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ミニマリスト的、着古した洋服の捨て方
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ミニマリスト的、着古した洋服の捨て方

2015-07-16 23:00

    (c) Pascal Grob

    暑い夏は、素肌の上から直接着ても心地よい服で過ごしたいもの。そこでおすすめなのが「F-ABRIC」。

    というのも、F-ABRICの服は、なんと100%生分解性なのです。つまり、野菜や果物などと同様、土に還して堆肥にすることができるという、これ以上ないほど自然素材な服なのです。

    土に還る洋服

    (c) Oliver Nanzig

    その秘密は、エコロジーマインドで有名なスイスの鞄ブランド「FREITAG(フライターグ)」が、5年がかりで開発した、麻・亜麻・ブナが原材料の繊維にあるそう。

    原材料となる麻や亜麻にもほとんど農薬を使用していませんが、繊維生成の工程でも、可能な限り化学薬品を使わないようにしているのだとか。

    漂白加工をしていない生地はあくまでやさしく、乳幼児の肌をくるむのにも安心な素材。もちろん、染料も天然のものを使用しています。その品質の高さは、OEKO-TEXR Standard 100の保証つき。

    FREITAGを立ち上げたダニエル、マーカス・フライターグ兄弟 (c) Lukas

    「綿」を使わない理由

    フランス、ノルマンディの亜麻畑 (c) Freitag

    夏向け繊維というと、すぐに頭に浮かぶのは「綿」ですが、フライターグではあえて綿は使っていません。その理由は、綿の栽培には、多くの水と、広大な耕地を必要とすること。また、化学肥料や農薬が多く使われるため、土壌を汚し、栽培する労働者の健康を害するおそれがあること。さらには、綿栽培の労働条件が劣悪であることにあります。

    どれをとっても、フライターグのエコロジー精神に反するため、繊維から作ってしまえと開発されたのが、「F-ABRIC」の布地というわけです。

    縫製糸からボタンまで徹底したこだわり

    徹底しているのは、布地だけでなく、縫製糸やラベル、シャツボタン、セルビッチもすべて生分解可能なものを開発してのけたこと。

    F-ABRIC用に開発されたボタン、縫糸、セルビッチ (c) Oliver Nanzig

    ただひとつの例外は、パンツボタンですが、これも、ネジで簡単に取り外せ、リサイクルできるものを作り出してしまったとのこと。

    「F-ABRIC」と名づけられたシリーズは、半袖長袖のTシャツ、ワークシャツ、ズボン、オーバーオールつきスカートに、コンセプトバッグというラインアップ。色はいずれも、オフホワイト、黒、黄土、紺、パステルグリーンなどのベーシックなものばかり。

    (c) Oliver Nanzig

    布地の耐久性を重視して開発しただけあり、どれもちょっとやそっとのスポーツでは破れず、土に還しさえしなければ、半永久的に使える丈夫さ。

    それに加え、湿度・温度の調整機能、自然の抗菌機能も備えている優れものです。日本では、オンラインストアのほか、銀座と渋谷にある「FREITAG」の直営店で取り扱いがあります。

    地球にも、作る人にも、着る人にもやさしい布地。まさしく、大地の恵みがそのまま形になったような「F-ABRIC」の洋服たち。暑い夏も、素肌にさらっと身につければ、心地よく過ごせそうな予感がします。

    FREITAG

    (冠ゆき)

    RSSブログ情報:http://www.mylohas.net/2015/07/047528F_ABRIC.html
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