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マクガイヤーチャンネル 第197号 【星野之宣×諸星大二郎トークイベントを観覧してきました】
2018-11-28 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、日曜日にトークイベント「星野之宣×諸星大二郎 ~ふたつの宇宙、その中心に迫る~」を観覧してきたので、簡単なまとめがてらレポートを書かせて下さい。
本イベントは川崎市民ミュージアムで行われている「ビッグコミック50周年展」の関連イベントとして開催されました。
https://www.kawasaki-museum.jp/event/13969/
自分は司会を務める夏目房之介さんのツイートで本イベントを知ったのですが、こんな組み合わせのイベント、貴重すぎます。生星野之宣も生諸星大二郎もこの目でみたことがないばかりか、二人が対談し、司会を夏目房之介が務める……これを観覧しないでどうするのか!
イベントは事前申込制で、「応募多数の場合は抽選」とのことでしたが、運よく当選しました。2枚申し込んだので、諸星大二郎回を一緒にやってくれたしまさんをお礼がてら誘い、行ってきましたよ。 -
マクガイヤーチャンネル 第196号 【藤子不二雄Ⓐと映画と童貞 その11 『少年時代』その1】
2018-11-21 07:00220ptさて、今回のブロマガですが、藤子不二雄Ⓐの『少年時代』について書かせて下さい。
●『少年時代』とは当時の少年漫画
「藤子不二雄Ⓐと映画と童貞」というタイトルの本連載ですが、『少年時代』を外すわけにはいきません。
『少年時代』は78年の夏から79年までの一年間「週間少年マガジン」に連載された作品なのですが、『少年時代』は作家 柏原兵三の自伝的小説『長い道』を漫画化したものです。そして、『少年時代』はⒶ作品の中では珍しく実写映画化されました。それも、Ⓐ自らがプロデューサーとなって。
舞台は太平洋戦争の末期、昭和19年の夏、主人公は小学5年生の風間進一です。東京から富山へ縁故疎開した進一は、進藤武(通称タケシ)という少年と親友になります。タケシは級長であり、番長であり、同級生の中でリーダーを通り越して権力者的存在でした。放課後、二人だけの時は親切に接してくれるのですが、学校や他の同級生がいる前では新一に対し常に冷たい態度で接します。やがてタケシに対してクーデターが起きるのですが……というのが『少年時代』のあらすじです。
このあらすじは原作小説『長い道』、漫画『少年時代』、映画『少年時代』の三作品で共通しています。 -
マクガイヤーチャンネル 第195号 【『ピコピコ少年』と『猫背を伸ばして』から読み解きたい『ハイスコアガール』】
2018-11-14 07:00220ptさて今回のブロマガですが、毎度お馴染みニコ生の補講というか、『ハイスコアガール』と『ピコピコ少年』、『猫背を伸ばして』の関係性について自分が思うところをまとめさせて下さい。
○『ピコピコ少年』とは
今年の初め、「CONTINUE」という雑誌が復刊しました。
自分は昔、この雑誌が大好きだったのですよ。「CONTINUE」は『超クソゲー』のヒットを受けて創刊されたのですが、普通のゲーム雑誌が新作の攻略や紹介といった宣材のような内容である一方、レトロゲームのみならず「ガンダムゲーム」「アイドルゲーム」といった編集者の顔が見える特集、当時あまり取材を受けてくれなかったシブサワ・コウや田尻智ばかりか、『メタルブラック』や『ナイトストライカー』といった通好みのゲームを作ったクリエイターへの長文インタビュー、まだ日本版が発売されていなかった『GTA』の猛プッシュ……といった、ゲームを商品ではなく作品や文化としてディープに紹介しようという気概に満ち溢れた雑誌でした。
『エウレカセブン』特集が売れまくったせいか、以後は実質的に話題のアニメをディープに特集する雑誌に変わっていったのですが、それでも自分は読み続けていました。
そんな「CONTINUE」で連載されているマンガはどれもこれも面白かったのです。田中圭一の『メカ硬派』も青山景の『ストロボライト』も楽しく読んでいたのですが、自分が最も印象に残っているのはやはり押切蓮介の『ピコピコ少年』でした。あまりにも面白かったので、直後に発売されたエッセイコミック『猫背を伸ばして』も買い、こちらも面白く読みました。 -
マクガイヤーチャンネル 第194号 【『藤子不二雄Ⓐ展 -Ⓐの変コレクション-』レポート】
2018-11-07 07:00220ptさて今回のブロマガですが、現在六本木ヒルズ展望台で行われている『藤子不二雄Ⓐ展 -Ⓐの変コレクション-』に行ってきたので、レポートしつつみどころについて紹介させて下さい。
六本木ヒルズの展望台で行われるイベントは微妙なものが多い――というのを以前(実質的に鈴木敏夫大博覧会だった)『ジブリの大博覧会』レポート(http://ch.nicovideo.jp/macgyer/blomaga/ar1086126)で書きました。ですが、『藤子不二雄Ⓐ展』はどうしても行かざるをえません。今、本ブロマガでⒶの作品解説を連載中なこともありますが、なによりもⒶの「変コレクション」を実際にこの目でみる機会なんてそうそうないからです。
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