一年に一度、天の川で織姫と彦星が再会する、七夕。普段は天文に興味がない人でも、この日ばかりは夜空が気になりますよね。2013年の七夕(7月7日)では、夜9時ころの東の空に明るい星が2つ見つかります。織姫にたとえられること座のベガ、そして彦星といわれるわし座のアルタイルです。
ベガもアルタイルもともに1等星なので、晴れれば人工光の多い都市部でも見ることができそう。しかし、残念ながらこの時期の日本は広い範囲で梅雨のシーズン。七夕の日の東京の晴天率は26%と低く、七夕に星空を見られる確率のほうが圧倒的に少ないのです。梅雨が過ぎた旧暦の七夕(今年は8月13日)のほうが見える確率が高そうです。
もっとも、今年の七夕は月齢は28.5とほぼ新月に近い暗さなので、晴れればきれいな星空が仰げるかもしれませんね。星空を見るのに適した場所選びのポイントを紹介します。
キレイな天の川を見るための場所選び
・光害が少ない場所
街の中のように人工光が多い場所では星空が見えにくいもの。また車が頻繁に通る場所も避けたほうがよいでしょう。ただ、七夕の日は環境庁が夜20時から22時までの消灯を呼びかけるライトダウンキャンペーンを実施するため、都心でも普段よりは星が見えやすいかもしれませんね。
・視界が開けた場所
視野を遮るものが少ない場所や標高が高い場所のほうが、星がよく見えます。星空観測は必然的に暗い場所になるので、人と同伴したりトーチを持つなど安全には留意して。
東京の都心からアクセスしやすい星空観測スポットは、箱根、山中湖、八ヶ岳(清里、野辺山高原)などが有名。2013年の七夕は日曜日。天気がよければドライブがてら、星空を楽しみたいですね。
[ アストロアーツ:七夕特集, ライトダウン2013 ]
photo by Thinkstock/Getty Images
(さとう葉)