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記事 4件
  • マクガイヤーチャンネル 第181号 【藤子不二雄Ⓐと映画と童貞 その9 『魔太郎がくる!!』その4】

    2018-07-25 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、引き続いて藤子不二雄Ⓐ作品、『魔太郎がくる!!』について書かせて下さい。
    ●ジオラマにみるⒶとFの世界観の違い
    前述したとおり、連載が進むと、単に「限度を越えたいじめを受けた魔太郎が、凄惨な方法で復讐し、恨みをはらす」話だけではなくなってきます。
    悪霊や悪魔といった人外の存在が敵になる話はつまらないのですが、魔太郎が「恨み念法」も「黒魔術」も使わず、ライバルである切人も出てこない話には不思議な味わいがあります。
    たとえば「うらみの56番 ガラスの中の別荘」がそれです。
    夏休みにどこにも連れて行ってもらえない魔太郎は、「怪奇や」の主人からガラス箱の中に入った海辺の別荘のジオラマを貰います。夜中の12時にガラス箱のカバーをとってジオラマを覗き込むと、ジオラマの世界の中に入り、その中で遊ぶことができるのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第180号 【藤子不二雄Ⓐと映画と童貞 その9 『魔太郎がくる!!』その3】

    2018-07-18 07:00  
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    さて、今回のブロマガですが、引き続いて藤子不二雄Ⓐ作品、『魔太郎がくる!!』について書かせて下さい。
    ●『魔太郎』と映画
    『魔太郎がくる!!』は1972年7月17日号から1975年11月24日号まで、3年と4ヶ月にわたって連載が続きました。
    1年や2年で連載が終了した『黒ベエ』や『狂人軍』とは異なるわけですが、これだけ長期連載作になってくると――長期連載されたⒶ作品に共通の現象なのですが――連載途上で作風に変化が生じてきます。
    もっと直接的に書けば、初期コンセプト「限度を越えたいじめを受けた魔太郎が、凄惨な方法で復讐する」からのブレが生じてきてしまうのです。
    この理由の一つはマンネリズムに陥らないようにしようという作家の意思ですが、他にも理由があります。
    以前、親しくさせて頂いている漫画家の山田玲司さんが「長期連載作になるとその人の本音や素性が出てきてしまう時がある」というようなことを仰っていました。
  • マクガイヤーチャンネル 第179号 【『ハン・ソロ』は面白いけれどちゃんと終わってない感じ】

    2018-07-11 07:00  
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    さて今回のブロマガですが、ニコ生で喋った映画『ハン・ソロ』についてまとめのような文章を書かせて下さい。
    ●『ハン・ソロ』とは
    いきなり自分の話で恐縮なのですが、子供の頃憧れていたヒーローが3人います。
    マクガイバーとジャスピオンとコブラです。
    それぞれ『冒険野郎マクガイバー』『巨獣特捜ジャスピオン』と『コブラ』の主人公なわけですが、ジャスピオンとコブラには共通点があります。どちらも宇宙海賊――ぶっちゃけハン・ソロをモデル(の一つ)にしているキャラクターです。組織に属さないアウトローで、(女性の)相棒がいて、宇宙船を駆って宇宙を駆け巡りつつ、軽口を叩きながら時に義賊的な行動をするところなど、そっくりです。時代劇や西部劇要素を含んだスペオペという点も共通しています。
    故に、『ハン・ソロ』を主役としたスピンオフ映画に、期待を通り越して当然という思いを抱いていました。そりゃ、今後100年「スター・ウォーズ」というコンテンツで商売していくなら作るでしょうよという感じです。しかも奇跡のように面白かった『21ジャンプストリート』や『LEGOムービー』のフィル・ロード&クリス・ミラーが監督するというではありませんか。若きハン・ソロの三部作として作ったってええんやで!
  • マクガイヤーチャンネル 第178号 【『ボクらを作ったオモチャたち』をみるためだけでもネトフリ加入の価値あり】

    2018-07-04 07:00  
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    さて今回のブロマガですが、いつも通り前回の放送で語りきれなかったことについて……というか『ボクらを作ったオモチャたち』について書かせて下さい。
    ●「しまさんとマクガイヤーの推しNetflix」
    6/30の「推しNetflix」では、しまさんと自分とで交互に様々な番組について紹介しあいました。
    放送で紹介した番組名を書いておきますね。