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記事 4件
  • マクガイヤーチャンネル 第112号 【トヨタの国の『ひるね姫』 前編】

    2017-03-27 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、ニコ生でもお話した『ひるね姫』について、改めて文章できっちり書かせて下さい。
    ●『ひるね姫』の宣伝
    先日公開された映画『ひるね姫』は、日テレがスポンサードしていることもあり、日テレでCMが盛んに放送されています。
  • マクガイヤーチャンネル 第111号 【『キングコング:髑髏島の巨神』みました】

    2017-03-20 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、『キングコング:髑髏島の巨神』についてです。
    前回のニコ生放送ではピーター・ジャクソン監督版の『キング・コング(2005)』と『闇の奥』について解説しました。
    3/25より公開される『キングコング:髑髏島の巨神』は『地獄の黙示録』にオマージュを捧げた映画だそうです。『地獄の黙示録』は『闇の奥』を原作とした映画であることもあり、両方とも「コング」+『闇の奥』ということで、こりゃ期待が持てますね!――という締めで終わったのですが、その後、運よく試写会で観ることができました。
    せっかくですので、『シン・ゴジラ』の時(http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1073711)と同じように、我が敬愛するブロマガ読者さんだけに映画の内容について簡単にお知らせしようと思います。特別ですよ!
    絶対にネタバレしないように書きますが……信じるか信じないかはあなた次第です!
    まず、1973年初頭という時代設定がたまりません。ちょうど米軍がベトナムから撤退を始めている年です。
  • マクガイヤーチャンネル 第110号 【科学で映画を楽しむ法 第3回「『静かなる決闘』と梅毒 その3」】

    2017-03-13 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第3回「『静かなる決闘』と梅毒」の最終回になります。
    ●恭二の慟哭
    恭二にとっての梅毒――本作にとっての梅毒が、いったいどんな意味を持っているのか、
    「医者だって人間でしょう?」
    と更に尋ねる峰岸に対して、恭二は慟哭します。
    「あの人が他のものになってしまった今日、おそらく何もかも諦めることができると思ってたんだが……駄目だ!」
    (中略)
    「考えてみりゃ、僕の欲望なんて奴は、かわいそうな奴さ。
    戦争が始まる前は若い潔癖な感情で、ただぎゅうぎゅう押えつけていた。
    戦争中は、帰りさえすれば平和な結婚が待っている、美佐雄さんが待っててくれてるって、言い聞かせながら押えつけていた。
    ところがある日、僕の体は、破廉恥な男の汚れた血液のために、なんの享楽もなく汚されてしまった」
  • マクガイヤーチャンネル 第109号 【科学で映画を楽しむ法 第3回「『静かなる決闘』と梅毒 その2」】

    2017-03-06 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、科学で映画を楽しむ法 第3回「『静かなる決闘』と梅毒」の続きになります。
    ●黒澤映画と女
    黒澤明といえば、「女を描くのが不得意」などと言われた時期がありました。黒澤の過去作を観るのが難しかった時代です。
    しかし、『我が青春に悔いなし』の原節子や、『素晴らしき日曜日』の中北千枝子などをみると、そんなことは全くないというのが分かります。この原節子も中北千枝子も、ヒロインとして魅力たっぷりです(中北千枝子は原節子ほど美人じゃないのに!)。黒澤の女優に対する恋というか、「萌え」を感じます。
    黒澤明が女性を描かないようになった理由はおそらく、三船敏郎に出会ったからです。『酔いどれ天使』も『野良犬』も『用心棒』も『七人の侍』も、闇市を野良犬のように彷徨したり包丁を投げナイフのように投げたり半ケツで刀を振るったりする三船敏郎無しでは成立しませんし、志村喬演じる年長者に自分を仮託しつつ、三船に対する恋ごころのようなもの――「萌え」をどの作品にも感じてしまいます。