自分を責めてしまうクセ
腹が立ったり悲しくなったりなどの反応を起こした自分が嫌になり、自己嫌悪に陥ったりする。これは良くも悪くも、調和を大切にする日本人の特性だと思うのです。自分が迷惑をかけられたにもかかわらず、まず「すみません」と言ってしまったりするところ。まわりの状況をきちんと見て空気を読もうとする思いやりの気持ちが発達している文化なので、何か不調和が起きると「自分を責める」クセが少なからず誰にでもあるのではないかと思います。女性は特にその傾向が強いのではないでしょうか。でも誰かの発言や行動のせいで、自分の気分が下がって時には自信まで失ってしまってはもったいないと思うのです。しかも原因の張本人はあなたが落ち込んでいることにすら気がついていないかもしれません!
こころが切り替わる、ちょうどいい言葉
こういう時、英語ではちょうどいい言葉があります。"Don't take it personally." (個人的にとらないで。)アメリカではよく耳にする言葉で、なにか腑に落ちないことや傷ついてしまいそうなことが起きた時に使われます。例えば、相手の態度が冷たかったり、きつい発言や行動を取ったのは、相手になにか嫌なことがおきて気分が悪かったからからかもしれません。(人は基本的に自分の気分のよい時に他人を傷つけるようなことしませんよね。)もしくは失礼なことをしてきた人は単に繊細さにかける人で、本人は特に悪気がないのかもしれません。個人的に取らないこと。原因や相手の意図を憶測したり自分を責めたりしないこと。何か嫌なことをされたりして傷つきそうになっても、その「傷つきそうな自分の感情」をマインドフルに見つめて感じたあとは、さらっと手放すこと。
感情はとても大切なので、無理やりコントロールしようとしないようにしましょう。優しく静かに自分の感情「苛立ち」や「悲しみ」を見つめてあげる。でもそれに流されないように、一定のスペースをとったら手放すこと。「個人的にとらない」とつぶやいて、深く深呼吸しておわり。自分も、どこかで無意識に誰かの気分を下げてしまっているかもしれません。でも、自分は気づいていない場合が多いのです。だから、個人的にとらないこと。これで嫌な気分の連鎖をストップ。この習慣でさらっと気分を切り替えられるようになれらば笑顔が増えて、またいい1日が過ごせそうです。
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