• このエントリーをはてなブックマークに追加

今なら、継続入会で月額会員費が1ヶ月分無料!

記事 6件
  • マクガイヤーチャンネル 第47号 【おれと童貞とR2-D2】

    2015-12-28 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、連載『遺言』をちょっとお休みして、『スター・ウォーズ』関連で、ニコ生で喋りたりなかったこと3点について語らせて下さい。
    1、おれと『スター・ウォーズ』
    私が初めてスター・ウォーズを観たのは小学生の時分でした。ビデオでもDVDでもなく劇場で、『ジェダイの帰還』でも『ジェダイの復讐』でもなく『Return of the Jedi』を観ました。エピソード6ですね。
    その時、私は父親の仕事の関係でアメリカに住んでいたのですが、劇場は老若男女の観客でいっぱい、とにかく劇場の前で並んだことと、上映中やたらと騒がしかったことが強く記憶に残ってます。
    アメリカと日本では、映画の見方が全然違うのです。映画に連れていってくれた親父に後で聞いた話によると、「Shoot! Shoot!」とか叫んでいて、笑ってしまったそうです。そういえば周囲で叫んでいる同年代の子供達の真似をして、そういう振る舞いをしたような気もします。
    ただ、本当に驚いたのはその後です。
    映画で初めて『スター・ウォーズ』を認識したので、Kマートやターゲットといったスーパーに行くと、『スター・ウォーズ』の玩具やらグッズやらが置いてあることに、やっと気がつきました。
    この玩具やらグッズやらが、映画公開後も、全く無くならないのです。それどころか、新製品まで発売されます。ハロウィン前には紙とビニールでできたスター・ウォーズのコスプレセットみないなものが並び、ケーブルテレビでは毎週のように映画本編が放送されます。日本では、スーパー戦隊やウルトラマンの玩具が、放送終了と同時に瞬く間に売り場から無くなってくのを目の当たりにしたり、いい年こいたオトナがコスプレするのをみたことが無かったりした(小学生なので、コミケに行ったことが無かったのです)ので、ものすごく新鮮でした。
  • マクガイヤーチャンネル 第46号 【遺言 その8】

    2015-12-21 07:00  
    220pt
    さて、前回のブロマガの続きです。

    トロフィーの起源は古代ギリシア時代のトロパイオン神にまで遡ることができます。
    古代ギリシアでは、戦争に勝つと、トロパイオン神に感謝し、敵の武具を捧げる宗教的な慣習がありました。この慣習は次第に大掛かりなものになっていきます。戦場で敵が敗走を始めた地点や、勝者側の街の広場などに、青銅や大理石製の戦勝記念碑――トロパイオンが建てられるようになりました。
    最も有名なものはオベリスクと呼ばれる花崗岩製の塔でしょう。元々オベリスクは古代エジプトで太陽神の象徴として建てられた記念碑でした。ところが紀元前525年以降、エジプトは様々な勢力に征服されます。ペルシア帝国に征服され、マケドニア王国に征服され、そして紀元前30年、ついにローマ帝国の属州――重税を課せられる植民地になりました。支配者であるローマ人は記念碑としてオベリスクを本国に持ち帰りたいと考えるようになります。巨大な専用運搬船が建造され、何十本ものオベリスクがローマに持ち込まれました。
  • 【再掲】遺言 その7

    2015-12-21 07:00  
    220pt
    ヒトが定住生活を送るようになったのは、狩猟採集生活を辞め、農耕や牧畜を始めてからです。 特に転機となったのは農耕です。畑でも田んぼでも、稲でもコメでもトウモロコシでも、種を蒔いたらそれだけで一年後に必ず収穫できるというわけではありません。肥料を捲き、雑草を抜き、間引きをし――単位面積あたりの収穫量を上げるには、様々な工夫が必要です。栽培している品目によっては、夏の暑すぎる日には冷たい雪解け水を与えたり、冬の寒すぎる夜には保温シート……ビニール製品の無かった昔なら藁や布で保温してやる必要すらあります。DASH村をチェックしていた人にはすぐ理解できる話です。何もしなければ収穫量ゼロということもありえます。 つまり、農耕は、一人きりではほとんど不可能なのです。「誰か」と協力して行う必要があります。 「誰か」とは誰か――コミュニケーションコストの安い誰か――同じ言葉を喋り、同じ色の肌や髪や目を持ち、同じ穴居や住居で生活を共にする者たちです。 特に水田を用いたコメの栽培には人手が必要です。コメは単位面積あたりの収穫カロリーが小麦の5倍であり、水稲栽培なら連作障害が起こらないので、年に2回、熱帯地域なら最大で3回収穫することができます。つまり、年あたり最大で小麦の15倍のカロリーが得られます。しかし、これを実現させるには小麦の3倍以上のマンパワーがかかります。水田に水をひくためには大規模な灌漑工事が必要なのです。更に、一つの田んぼで病害虫が発生すれば、水路を通じてすぐに他の水田へのコンタミネーションがおこります。
  • マクガイヤーチャンネル 第45号 【遺言 その7】

    2015-12-14 07:00  
    220pt
    さて、ちょっと間が空きましたが、前々々回のブロマガの続きです。 ヒトが定住生活を送るようになったのは、狩猟採集生活を辞め、農耕や牧畜を始めてからです。 特に転機となったのは農耕です。畑でも田んぼでも、稲でもコメでもトウモロコシでも、種を蒔いたらそれだけで一年後に必ず収穫できるというわけではありません。肥料を捲き、雑草を抜き、間引きをし――単位面積あたりの収穫量を上げるには、様々な工夫が必要です。栽培している品目によっては、夏の暑すぎる日には冷たい雪解け水を与えたり、冬の寒すぎる夜には保温シート……ビニール製品の無かった昔なら藁や布で保温してやる必要すらあります。DASH村をチェックしていた人にはすぐ理解できる話です。何もしなければ収穫量ゼロということもありえます。 つまり、農耕は、一人きりではほとんど不可能なのです。「誰か」と協力して行う必要があります。 「誰か」とは誰か――コミュニケーションコストの安い誰か――同じ言葉を喋り、同じ色の肌や髪や目を持ち、同じ穴居や住居で生活を共にする者たちです。 特に水田を用いたコメの栽培には人手が必要です。コメは単位面積あたりの収穫カロリーが小麦の5倍であり、水稲栽培なら連作障害が起こらないので、年に2回、熱帯地域なら最大で3回収穫することができます。つまり、年あたり最大で小麦の15倍のカロリーが得られます。しかし、これを実現させるには小麦の3倍以上のマンパワーがかかります。水田に水をひくためには大規模な灌漑工事が必要なのです。更に、一つの田んぼで病害虫が発生すれば、水路を通じてすぐに他の水田へのコンタミネーションがおこります。
  • 【再掲】遺言 その6

    2015-12-14 07:00  
    220pt
    去勢、断種、宮刑――もともと、ヒトがヒトに対して行う不妊手術は、刑罰として施行されていました。
    およそすべての生物の目的は、自分のコピーをできるだけ世の中に増やすことです。ヒトも生物の一種族である限り、遺伝子が訴える「産めよ、増やせよ」あるいは、「産めよ、殖えよ」というテーゼからは逃れられません。だからこそ生物はセックスに快感を覚え、セックスしたいという欲望が本能として備わっているわけです。
    ちなみに、前者の元ネタである後者のスローガンは、その後「地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上を這う生き物をすべて支配せよ」と続きます。自らのコピーを増やすことが覇権に繋がる。増殖によるヘゲモニー。人口増加が民族の力に繋がり、国民国家の力となるわけです。
    だからこそ、コピーの禁止が刑罰となったわけです。
    しかし、文明が発達し、社会や価値観が複雑になるに連れて、自ら不妊手術を選ぶ者も出てきました。
    たとえば宦官です。
    古代オリエントや中国において官僚は特権階級でした。貴族でない庶民が富や権力を得るためには、科挙と呼ばれる競争率の高い採用試験を突破し、官僚になるしかありませんでした。
    貴族や皇帝としては、自分の財産管理や宮廷の運営、行政サービスのために、できるだけ優良な官僚が欲しいわけです。しかし、有能すぎて自分の地位が脅かされるのは困る――そこで考え出されたのが宦官制度です。
  • マクガイヤーチャンネル 第44号 【スペクター】

    2015-12-07 07:00  
    220pt
    さて、今回のブロマガですが、連載『遺言』をちょっとお休みして前回のニコ生「今だから復習したい『007 スカイフォール』とサム・メンデス」の裏話などさせて下さい。
    『アベンジャーズ』『ミッション・インポッシブル』『ジュラシック・パーク』……有名映画シリーズの新作が次々と公開された2015年ですが、ほとんどの作品が年末公開を避けました。
    何故でしょうか。聡明な皆様はとっくの昔にご存知ですよね。そう、12/18に『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』が公開されるからです。公開時期がかぶれば客の奪い合いになります。多くの映画が2015年の年末を避け、公開を前倒ししました。
    しかし、唯一『007』だけは年末公開を動かしませんでした。『007 スペクター』のイギリス公開日は10/26、アメリカ公開日は11/7です。他国での公開日は当然これより遅くなります。日本での公開日は12/4となりました。『007』は『スター・ウォーズ』とのガチンコ対決を辞さなかった――そういっていいでしょう(厳密にいえば、日本では『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』が正真正銘のガチンコ対決を仕掛けているのですが、想定している観客層の違いから賞賛アリとみているのでしょう。でも、12/19は映画館がパンクするのではないでしょうか)。