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2018年3月の記事 4件

マクガイヤーチャンネル 第164号 【藤子不二雄Ⓐと映画と童貞 その4 『忍者ハットリくん』】

さて、今回のブロマガですが、前回に引き続いて藤子不二雄Ⓐについて書かせて下さい。 ●『オバケのQ太郎』の成功 『オバケのQ太郎』がヒットするまで、二人で一人の漫画家「藤子不二雄」は一介の中堅漫画家に過ぎませんでした。 トキワ荘に住んでいたころの仲間である赤塚不二夫が『おそ松くん』という大ヒット作を発表していく中、複雑な気持ちでいたということを、『二人で少年漫画ばかり描いてきた―戦後児童漫画私史』で書いています。 ----------------------------------------------------------------- 僕たちはまだ児童漫画家として、つづいてはいたが、なんせホームラン作品がなかった。それまでに描いた主な作品は『海の王子』『てぶくろてっちゃん』『シルバークロス』(中略)などで、それぞれ安定した読者を獲得していたと思う。 だが、一発の大ホームランがでない。 「だいたい、おれたちは地味な漫画家だから、コツコツ当てて打率を稼ごう。一発狙うと三振するから」などと冗談めかしていってたものの漫画家になった以上、一度は満天下を沸かす(フルイネ)大ホームランを打ってみたい、というのが本音だった。 ----------------------------------------------------------------- 『オバケのQ太郎』は、トキワ荘の仲間たちと共同で設立したアニメスタジオ「スタジオ・ゼロ」を財務的に救うための仕事として、1964年に連載が始まります。連載は13回で一旦終了しましたが、再会を求めるファンレターが殺到し、3ヵ月後に連載が復活します。 翌年にはアニメ化され、大ヒットします。

マクガイヤーチャンネル 第164号 【藤子不二雄Ⓐと映画と童貞 その4 『忍者ハットリくん』】

マクガイヤーチャンネル 第162号 【『のび太の宝島』と川村元気と朝井リョウ版『マタンゴ』への妄想】

さて、今回のブロマガですが、前回ニコ生の補講のようなものを書かせて下さい。 ●深夜じゃないTVのアニメシリーズは映画化されるという風潮 現在、テレビのゴールデンタイムで放映されているアニメは『ドラえもん』、『クレヨンしんちゃん』、『ポケットモンスターシリーズ』、『スナックワールド』の4作品のみです。夕方6時台まで幅を広げると、『妖怪ウォッチ』や『名探偵コナン』が入ってきますが、80、90年代に比べると番組数が激減しました。 そして民放で放映されるほぼ全てのアニメ作品は定期的に「劇場版」として映画作品を製作します。『スナックワールド』も『パズドラ』も『プリパラ』も映画になりました。親子二世代が劇場に入り、関連グッズも売れる「TVアニメの映画化」は、それほどデカくてカタいシネコン時代におけるプログラム・ピクチャーなのです。もっといえば、テレビ局側は、映画化で一稼ぎしなければ自分の局でアニメを放送する意味がないと考えています。 例外は、作者や版権元の意向が絡んでいそうな『ちびまる子ちゃん』や『サザエさん』、作品としてまだ新しい『リルリルフェアリル』や『ベイブレードバースト』くらいです。とはいっても、過去の『ベイブレード』アニメや『ちびまる子ちゃん』は何度か映画化されてますし、アニメ化される前の実写映画『サザエさん』は2シリーズ計13作品も作られた正統なプログラム・ピクチャーでした。 ●『のび太の宝島』の商品性 映画『ドラえもん のび太の宝島』は、そんなTVで放映されているアニメシリーズの映画化としては100点満点の商品です。鼻からスパゲッティならぬカルボナーラや、「宝探し地図」の使い方、『のび太の結婚前夜』の台詞を引用する長澤まさみ等、過去作への目配せはばっちりです。スティーヴンソンの『宝島』を下敷きとするのは『南海大冒険』に続いて二回目ですが、映画版にふさわしいスケールの冒険が展開され、「未来人の登場」「レギュラー5人とゲストキャラクターとの交流」「しっかりした物語性(ただしゲスト側の)」といった、抑えるべき点はきっちりと抑えられています。

マクガイヤーチャンネル 第162号 【『のび太の宝島』と川村元気と朝井リョウ版『マタンゴ』への妄想】
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Dr.マクガイヤー

「ゲロとレイプがある映画は傑作である」と言い切るアラフォーオタク。 ボンクラ映画をこよなく愛する正体不明の冒険野郎。番組中の白衣は自前だ。 番組が気になった人はブログを訪れてみてもらいたい。きっと目眩がすることでしょう。 「冒険野郎マクガイヤーブログ http://d.hatena.ne.jp/macgyer/

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