こんにちは。マリアージュカウンセラーの斎藤芳乃です。
「愛する男性とずっと一緒にいたい」と心から願っているにもかかわらず、現実では、ちいさなケンカでダメになってしまったり、感情を爆発させて関係を修復できなくなる......。これまで恋愛を重ねてきた30代ともなると、そんなつらい経験をしてきた女性も少なくありません。
こうした結果に終わらせないためには、あることを意識して関係を築いていく必要があります。今回は、別れの危機を回避する鍵になる「影響力」についてお伝えしていきたいと思います。
●相手への「影響力」を意識するお付き合いをしているとき、私たちは相手に対して多大な「影響力」を持っています。
ここでの影響力とは、有名人がちょっとしたトラブルを起こして大きなニュースになってしまう、というものと似ています。
恋愛は、おたがい親密になり感情面で深くつながりあうということです。相手と自分の感情や感覚を深く共有するため、自分が引き起こしたちいさなことが、相手の感情を必要以上に動かしてしまうんですね。
たとえば、相手が興味をもつことに、あなたが悪意なく「ごめん、あまり興味がないな」と言ったとします。あまり親しくない人との会話であれば、相手もとくに気に留めることはないのですが、親密な間柄では傷ついてしまうことがあります。
●不用意に傷つけてしまわないために親密感を感じる、相手と感覚を共有しているということは、良くも悪くも、おたがいに影響力があるということです。
親しくない人から言われた言葉であれば、「とくに期待していないし、なにを言われても平気」というように考えることができるのですが、恋愛のパートナーである場合は、なかなかそのように考えることができません。
彼をケンカ腰で批判してしまったら、そのことがショックで彼は1日中仕事も手に着かないほど落ち込むかもしれません。こちらの機嫌が悪くてつい嫌味を言ってしまったら、彼は自信を失ってしまうほど傷ついてしまうかもしれません。
深く感覚を共有しあっているからこそ、おたがいの喜びを増やすこともできますが、その反対に、苦しみを増やしてしまうこともあります。
●ポジティブな影響を与えよう「お付き合いしている異性に、自分は絶大な影響力をもっている」ということをふまえながら、会話や振る舞いを自制していきましょう。
たとえばついケンカをしてしまいそうなときは、自分の影響力のせいで、相手が傷ついて立ち直れなくなるほどショックを受けることを想像してみてみる。そして、感情をぶつけるのではなく穏やかに伝えてみる。
相手のことを頭ごなしに否定したり批判したりせず、いつも喜怒哀楽をともに感じながら、相手のありのままを肯定的に受けとめてあげる。
自分の振る舞いやひと言で相手が心地よくなることも、苦しくなってしまうこともあることをきちんと受け止めながら、できるだけ良い影響をもたらすように行動していきましょう。
あなたといると心地よい、楽しい、心が癒される、勇気づけられる。
そんな、ポジティブな影響を相手にもたらすことができれば、ずっと愛され大切にされる関係が続いていくことでしょう。
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