秋まっさかりの京都では、紅葉シーズンまでのカウントダウンがはじまり、街もひとも、どこかそわそわしています。これから秋の京都旅行を考えている方に、とっておきのかわいい「おみやげ」最新情報をご紹介しましょう。
「竹笹堂」から10月にリリースされたばかりの木版コットンガーゼハンカチ。1枚630円。
伝統ある木版工房「竹笹堂」からリリースされたばかりのガーゼハンカチです。同じく京都にある布製品企画制作会社「山本仁商店」とのコラボレーションで生まれた、かわいらしさ満点のアイテム。竹中木版5代目当主で摺師の竹中健司さん、メディアにひっぱりダコの6代目、原田裕子さんデザインによる木版画が、そのままコットンガーゼに染められたもの。
「せっかく木版画から生まれるのだから...」と、正方形より少し横長の浮世絵サイズになっているところにも、ちょっとした遊び心が感じられます。
染め工場の様子。大きな機械で、4枚ずつ摺られていきます。
黒、オレンジ、ピンク、緑。版画と同様、1色ずつ版を重ねてできあがり。
「つばき」「プラム」「スズメカラフル」「くまざさ」「はらはら」「カメリアタイル」と6種類ありますが、わたしのオススメは、プリントだけど木版ならではのアナログなかすれが感じられる「スズメカラフル」と「プラム」。でも、プレゼント用に、差し上げる方の顔を思い浮かべながらあれこれと選ぶのも、またたのしみですよね。
伝統的な木版画の技術が、現代的に解釈されてわたしたちの手元に届くとき、こんな風にカタチを変えて「いま、欲しいもの」になるならば、その変化はこんなにもたのもしく、愛おしいものなんだなあ、としみじみ感じさせられました。
ダブルガーゼならではの風合いの良さと木版のぬくもりが、手になじみます。
写真提供(すべて):たやまりこ
(高橋マキ)