入園日は話し合いで決める
以前にもお話したとおり、ドイツの託児施設は欠員があれば随時、入所希望者の待ちリストから補填されていくシステム。そして、縦割り保育のため、クラスの子どもたちの年齢もバラバラ。入園が決まれば、園長先生と相談し、いつからスタートさせるかを両者合意の上で決め、その日が入園日となります。ドイツの小学校は9月に新学期が始まるので、もちろんそのタイミングである程度園児は減るのですが、また徐々に人数を増やしながら、気付けばいつの間にか定員になっている、という感じです。
準備不要! 持ち物は「そのうち」そろえる
入園が決まれば、園から受け取った入園準備リスト片手に、あちこち準備に奔走するのが日本では普通かもしれません。けれどドイツではそういったこともありません。そもそも制服も体操服もなければ、通園バッグもないのです。(なので、我が娘も手ぶらで通園中)また、上履き袋や着替え袋などの袋類も一切なし。もちろん、ママの手作り指定もなし! わたしのようなズボラ母には、らくちんで助かります。飲食に必要なものや、工作のお道具系などはだいたい園で準備されていて、みんなでそれを使います。ちなみに、娘のところでは歯磨き用コップや歯ブラシまで園が準備してくれていました。あとは、季節によって必要なものを各自準備するくらいです。
個性やライフスタイルを重視
きっと、日本の多くの幼稚園のように制服があったり、みんなが園指定のものを(名前を書いて)使ったり、いろいろとルールがあるほうが、先生たちはお世話しやすいはず。けれど、園側の管理のしやすさや、一律であることの安心感などよりも、それぞれの個性やライフスタイルを尊重すること。その子が心地よくすごせることや、それぞれの家庭の考え方を大事にしているという印象をうけます(そのかわり子どもに対する責任も、それぞれの家庭がしっかり負う)。
子どもも、保護者も、先生も、みんなちがう人間。自らの「個」を大切にするから、他人の「個」も大切にする。そんなベースがそこにはあるように思います。