日本の学芸会に似ているのですが、学校ではなくPTA側が主催をしてショーに参加したい生徒を集い、放課後6時から約2時間行われるイベントです。
NYの公立小学校は父兄がボランティアで学校の行事に参加することが多いのですが、同時にこのようなPTA主体で行われる催し物も多く、そこで学校の運営費をつくったりなどとても積極的に活動するのに驚きました。
昨年までは娘は観に行くだけだったのですが、今年はクラスの母親数名がアイディアを出し、パフォーマンスしたい子どもたちを集めて『ライオン・キング』の歌を歌わせてみようということになったので、娘も参加することになりました。
私も今まで、宿題のプリントを担当したりランチタイムの監視係などをやったことはありましたが、こういうイベントの企画に参加するのは初めてでした。
NYの学校は様々な人種の子どもたちが集まっていてそれぞれの文化を尊重するからか、服装などの規則が日本に比べると本当に最低限という感じでとても自由なのですが、このタレントショーも舞台のデザインや子どもたちのパフォーマンスの内容も、公立校とは思えないくらい凄くポップな雰囲気だったので、すごく面白かったです。
インド系女の子の本格的な民族舞踊があったと思えば、女の子3人組がカラフルなチュチュを着てSpice Girlsの歌を歌ったり。
NYらしいなぁと笑ってしまったのは、手に靴下を被せて一人二役のスタンダップ・コメディーをしたウッディ・アレンのような男の子。まるで小さなウッディ・アレンのようで可愛すぎました。
そして最後の男の子はなんと、デヴィッド・ボウイへの追悼を込めた『ジギー・スターダスト』で、まるでロックコンサートかのように観客が大盛り上がりだったのです。
普段、食育や掃除の時間などもある日本の教育は丁寧で素晴らしいなぁと思うことが多いのですが、アメリカのこういう個性豊かな感性を育むことのできる自由で楽しい環境も子どもには大切だなと思ったイベントでした。
娘はいつか、クラシックギターを持って1人でタレントショーのステージに立ってみたいのだそう。その日が今からとても楽しみです。