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ワイン、チーズ、キッシュまで。一味違う、フランス流のお花見
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ワイン、チーズ、キッシュまで。一味違う、フランス流のお花見

2013-03-17 22:02

    フランスでも温かい週と寒い週が交互に訪れ、春が近づいているのが感じられます。淡いピンクや白い花も、木々に色づき草木は確実に色を増しています。そして春はすぐそこ。日本でも桜の開花が始まったようですが、フランスでも時折桜を見かけます。

    日本の花見の光景は、フランス人にとって美しいと感じるようで、最近では桜の開花時期に合わせて日本へ訪れるフランス人も増加傾向のよう。ここフランスでも、「hanami」という言葉が徐々に使われるようになっているのには、あるパリの公園の存在があるからだと言われています。


    「hanami」を広げたパリの公園

    それは、パリ郊外にあるソー公園(Parc de Sceaux)という場所で、毎年桜の季節になるとパリ在住の日本人がビニールシートを敷いて花見を楽しむ姿が見られるのです。一部、日本文化ブームともいえるフランスでは、日本人に混ざったり習ったりして花見をするフランス人の姿も見られます

    公園内には、100本以上もの桜の木があり、中には八重桜も美しく咲き誇っています。フランス在住の日本人数は約2万7000人にものぼるそうで、そのうち約1万人がパリ在住。自分たちが慣れ親しんだ日本、その最も美しい習慣である「花見」は、海外にいる日本人のアイデンティティとも言えそうです。


    フランス流のお花見の楽しみ方

    フランス人の花見は、ピクニックと変わらず、布やバスタオルをシートとして芝生の上に敷き、ワインやチーズ、フランスパンや生ハムなどを持ち寄るのが一般的。日本人のように色とりどりの華やかなお弁当を持ち合う程徹底されていませんが、手づくりの大きなスイーツやタルト、キッシュなどを持ってくる人は意外と目にします。

    また、「ブロンズ色」の日焼けが美しいとされているため、短パンと水着姿で寝っ転がって日焼けにはしる人もいるので、日本のお花見光景とはちょっと色が違ってくるよう。それでも、花見を企画してソー公園へ行ってみようと仲間に呼びかけるフランス人が、続々増加しているのは事実。今年はどんな花見模様が繰り広げられるのか楽しみです。


    [ソー公園(Domaine de Sceaux)]
    最寄駅:RER・B線 Parc de sceaux(パーク・ドゥ・ソー)駅下車、徒歩約10分
    TEL : 01 41 87 29 50
    MAP>>

    photo by Thinkstock/Getty Images

    (下野真緒)

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2013/03/028343post_1648.html
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