最近、ガイドがさらに進化したと聞き、さっそくBunkamura ザ・ミュージアムで開催中の「ウィーン美術史美術 館所蔵 風景画の誕生」展へ行ってきました。
自分のペースでゆったりと鑑賞を楽しむ
「ウィーン美術史美術 館所蔵 風景画の誕生」展は、ウィーン美術史美術館のコレクションのなかから、厳選した70点を展示。
風景画という概念の誕生から、聖書や神話を描いた時代から庶民の生活の光景を捉えたものまで、その変遷を紹介しています。
そして、この展示会で従来のイヤフォンと変わり取り入れられたのが「タブレット」。これまでと何が違うかというと、音声ガイドに加え、同じ内容を文字で追うことができるのです。これまで、音声と自分の解釈するスピードが合わないときがあったので、自分のリズムで情報を入手することができ、よりゆったりと鑑賞できるようになりました。
絵画とリンクする石井ゆかりさん12星座のメッセージ
また、もうひとつ注目なのが、タブレットだけに書き下ろされたエッセイ。なんとマイロハスの占いでもおなじみ、石井ゆかりさんによる12星座のメッセージが、会場内の星座にまつわる絵画とリンクしているのです。
残念ながら美術館のなかには電波状況がよくない場所も多く、今後の普及は未知数だそう。ですが、聴覚に障害を持つ人が同じようにガイドを楽しむことができる、ひとつのバリアフリーの試みにもなっているので、多くの美術館でもこのしくみが導入されることを期待しています。
開催期間:2015年12月7日(月)まで開催中
場所:Bunkamura ザ・ミュージアム
開館時間:10:00-19:00(入館は18:30まで)
毎週金・土曜日は21:00まで(入館は20:30まで)
タブレットガイド利用可能期間:2015年12月7日までの毎週金・土曜日 18:00~20:00
利用料金:520円(税込)
Adriano Castelli / Shutterstock.com