ちょっとのことでは自信を失わない、強い心をつくるには
とくに春は新しい出会いが増える時期。緊張感をともなうイベントごとが続くと精神的な疲れが溜まってくるので、こころの疲れが原因で自分に自信がなくなってしまうこともあると思います。
自己評価の低い日本人
謙虚さを美徳とする日本文化において、自己を高く評価することはタブーのようなところがあります。誰かに褒めてもらっても、「いえいえ、わたしなんて......」と、つい否定形で返してしまうわたしたち日本人。アメリカに住んでいるとさまざまな国の人々と出会いますが、褒められたときに笑顔で「ありがとう！」と素直に受けとり、さらには嬉しそうに自分のことを話し出す人たちをみていると羨ましくなります。
子どもが褒められると純粋にそのよろこびを表現するように、大人のわたしたちも誰かからの「ほめ言葉」をもっと肯定的に受けとることができたら自己評価も自然と高まり、ちょっとのことでは自信を失わない強いこころがつくれそうです。
本当の自分を知る「Your 10リスト」
身近な人々に自分の魅力について聞いてみることで、まわりが自分をどう評価しているかを知ることができます。「Your 10リスト」をお互いに交換し合うことで、「自分が思っている自分」と「まわりが評価してくれている部分」を見比べることができ、自分のなかのギャップを埋めることができます。これは「本当の自分」を見つけ出すきっかけにもなります。
Your 10リストのやりかた
1. 家族や身近な友人と「あなたの好きなところ10」をメールなどで交換します。書いて伝えることにより、より落ち着いて表現することができます。
2. 相手の好きなところと、その理由もしっかり書いてください。例：優しい心づかいができるところが好き。いつも他の人が気づかないところまでさりげなく察してくれるのですごいなと思う。
3. 自分のリストをもらったら、じっくりと読みながら「自分が思っている自分」と「相手が感じている自分のいいところ」を比べてみましょう。きっと新しい発見があるはず。
このリストを使って自分の新たな魅力を発見したり、もともと知っていた自分の長所を「やっぱりこれでいいんだ！」と肯定することができます。
正当な自己評価を持つことは、こころの免疫力を高めることにもつながります。家族や身近な人々と「優しさの交換」をすることともできるので、ぜひ親しい人々と試してみてください。
image via Shutterstock