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子どもと一緒のベッドで寝るのはいいの? 悪いの?
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子どもと一緒のベッドで寝るのはいいの? 悪いの?

2015-12-07 23:00
    アメリカで少し前に起きた「ファミリーベッド論争」をご存じですか?

    家族それぞれのかたちと「常識」との対峙

    事の発端は、ある一組のアメリカ人カップル、トムとエリザベスが「ファミリーベッド」を作り、フェイスブックに投稿したことから始まります。ファミリーベッドとは、両親と子どもが一緒のベッドで寝ること(「ベッド・シェアリング」とも言われます)。7人という大家族である二人は、IKEAのベッド2つを自分たちなりに組み立て「城」を創作、とても誇りに思い投稿したのです。

    ファミリーベッドのきっかけは、二人の不眠症から。子どもたちは1歳から11歳までと歳もバラバラで、寝る時間だってまばら、寝つかせることも容易ではありません。学校で嫌なことを経験、精神的に不安になってしまった子どもがいることや、夜泣きをする子もいる。トイレに行きたいと、起こしてくる子どももいました。

    そんなこともあり、両親が皆で一緒の空間で寝ることを提案。腕や足、目のお互い届く距離で、息遣いが聞こえる、居心地の良い睡眠空間をつくりました。そのおかげで皆が十分睡眠をとることができるようになり、こころも元気に。子どもたちの精神が安定したことで、自分ひとりで夜中にトイレに入ったり、水を飲みにいったりするようになったといいます。

    「正しい教育法」ってなに?

    そんな二人のFBには、数々の心ないバッシングが寄せられるようになり、ファミリーベッド論争が始まったのでした。「あくまで別の部屋に寝かせるべきだ」、「9歳とか11歳になってまで、まだ親と一緒に寝かせるの? おかしい」など厳しいものも。一方で「他の文化を見ると、親と一緒に寝ることが多い国だってあるよ」というものもありました。

    専門家の意見として、たとえばノートルダム大学のジェイムズ・マッケナ教授は、ファミリーベッドが子どもたちに良い影響を与え、家族間で上手くいくケースもあり、賛成とも反対ともいえないと答えています。たしかに日本でも親子が川の字になり、一緒に寝ることで得られる大きな安心感があり、思い切り甘やかすことの何が悪いのだろうと考えます。

    子どもだけでなく、親にとっても子どもと一緒に寝ることは気持ちよいもの。しかしファミリーベッド反対派の意見は、子どもを甘やかしすぎることになるのでは? というもの。自立が遅れ、また子ども中心になりすぎてしまい、両親の関係にひびが入るのではないか、というものも挙げられます。

    2013年、アメリカでは13.5%の家庭で、子どもと両親が一緒に寝ているとの調査結果が出ています。それぞれの家庭で決めればいいだけの、シンプルな答えのように思えるのですが、あなたはどう考えますか

    [The Washington Post,babycenter,MNT]

    image via Shutterstock

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/12/050996familybed.html
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