として知られています。50種類以上のトマトを栽培していて、この日もたくさんのトマトの苗が並んでいました。
味わいのあるトラックとカントリースタイルのディッスプレイが目を引くこちらのブースは、収穫した野菜や果物で保存食を作るためのキットを扱うメーカーMountain Feed and Supply。
ジャムやピクルスに使うガラスジャーからチーズ作りに用いるクロスまで、さまざまな道具が販売されています。ずらりと並べられたガラスジャーや道具たちを眺めているだけで、なんだかワクワクしてきます。
野菜づくりも保存食づくりも、デザインや道具の見せ方一つでこんなにもお洒落に楽しめるものなのですね。
自然と調和した暮らしをお洒落に楽しむカリフォルニアでは家庭菜園に止まらず、趣味で養蜂を行う人や雌鶏を飼って卵を収穫する人、自宅の敷地で栽培したブドウでワインを醸造してしまう人もいます。
自然と調和しながら、ゆとりある生活を追求するカリフォルニアの人々。ライフスタイルに取り入れたくなるアイデアが満載のガーデンショーでした。