11月1日の「紅茶の日」にちなみ、「キリン 午後の紅茶」主催のアフタヌーンティーパーティーが行われました。「キリン 午後の紅茶」のアドバイザーでもある紅茶研究家の磯淵猛先生に、紅茶の歴史からティーメイクまで、紅茶の楽しみ方をレクチャーしていただきました。
磯淵猛先生 おいしい紅茶をいれるポイント・器を温めておく
・お湯は、95度で沸騰させすぎない
・茶葉がジャンピングするようティーポットにお湯を注ぐ
・最後の一滴(ベストドロップ)を大切にいれる
基本的ないれ方はみなさん同じだと思いますが、ポイントはお湯の温度。ついうっかり沸騰させすぎることが多い私ですが、そうすると水の中の酸素が少なくなり、茶葉がジャンピングしなくなり、おいしさが引き出されなくなるのだとか。
また、緑茶と違い、2煎目をいれることはなく、ポットにお湯を継ぎ足すのはNG。ティーポットに残った紅茶をおかわりしたときに、紅茶が濃くなったから薄めたいという時は、カップにお湯を注ぎましょう。ティールームでお湯を一緒に持ってきてくれるのはそのためで、決してポットに注いではいけないそうです。
旅先で購入した紅茶を、現地の味に近づける方法アフタヌーンティーを楽しむ国として真っ先に頭に浮かぶ英国。旅行に行って、おいしかったから同じ茶葉を買って帰ったら、なんとなく味が違うという経験をされた人もいらっしゃると思います。これは、水の硬度の違い。英国は硬水、日本は軟水のため、同じいれ方をしても味が変わります。
硬水:紅茶の渋みが飛び、色はきれいに出て、切れが早い
軟水:色はあまり出ず、渋みが出やすい
自宅でいれるときに、色が出ないからと茶葉を増やしたり、長い間待ったりすると、渋みばかりが出てきてしまいます。自宅でなら、硬水のミネラルウオーターを沸かして紅茶をいれると、旅先の味が再現できます。
渋みが出やすいことから、ミルクティーやレモンティーなど、ストレートティー以外の紅茶が日本では人気になったそう。ミルクティーは、チーズなど乳製品とのマリアージュにもおすすめです。紅茶には赤ワインと同じポリフェノールが含まれているそうなので、納得してしまいました。
昔は紅茶はとても高価なもので、ティータイムは家族全員がそろって楽しむ時間だったそう。ミルク多めや、ストレートなど、子どもからお年寄りまで飲むことができ、大切な団らんタイムだったようです。紅茶は、体を温める効果もあり、寒い季節のおこもりにもぴったり。さらに、お米とストレートティーのマリアージュもいいそうで、食事タイムのおともにもよさそうです。