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記事 5件
  • マクガイヤーチャンネル 第30号 【マクガイヤーゼミ第10回「今だからみたい戦争映画」補講 後編】

    2015-08-31 07:00  
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    さて、前回の続き、「戦争映画を観るときの10のチェックポイント」⑥~⑩です。 こちらは8月のニコ生マクガイヤーゼミ「今だからみたい戦争映画」の補講になります。 ⑥その映画で扱われている戦争は、いったい何年前の戦争なのか?
    映画も漫画も小説も、およそ「作品」と名がつくものはすべて、それが作られた時代の影響を受けています。戦争という歴史的事実を題材にした映画ならなおのことです。
    たとえば『ディアハンター』と『ワンス・アンド・フォーエバー』は、両方ともベトナム戦争を題材にした映画ですが、作られた時代が全く違います。ベトナム戦争は1960年から1975年まで行われた戦争ですが、前者は1978年の作品ですので終戦から3年後、後者は27年後の作品になります。約四半世紀の違いがあるわけです。
  • マクガイヤーチャンネル 第29号 【マクガイヤーゼミ第10回「今だからみたい戦争映画」補講 前編】

    2015-08-24 07:00  
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    さて、今回のブロマガでは、前回のニコ生放送の最後に駆け足でお話しました  「戦争映画を観るときの10のチェックポイント」 について改めてご説明しようと思います。 これまで戦争映画は星の数ほど発表されてきましたが、これで安心して観れますね!
    ①視点はどこか?
    すみません。一番大事なポイントなのですが、放送では触れずじまいでした。
    戦争映画の視点は、大きく二種類に分けられます。
    一つは将軍や大統領といった歴史的人物の目線で、外交の成功や失敗、戦略の変遷、戦争の全体像や大状況などを描くものです。こういった映画は、えてしてオールスターキャストによる大作映画となりがちです。
  • マクガイヤーチャンネル 第28号 【混淆世界ボルドー】

    2015-08-17 07:00  
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    さて、今回は『アラフォーオタクの生態』で少しお話した『混淆世界ボルドー』について改めて紹介したいです。
    『混淆世界ボルドー』は、現在トランスフォーマーやアメコミ関連のライター、デザイナー、翻訳者として活動している市川裕文がその昔描いていた漫画です。いまちょっと調べてみたら、サイバーコミックスという雑誌に連載されていたのが1988~92年までですので、もう23年も経ったわけです。自分もおっさんになるわけですね。
  • マクガイヤーチャンネル 第27号 【2015夏映画ガイド その3】

    2015-08-10 07:00  
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    『進撃の巨人 attack on titan』
    ニコ生でもお話しましたが、もう一回。
    本作は細田守アニメと同じく毀誉褒貶激しい映画です。その理由は、本作が国民的映画だから……というよりも、原作が国民的に大ヒットし、時代のあれやこれやを映した漫画だからでしょう。
    「原作と違う!」という理由で楽しめない人がいるのも分かりますし、原作をなるべく活かす形で映画化する方法もあったと思うのですが、 本作の凄さは原作を改変した部分にあります。それも、単なる改変じゃありません。なんと 主人公が「童貞」 なのです!
    勿論、原作の主人公であるエレン15才も童貞でしょう。ただ、原作のミカサは子供の頃に命を救われたという理由でエレンにベタ惚れしています。童貞を捨てようと思えばいつでも捨てられるのです。
  • マクガイヤーチャンネル 第26号 【2015夏映画ガイド その2】

    2015-08-03 07:00  
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    さて、前回の続き、今年の夏映画鑑賞ガイドです。
    ちなみに星は五つで満点になっております。
    『リアル鬼ごっこ』
    園子温の映画の特徴として、 観客をあっと言わせるエログロと、少年のようなイノセンスの同居があります。 一見相反するもののように見えるその二つは、「世間」や「良識」への反発として園子温の中では密接に繋がっているのでしょう。
    今夏は『新宿スワン』『ラブ&ピース』そして『リアル鬼ごっこ』と、園子温映画が三作連続公開されるという信じられない年になりました。ポレポレ東中野でしか園子温映画が観られなかった時期を思い出すと、本当に信じられません。
    ただ、『新宿スワン』と『ラブ&ピース』は園子温のエログロというよりもイノセンスが目立つ映画でした。もしかすると園子温は良い意味でも悪い意味でもこのまま第二の三池崇史化するのかな……などと思っていたのですが、『リアル鬼ごっこ』には『自殺サークル』の頃の園子温に戻ったかのようなエログロさがありました。