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2021年4月の記事 4件

【第320号】『進撃の巨人』と悪いアニキ(その1)

さて、今回のブロマガですが、『進撃の巨人』について、ニコ生の補講のようなものを書かせて下さい。 ●ビルドゥングス・ロマンと悪いアニキ 同時期に「完結」したということでどうしても『エヴァンゲリオン』と『進撃の巨人』を比較してしまうのですが、どう考えても『進撃の巨人』の方が物語としての出来が良いと思うのですよ。 集団芸術としてのアニメと個人作である漫画というメディアの違い、25年に渡って悩みながら作った自己言及的な物語と当初の構想ほぼそのままで発表できたそれの違い、予算や時間の制限や途中で行ったリブートすらメタ的に物語に取り込んだ作劇とサプライズを上手く使いつつも一つの世界観を守ったある意味保守的なファンタジーとの違い……と、様々な違いがありますが、全体を通したテーマが一貫していて、伏線をきっちり回収して、大きな破綻なく風呂敷を畳めたという意味では、『進撃の巨人』の方が物語としての完成度が高いと言って良いと思います(終始一貫してパンツを脱いで踊る庵野から目が離せず、そこが『エヴァ』の最大の魅力となっているのは、日本文学史における私小説の重要さ以上のものがあると思います)。

【第320号】『進撃の巨人』と悪いアニキ(その1)

【第318号】追悼 田中邦衛

さて、今回のブロマガですが、先日亡くなった田中邦衛について書かせて下さい。 ●田中邦衛の訃報 先週末、田中邦衛が3月24日に老衰で死去していたことが発表されました。享年は88歳でした。 驚き……は、実のところありません。かなり前から俳優を休業し、表舞台に出てなかったからです。最後に公の場に姿をみせたのは2012年の地井武男の「お別れの会」で、その後施設への入所や、「俳優は引退した」という妻の言葉を紹介する取材記事が週刊誌に載ったりしたからです。2014年に亡くなった高倉健は、亡くなる直前まで身体の調子を悪くした田中邦衛のことを心配していたという報道もありました。「いつか、この日が来ることを心のどこかで覚悟しておりました」という吉岡秀隆のコメント(https://hochi.news/articles/20210402-OHT1T50282.html)は、近しい者のそれとして納得ものなのではないかと思います。4/3の夜にフジテレビで放送予定だった『ジオストーム』が追悼特別番組として急遽『北の国から'87初恋』に変更となりましたが、もしかすると放送変更は既定路線で、なかなか発表できないからとりあえず『ジオストーム』をラテ欄に載せたのではないかと邪推してしまうほどです。

【第318号】追悼 田中邦衛
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Dr.マクガイヤー

「ゲロとレイプがある映画は傑作である」と言い切るアラフォーオタク。 ボンクラ映画をこよなく愛する正体不明の冒険野郎。番組中の白衣は自前だ。 番組が気になった人はブログを訪れてみてもらいたい。きっと目眩がすることでしょう。 「冒険野郎マクガイヤーブログ http://d.hatena.ne.jp/macgyer/

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