断食の前日は、肉や魚、乳製品や卵など動物性のものは摂らないようにします。揚げ物やこってりしたものも避け、あっさりとした和食を腹八分目まで。夜の食事は、お粥にして次の日からの断食に備えます。次の日から食べられなくなるからと、ピザやケーキや揚げ物などをたっぷり食べると、その急激な変化が体にとって負担になってしまいます。ゆるやかに断食へと向かっていきましょう。
断食後の食事はもっとも大切です。休息に入っていた胃腸は赤ちゃんの胃腸のようにデリケート。急にいつもの食事に戻してしまうと体に負担どころか、大事にいたることも。離乳食をお手本にしてゆっくりと復食していきます。まずは重湯やお粥、具のないお味噌汁からスタートしましょう。断食明け最初の食事は重湯かお粥、2食目はお粥と具のないお味噌汁、というように徐々に量を増やしていき、蒸し野菜などの固形物を徐々に摂っていきます。動物性のものは避け、薄味の野菜とお米を中心に。断食をした日数と同じ日数〜倍の日数をかけて復食していきます。断食後に口にするお粥のおいしいことといったらありません。お味噌汁もだし汁と少しのお味噌だけで、こんなにおいしいのかと感動します。このおいしさは断食の最大のご褒美のように思います。
断食で大切なのは、がまんしすぎないこと。まずは1日トライしてみて、2日目の朝、体と相談して続けるかを決めましょう。何日続けるのかを決めるのではなく、その日、そのときにどうするかを決めます。目的は葛だけを食べることではなく、胃腸を休めることです。途中で何かが食べたくなったら、家族が食べているスープやお味噌汁を少し口にしてみてもいいのです。断食をすると体の声が聞きやすくなります。体が食べたいのか、頭が食べたがっているのか、それを見極めて、その上でどうするのかを決めることが大切かなと思います。
今日食べたもの:ごぼうの竜田揚げ
冬の定番メニュー、ごぼうの竜田揚げ。簡単なのに、誰もが喜んでくれるおいしさです。よくレシピを聞かれるので、ご紹介。
ごぼうは10cm程度の長さに切り、太い物は1/2〜1/4に切ります。鍋にごぼうとひたひたの水を入れ、中火にかけます。ごぼうに火が通ったら、醤油を加えて煮つめ、火を止めておろし生姜を加えて混ぜます。ごぼうが冷めたら、片栗粉をまぶし、中温でからりと上げてできあがり。
煮てから揚げる、というと及び腰になるかもしれませんが、ごぼうを煮るところまでを前日など時間のあるときにしておいて、食べる直前に揚げるのでいいと思います。そのほうが味もしっかりしみ込みます。箸が止まらない、食べ過ぎ注意のひと品です。