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語り処_2022.12.04
2022-12-04 20:00330pt1. ひとことオピニオン
野党よ、国民よ、目を覚ませ!
7月の参議院議員通常選挙中に安倍元首相が凶弾に倒れてから、自民党と旧 統一教会の癒着構造が明るみになり、そこから派生するさまざまな問題が噴出してきました。 それなのに、国会では何事もなかったかのように、補正予算が可決・成立しました。本来なら補正予算の審議を止めてでも、野党の責務として岸田内閣を追求し、退陣に追い込まなければいけません。そういう状況をつくることによって、次の選挙で政権交代を果たすことができる可能性が出てくるのです。ところが誠に残念なことに、野党にはそういう大局観と展望、そして気概が全く感じられません。しかし一方で、こういう野党政治家を生んだのも、国民の政治や社会に対する無関心のためです。日本人の最大の欠点は、目の前の事象を当事者として判断することを忌避し、集団の匿名性に最終決断を委ね、それでいて陰で文句を言うことです。そうではなく、自立した一人の人間として、何事も自分の頭で考え、自分で判断する。私たち日本人はそういう訓練をもっと積んでいくべきです。この自立ができて初めて、社会の連帯という共生の精神が生まれてきます。そしてその自立と共生の力によって、日本の政治を変え、今の閉塞状況を打破していくことができるのです。
2.季節の話題
100回目を迎える勉強会「小沢一郎政経フォーラム」 12月に 達増拓也 岩手県知事を講師に迎えて、第100回「小沢一郎政経フォーラム」を開催します。 僕の政経フォーラムはみなさんからご支援をいただくというのも目的の一つですが、それだけではなく、みんなと勉強していこうという思いが強くあります。ですから毎回、講師の先生に来ていただきみんなで話を聞きます。それも顔見世程度に話していただくのではなく、講師には大変なご負担をおかけしていますが、1時間たっぷり講義していただき、その後に質疑応答もあるという本格的な勉強会です。この政経フォーラムは僕の持論である、国民一人ひとりが自立し自分で判断できるようにならなければならない、という考えを実践する場でもあるのです。
3.Q&A
米中間選挙の評価
米国の 中間選挙は10代から20代の 若い人たちの投票率が高かったことでかろうじて民主党が善戦できました。民主党の政策では自分たちは豊かになれないけど、あのトランプ前大統領のやり方でいいの? という米国民の迷いが今回の中間選挙の結果からは読み取れます。 ただ、 いずれにしろ、問題をたくさん抱えながらもアメリカは二大政党制をなんとか維持し、曲がりなりにも民主主義が機能しているといえる。一方で、米国に対抗するもう一つの大国である中国は、 習近平体制が3期目を迎え 「ゼロコロナ」政策に抗議する暴動があちこちで起きている。 いよいよ台湾問題に手をつける可能性が高くなってきている。しかし、米国の力が落ちてきたとはいえ、中国も米国とまともにぶつかりたくないのが本音だから、いきなり台湾本島を攻撃してくることはせず台湾海峡の金門島や馬祖島が狙われる可能性が高い。おそらくその程度だと、腰が引けている米国は深く介入せず「当事者同士の話し合いで解決を」ということになるのではないか。そうなると尖閣諸島も同様に自分たちで解決しろと米から言われる可能性が高いと思います。こうしたなかで政府与党は現在、やれ 敵基地攻撃能力の保有だ、国防費の増強だと騒いでいますが、私にはこうした議論は日本のことを真剣に考えているというより 、政治家が利権を漁るための方便でしかないように思えます。いま問われているのは、本当に台湾有事などで今の内閣は本気で腹を据えて日本国民のために相手国とタフに交渉をすることができる内閣なのかということです。そして、国民は本当に日本の領土を守る気概をもっているのか、ということです。この2つはコインの表裏のような関係で、最終的には国民が日本という国を自分たちの国として支え続ける気概を持っているのか、ということに帰結します。
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語り処_2022.08.27
2022-08-27 19:55330pt1. ひとことオピニオン
国民の手で権力の「黒い血」を抜き取ろう!
今年7月の参院選終盤に起きた安倍元首相襲撃事件は、事実関係が明らかになるにしたがい、国民の関心は襲撃事件そのものより、旧統一教会と自民党の癒着構造に移ってきました。この問題の本質は、自民党政権の長期化です。日本で政権交代がほとんど起きないことで、自民党は慢心し、権力の乱用と腐敗、そしてその蔓延が生じたのです。だから、国民は今一度、ここで改めて自分たちの力を信じなければいけません。主権者は国民であり、やる気になれば国民は自らの手によって政治を変えることができるのです。また、そうしなければならないのです。国民が政権を交代させることで権力が淀み、腐敗することをギリギリのところで回避できます。それが民主主義の力であり、復元力なのです。いずれにしても、3年以内に政権選択の衆院総選挙があります。現状を打破するためには、とにかく自公政権を代えるしかありません。政権が代わることで、権力は浄化され少しはましになります。そのためには国民みんなが選挙へ行って、自公以外の政党名を書くことです。それしか日本の腐敗を正す方法はありません。国民はみんな、自分たちの力を信じて投票へ行こう! そして日本を変えよう!
2.季節の話題
頑張れ! 秋の沖縄選挙 8月25日告示、9月11日投開票で沖縄県知事選がスタートしました。再選を目指す玉城デニー知事の応援のため、先日沖縄へ行ってきました。 沖縄では玉城デニー知事の集会で挨拶しするとともに、地元で活躍している人たちに直接お会いして話を伺ったり、各党や連合の皆さんにもご挨拶してきました。10月には、故・翁長雄志前知事の次男で県議の翁長雄治氏がオール沖縄の出馬要請を受けて那覇市長選に立候補します。県知事選、那覇市長選と連覇して、何とか沖縄を元気にしてもらいたいと思います。
3.Q&A
日中国交正常化50周年を迎えて
1972年9月29日、田中角栄首相、大平正芳外務大臣と、中華人民共和国の初代首相周恩来氏、姫鵬飛外交部長により「恒久的な平和友好関係を確立する」とした共同声明が署名され、ここに日中の国交が回復しました。以来、間違いなく中華人民共和国は日本の友好の対象であり、それは絶対に変わりません。しかし、最近の習近平国家主席の覇権主義的な考え方は非常に危険であり、私は要注意だと思っています。一番の問題は台湾有事が現実化した時、日本はどうするかです。台湾有事が発生したら、日本にとっては領土問題に直結します。果たしてその時、日本は毅然とした態度をとれるでしょうか。日本は自国を守るという気概を持ち、それを国内外に示すことができるのでしょうか。中国には日本企業が多数進出していますが、それでも先陣を切って経済制裁を断行することができるのでしょうか。現政権はやれ防衛費倍増だ、それ憲法改正だと勇ましいことばかり言っていますが、いざとなるとへっぴり腰になり、政権を投げ出すか日本の領土を中国にくれてやるのではないか、と私は危惧しています。日本と中国の関係は新たなステージに入ったと言えます。日本を守る覚悟を政府だけでなく、国民一人ひとりも持つことが大切なのではないでしょうか。
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