江戸時代から伝わる伝統「つまみ細工」
長く美しく、たおやかな髪を持つ人の印象を引き立てる髪飾りは女性の象徴。つげ櫛やかんざしなど、日本には素敵なものがたくさんあります。
そして先のTSUMAMIとは「つまみ細工」と呼ばれるもの。
浅草「つまみ堂」のホームページによると、つまみ細工とは、舞妓さんのかんざしに使われている華やかで愛らしいお花・鳥などをモチーフとした飾りのことを指し、これらはなんと江戸時代から伝わる作り方なのだそう。
薄絹の「羽二重」を正方形に小さく切り、これを摘んで折りたたみ、そして組み合わせるという非常に繊細で丁寧な手技が光る、東京都指定の伝統工芸なのです。
かんざし美人を目指そう
「かんざし」の起源はその昔、先の尖った一本の細い棒に呪力が宿ると信じられており、その棒を髪にさすことによって、魔を払うことができるというお守りの役目があったようです。
現在では、海外でも外国人女性が大きなドットを結い、かんざしで決めたりするのを目にすることもあるほど。
日本でその昔に生まれた気品あふれる工芸品が、その独特の雰囲気や高い芸術性から、最先端ファッションとして世界中で受け入れられているのは、まるで輪廻というべきか、非常に興味深いものがあります。
そして和装・洋装、いずれにも合うことでますます身近な存在となりつつあるつまみ細工は、自分でも作れるのが大きな魅力。
シンプルだから色違いでたくさん作って揃えたくなるようなものから、非常に手が込んでいる、アート作品まで。もちろんかんざしだけでなく、カバンにつけたりするチャームとしてや、あるいは携帯用のストラップにしても素敵です。
お花をフレームに入れてお部屋を飾れば、空間も女性らしく華やかになります。
これからの季節、クリスマスパーティ―や女友だちとの忘年会、あるいは友だちの結婚式で着物を着る予定があるなら、お着物の色に合わせたかんざしを作ってもすてき。
あるいは成人式を迎える予定のわが子や親戚の子、友人にちょっとしたアクセサリーとしてプレゼントしても、きっと喜ばれるはず。
材料も先の「つまみ堂」ネットショップで購入可能ですし、また講座も開催しています。長い夜、針しごとをしながら過ごす時間もいいものです。