すっかり定着した、ソックスを取り入れたスタイル。いろいろな世代、いろいろなテイストのファッション誌でも、多く登場しています。とはいえ、ソックスを取り入れた着こなしは難しいと感じている大人の女性は多いよう。コーディネートサービスでお会いするお客様だけではなく、撮影中にスタッフの人から「どうすればいいの?」と聞かれることも、よくあります。
今回は、エレガントさを忘れず、きれいめカジュアルにまとまるソックスの着こなし方を、お話していきたいと思います。
子どもっぽくならない「薄手のショート丈」大人の女性がソックスをうまく取り入れるために、まず頭に置きたいのは、カジュアルになりすぎないこと。カジュアルに転びすぎ、子どもっぽくなってしまうと、おしゃれから遠のき、ファッションとしてのソックスではなくなってしまいます。そうならないためには、ソックス選びはもちろん、合わせるボトムス、シューズにも気を使い、コーディネートのバランスをとる必要があります。
今回の主役、ソックスは「薄手のショート丈」をおすすめします。シルクなどのしっとりした素材のものを選べば、ソックス自体もエレガントで、大人のコーディネートに馴染みやすくなります。主張しすぎることなくさりげなく、でも、ちゃんと効果的にとり入れられる長さは、くるぶし丈のショートソックス。
ふくらはぎが筋肉質だったり、やや太めだったり、足首との太さの差が気になる人は、履き口が締まりすぎていないタイプのソックスがおすすめです。少しだけ長めのタイプを選び、クシュッと下げ、そのときできるシワにより、足の太さの差を誤魔化すという手もあります。
あわせやすいボトムスは、ミモレ丈ソックスが難しいなと感じている人におすすめなのは、適度にボリュームのあるミモレ丈のボトムスを合わせるスタイル。ソックス初心者の場合、ガウチョパンツや、フレアスカートなど、まずは自分が履き慣れているタイプのボトムスでコーディネートを作るほうが落ち着くはずです。ただ、もう少し攻めたい! というのであれば、プリーツスカートやサロペットを選び、今年らしさをプラスしてみてください。
シューズは、ヒールのあるものを合わせた方がバランスは取りやすいですが、ふくらはぎ真ん中よりも少し下、気持ち長め丈のボトムスを選べば、フラットシューズやローヒールでも大丈夫なはずです。靴の素材は、レザーを選び、コーディネートを締めましょう。
ベーシックカラーでソックスに慣れる靴もソックスも、まずはベーシックな色から。黒や茶の重い色のシューズに、白いソックスを合わせたり、その逆、白やベージュの明るい色のシューズに、黒のソックスを合わせたり。わかりやすくおしゃれ感を出すには、コントラストの強い組合わせがおすすめです。
もしくは、黒いシューズに黒やチャコールグレーのソックスを合わせ、ショートブーツ感覚でとり入れるのも、最初の一歩としてはいいかもしれませんね。
言うまでもなくですが、トップス含め全身で、色のバランスを整えることもお忘れなく。
イラスト/米山夏子
この記事を気に入ったら、いいね!しよう。
Facebookで最新情報をお届けします。