鼻水が出たり、胃の調子が悪かったり、すぐには止まらない頭痛がしたり……。ときどき、身体の不調を感じるのはよくあること。
病気で体調が崩れてしまったとき、とにかくその状況を乗り切るのは、最善の方法です。でも、もしひどい胃の痛みが治まらなかったり、しょっちゅう頭痛に襲われたりするなら?
大したことないように見える症状でも、実際には身体が大きな問題に直面しているサインかもしれません。ここから紹介するような症状をよく経験するようであれば、急いで医師にかかるとよいかもしれません。
自分の身体のことをいちばん知っているのは自分ですから、おかしいと感じることがあれば一度調べてみてはいかがでしょう。
1. 原因不明の体重減少
努力せずに体重がガクッと落ちるとうれしいかもしれませんが、実際に突然何キロも体重が減ることは、じつは危険なんです。
「原因不明の体重減少は卵巣がん、内分泌や自己免疫の異常などを含む、多くの問題を暗示している可能性があります。とくに卵巣がんに由来する場合、突然の体重減少は深刻です」と説明するのは、ブロンクスにあるリンカーン メディカル&メンタル ヘルスセンターで産婦人科部長を務めている医師のケシア・ガイザーさん(公衆衛生学修士で、米国産科婦人科学会フェロー)です。
「卵巣がんは病気が進行するまで症状が表に出てこないため、女性にとっての“静かな殺し屋”と言われています。原因不明の体重減少があった場合は、早めに検査したほうがいいでしょう」とガイザーさんは話します。
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2. 消化不良や胸やけがよく起こる
「これは循環器系疾患のサインである可能性があります。心臓病は、アメリカでは女性の死因第1位。その症状は男性と同じような形では現れません」(ガイザーさん)。
心臓の問題はつねに明確な警告サインを伴うわけではありません。もし何か問題があると思ったら、検査を受けるのがよさそうです。
3. 膣からの出血
この症状は軽く考えるべきでありません。ガイザーさんによると、閉経周辺期の膣からの出血は子宮がんの主要なサインになるのです。
「子宮がんの診断は超音波検査、もしくはほかの放射線検査法によってなされます」(ガイザーさん)。
子宮がんはめずらしい病気ですが、早期発見が重要です。一度がんが広がってしまうと、治療するのがさらに難しくなります。
4. ほくろの大きさや色の変化
もし、今まで丸かったほくろが、変形して大きさや色が変わっていたら、急いで医師の診察を。
「これはメラノーマである可能性があります。悪性度の高い皮膚がんです。診断は生体組織検査もしくは超音波検査によって行われ、治療には外科手術と免疫療法や化学療法を組み合わせて行われます」(ガイザーさん)。
“皮膚がんのABCDE”にいつも目を光らせておくといいいでしょう。それは、ほくろの「Asymmetry(非対称性)」「Border(境界)」「 Color(色)」「 Diameter(直径)」「Evolution(成長)」です。
5. 薄毛
シャワーを浴びるとき、髪の毛が多少抜けるのは心配ありません。でも、髪の密度や抜け毛の量にいつもより大きな違いが出てきたら、ほかの問題が隠れているのかもしれません。
「薄毛は多くのことを意味している可能性があります。甲状腺疾患や全身性エリテマトーデスなどの内分泌や自己免疫の障害といった、より深刻な問題です」(ガイザーさん)。
もちろん、ビタミン不足といったもう少し軽い問題の可能性もあるので、医師に相談するといいでしょう。
6. 黒い色の便
ご存知のように、腸の動きは身体の中で何が起こっているかについて、たくさんのことを教えてくれます。だから、腸の動きがいつもと違うようなら、何か問題があるのかもしれません。
「黒い色の便が出ることは、鉄分を摂取した、もしくは鉄分がたくさん入った物を食べすぎたことを示しているのかもしれません。でも、消化器の中での出血を表している可能性もあるので、医師に知らせたほうがいいでしょう」(ガイザーさん)。
7. 乳房の異変
乳房に異変があるように見えたり、感じたりした場合は絶対にすぐ検査するべきです。
「乳房のしこり、乳房の皮膚の変化、乳頭からの異常分泌などは乳がんを示唆しているかもしれません」(ガイザーさん)。
もし、しこり、変色、異常分泌などが深刻に見えたら、マンモグラフィーや超音波検査、生体組織検査などを受けることになります。ほかのあらゆるタイプのがんと同様に、早期発見が重要です。
8. いつもノドが渇いている
ノドの渇きを感じるということは、身体が水を欲している証拠。
でも、異常なノドの渇きはよくありません。ガイザーさんによると、糖尿病のサインである可能性があります。高血糖になると、体内の水分量にアンバランスが生じるのです。
あなた自身のことをいちばん知っているのはあなた。もし、ひどくノドが渇くようなら、医師にかかるとよいでしょう。
9. 突然のひどい頭痛
頭痛には、いろいろな意味があります。痛みがとてもひどい場合に鎮痛薬を飲んだり、眠ったりしてやり過ごそうとしないこと。つらくて慢性的な頭痛は、より深刻な何かのサインである可能性があるのです。
ときには食事を変えたり、もっとたくさん寝たりといった単純なことで解決できる場合もありますが、脳卒中、脳腫瘍、動脈瘤といった深刻な病気が隠れている可能性もあります。
10.頻尿
ガイザーさんによると、いつもより頻繁に排尿していたり、尿意を感じたりするのは、糖尿病のサインかもしれません。
「糖尿病に伴う頻尿は、疲労感と継続的なノドの渇きとセットになっています」(ガイザーさん)。
しかし頻尿は、膀胱感染症、尿路感染症、過活動膀胱など、ほかの健康問題のサインである可能性もあります。
次回の『Prevention』に続きます。
身体の不調は早めにケア
不安が減り、肌や髪もうるおう! ホルモンバランスの乱れに負けない方法
Sara Shulman/Signs Your Body Is Trying to Tell You Something's Wrong
訳/STELLA MEDIX Ltd.
最近頻尿と乾きが続いてるので、糖尿病の可能性あるかなあ。
>>1
眼が痙攣、手足の先端が震える、甘いものを欲しくなることが多いなどという症状もあると可能性が高いです。
これ等の症状がたまに出てその度に病院行って隅々チェックするけどいつも異常ない
その兆候があると思われる症状が出て実際その通りだったっていうのは割合い的にどのくらいなんだろう
学校や会社の健康診断で採血してもデータだけで、結局その値が何なのかは自主的に調べないと何の病気の疑いなのか、原因判らないのがね。病気になって医者に言われたことに心当たりがあるなんてこともしばしば。
糖尿病なら1日のうちでも上下する血糖値の値よりも、3ヶ月の平均血糖値を示すHba1cを見たほうがいい。
ちなみに糖尿病はかなり体のサインがあるほうで、頻尿(1時間に数回)、のど渇き(こちらも10分ごとにのどが渇く)からはじまり、食後や空腹時の吐き気(急激な低血糖または、血糖値が下がらず高血糖状態の維持)、体重の急激な減少(筋肉が糖分に溶けている)くらいまでがギリギリのサインで、失明と手足の感覚麻痺(この辺りは合併症でもある)になると手遅れ。
HbA1cを見ることを知らない医師も結構居ます。検査値を詳細に教えてくれない病院や3分診療ばかりのところは避けることをオススメします。