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イタリアの中部トスカーナには温泉が点在していて、色々なスパやエステのできるホテルが多数あります。ただ、いつも何か物足りないように思うのは、味気のないプールそのものの浴槽。身体は温まるものの、何かが欠けたような気持ちのまま帰る事に......。
気持ちのいい天然の打たせ湯
今回旅行をしたトスカーナ南部シエナ県にある2004年に世界遺産の登録されたオルチャ渓谷(Val d'Orcia)のとある宿のオーナーさんに「温泉に行きたいのだけどどこが良い?」と質問をしたところ、返って来た答えは「子ども行って楽しめるのは、バーニ・サン・フィリッポ(Bagni San Filippo)だよ」。
ホテル等のものではなく、外にあって誰でも入れる無料の浴槽なのだとか。人が少なそうな夕飯前の時間を狙って行ってみると緑に抱かれた素敵な段々浴槽で、思い思いに温泉を楽しむ人々がいました。
天然の打たせ湯の気持ちよさは、言葉では表せないほどです。
地元の人たちにも愛される露天風呂「夜中にロウソクを傍らに置いて湯船につかるが最高のリラックスタイムだよ」と教えてくれた人や、「この浴槽は大工だった僕のお父さんが作ったもので誇りに思ってる」と話している男性もいて、地元の人がこの小さな憩いの場をとても大事にしていることが伝わってきました。
効能はリューマチなどの関節炎や耳鼻咽喉疾患、気管支系疾患などだとか。露天風呂を愛する日本人にとって、時間を忘れて川のせせらぎを聞きながらの沐浴がどれほど大事なものかを実感しました。
[バーニ・サン・フィリッポ (Bagni San Filippo)]
RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2014/05/038295bagnisanfilippo.html